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せいゆう丸釣行記
生き物にはリズムってものがありまして、毎日の活動を円滑に行う上ににおいてかなり重要な要素だと思っておりますが、昨日はそのリズムを自ら狂わせて自滅してしまいました。
昨日は朝から北寄りの風で少し波立っている上雨模様で、だんだん雨足が強くなる傾向にありました。
せいゆう丸に先んじてジュニアくんが出撃して行きましたが、他のお船のお方達は出てこられる気配が無い。
準備を整えて天然の養殖場に船を付けてみると、上り潮だけどアジは反対側に着いていて下の潮は下っているように見えました。
この判断が昨日の貧漁の原因の全てでありまして、後で分かったことですが潮は下まで上っていたようでした。
喰ってこないので一昨日の貧漁の記憶と、北風の波で帰りのドッタンバッタンを嫌って、南下しながらの拾い釣りのリズムを捨てて、お久しぶりの黄金の瀬に行くことにしました。
結果的にはこれがまずかった。
途中サンクマール沖の瀬に立ち寄るも芳しくなく、黄金の瀬もパッとせず、ムルギも本当じゃない。
潮は上りだけど風は北風で真逆の力が拮抗し合って、お船がどこに行くかわからない状態が釣りをしている間ずっと続いておりました。
しかも雨雲なのか霧なのか分かりませんが陸がまるで見えなくて、操船するのにGPSとコンパスだけが頼りでありまして、お船を真っ直ぐ走らせるのが非常に困難な状況でありました。
結局救ってくれたのはヘロヘロに疲れて帰ってきて、最後にお船を着けた天然の養殖場でありまして、ひと晩のお刺身を楽しむ程度のアジが喰ってきてくれました。
ならば移動せずに毎回ずっとそこに居れば良いじゃないかとの考えもありますが、残念ながらそこには釣れない時間が必ずありまして、数時間ボーっとしているわけもいかずやはりあちらこちらに行かざるを得ないのであります。
「あんた達、今日は苦労したね。可哀想だから少しお刺身あげちゃうね。」 と、海の神様が少し微笑みをくださった感じでアジを釣らせてもらったのだが、こんな時は心から海のお恵みをありがたいと感じちゃいますね。
今日は雨がかなり降る予報と雷を伴うとのことで、休漁することにしました。
最近ジュニアくんが加わってメンテナンスすることが多くなり、せいゆう丸の船首部分の損傷修理すら出来ない状態ですので、今日は雨の中ですが色々と作業することにいたします。