Welcome

Information

せいゆう丸釣行記

2016-03-11 03:55:00
img10354734902.jpeg

今日のお話しはイカリの掛け方についてなんですが、昨日の魚探の話題と関係が深いので、良かったら2周波の行を読み返していただくと解りやすいかも。

 

 

 

「免許は持っているけど操船の経験があまりないのよね・・」 と申されるお方は、瀬付けに自信がないとほとんど口を揃えておっしゃいますね。

 

確かにお魚がいらっしゃる場所が特定できても、その場所にピタリと船を着けることは、毎日やってる自分でも結構難しいものでありまして、打っても打っても微妙に位置がずれてイライラすることはしばしばであります。

 

ただイカリ掛けに苦手意識があるお方も、これからお話しすることを頭の片隅に留めていただければ、ひょとすると瀬付け上手の仲間入りができるかも知れませんよ。

 

 

 

漁場マップとGPSを駆使し目的の場所に船を走らせて探索して、もしそのポイントに盛り上がるような大きな魚影を発見したら、そりゃ嬉しいでしょうね。

 

魚影を発見すると一刻も早くイカリを打って仕掛けを投入したいものですが、その前に流行る心を抑えてやらなきゃならないことが2つありまして、それは探索と流れの確認であります。

 

探索は、縦方向・横方向へ丹念に微速で走らせて、GPSと魚探を見比べながら魚群の広がりと密度の濃い場所を確認して、頭の中のGPS画面にイメージを貼り付けます。(下図の紫色の魚影の分布イメージみたいに)

 

 

 

さあて、ここで問題です。

 

下図はアジが年中居着く1級ポイントの漁場マップから抜粋したものですが、赤い色した瀬の南側に紫色で示したアジが群れております。

 

潮は上り潮で、北に向かって流れているので瀬の南側にアジが居着いてますが、一番濃い場所はBであります。

 

さてお船は、A B C のうちどこに着ければ良いでしょうか?

 

IMG のコピー.jpg

 

答えは多分 C だと思います。

 

人によっては B に着けるかもしれませんが、自分は迷わず南端の魚影が出るか出ないかの場所に位置取りします。

 

それは餌の効果で徐々にアジをおびき寄せられる可能性があるのと、喰いが悪い時はイカリロープを出してやれば B にでも A にでも行けるからであります。

 

ただしそれは無風か南風の時にできることで、風が別方向からそれなりに吹く場合はいきなり B に着けることもあるでしょう。

 

このことは後日解説しますね。

 

 

 

 

次に潮の流れの確認ですが、お魚はほとんど岩場の潮の上流側に分布してまして、反対側にはよほどのヒネクレ者かへそ曲がりしかおりませなんだ。

 

ところがお船は海面に漂っているから、海底の流れを直接的に知ることは出来ないのであります。

 

上の潮と下の潮が真逆の時はフツーにありまして、これを2枚潮・3枚潮と呼びますが、海底付近の潮の流れを読むにはお魚の分布で推測するしかないのですねえ。

 

ですから魚探を見ていて、もしポイントの岩礁がまず映り始め、岩礁の反応が終わるあたりから魚影が出てきて、それがだんだん大きくなったら、間違いなく下の潮はお船の進行方向と反対に流れていることになりますよ。

 

お魚は、人様が考えているよりはるかに潮の流れに敏感のようで、潮が緩み始めそのうち止まると喰わなくなり、密度もどんどん薄くなるので潮上の方へ移動しているものと思われます。

 

釣り人の海底付近の潮の流れを読み取る力の有無が、釣果の善し悪しにつながりそうですね。

 

 

 

あやや、出立の時間が迫ってきたので、後日断面図をカキカキしてその辺を分かりやすく解説してみたいと思います。