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古本屋日誌
西大和学園の社会の先生の浮世博史は少し前に「もう一つ上の日本史」を上梓した。
なかなか面白い本でその上巻を読んでいたら幕末の日米和親条約の話がある。
輸入関税が20パーセントに設定してあってこれは列強が清に飲ませたものより格段に高く、「不平等」といえるようなものではなかったとある。
ところが長州藩が攘夷戦争をやり、まずアメリカの艦船を砲撃した後さらに下関を通る外国の艦船を無差別に砲撃したことで四カ国艦隊による報復を受けた。
そのつけは大変なもので、多額の賠償金の支払いにとどまることはなく、幕府が設定した輸入関税が5パーセントに引き下げることまで強制されてしまったという。
そうなのかあ。
私が高校の教科書で教わったのは単に関税自主権がない、それはアメリカとの和親条約からそうなっていたという話で、幕府が無能で無力だったと感じた。
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読売新聞に「大阪春秋」が次の182号で休刊するとの記事が載った。
新風書房の社長の福山さんが記者の取材に答えたものだ。
それによれば最盛時に5000部あった売り上げは昨今は3分の一くらいまで減少したことや自身が脳梗塞で倒れて体力に自信がないことを休刊の理由としてあげている。
発行部数の減少は確かに問題ではあるが3分の1といっても2000部近くあるわけだから採算が取れないことはないよなあ。
それにこの雑誌はバックナンバーを少しづつ売っていくので、それなりに時間はかかるがこれまでの在庫は全て売り切れとなっているわけだから、現在の部数だけを問題にするのはおかしいよなあ。
またほとんど広告も載せていないわけだし、積極的に営業すればまだまだ財政は改善できる。
二つ目の自身の体調うんぬんなど、何の説明にもなっていない。そんなもん若い編集者にまかしたらいいだけの話だ。
読売新聞の記者てほんとうに無能だよなあ。向こうの言うことをそのまま記事にして終わりなら小学生の作文と変わらない。
どこの大学を出ているのか知らないけど、バカはどうしょうもないよなあ。
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今日からプロ野球が開幕した。
タイガースは藤浪を開幕投手にしているけど何の実績もなく、ストライクさえ取れない程度の男を指名するのは解せない。
かなり前だがキーオを差し置いて仲田を開幕投手にしていた愚かな監督がいたがその二の舞にならないようにしてもらいたいものだ。
呉智英が加藤博子と対談本「死と向き合う言葉」をベストセラーズから出した。
呉智英は2019年に入院してしばらく「週刊ポスト」の連載も休んでいたのだがその病名が前立腺がんであったことが書いてあった。
「おしっこが出にくくなって」という不便さはあったが「この病気でくたばることはないだろう」と楽観視はしていたとある。
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昨日から阪神百貨店で古本市の後半が始まった。
先週の水曜からの前半よりも売り場を拡大してたくさんの古本屋が参加している。
早速の昨日朝から行ってみた。
15店ほどが8階催し物会場にずらりと平台を並べてまたその上にも本棚を積み上げてびっしり本を並べていて壮観だ。
村上春樹と村上龍の対談集や京大近所の安い食堂のルポの本、天野忠の詩集、「1968年のルイジアナママ」、太田出版の「トイレット博士」古い「宝島」のバックナンバーなど面白そうな本が並んでいる。
ただ職業が古本屋で毎日本の背を眺めてあれこれ思い悩んでいる私のような人間にはあまり集中して本を見ることが難しくなっている。
かいなでにサラーっと見て「はい、ここはいい本はないです‼️次行こ‼️」てな感じだ。
また初日はかなりお客さんも多いので落ち着いて本を見ていくことは難しい。この平台は立ち読みをして吟味してはるから、後回しにして次を見ていこうとなる。
でも実はじっくり見ていくと面白い本もあるものなのだ。でもそれには時間がかかる。
ここがいいところなんだよなあ。
おんなじ棚を何度もゆっくり見ていくと「へーこんな本があるのか‼️」となって手にとって眺めて、ページをくって読んでいくと面白い。
自分でこうてもいいんだけれど(誰か買うかなあ、おんなじように面白がる人がいたらいいよなあ)と思ってワザと目立つように平台から本を少しずつ持ち上げておく。
この全体が人間が生きていく上で本当に大切な時間だよなあ。
ありあまる老後の時間は合理化に馴染まない。ネットで検索してもさっさと買うのでは到底時間は使いきれないし、ゆったりした気分にもなれない。
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恒例の別冊ビッグコミックの「ゴルゴ13 」の発売月で既に211巻だ。
今回もアメリカの銃規制の最新の動きを踏まえた作品で興味深かった。テキサスに「オープンキャリー」つまり公共の場に公然と見える形で銃を提げて現れてもいい制度が導入された話だ。
誰の目にも銃を持っていることがわかるようにした方が、かえって銃撃事件を減らせるという話で銃規制に逆行する動きだよなあ。
さらに面白かったのは山本周五郎の短編「豹」が黒川怜によって漫画化されていたことだ。
これは女の暴力性を描いた作品で、周五郎の実体験みたいなものだろう。子供への暴力やその怖さは森鴎外の「ヰタセクスアリス」に詳しいが「豹」もなかなか読ませる。
未亡人となった兄嫁の純子の須磨の家を訪れた正三は執拗に嫁から迫られる。
風呂に入っていたら突然浴衣姿で純子が入ってきて、背中に触れて「正一さんとよく似てますな」(正一は兄のこと)といい、「背中を流してあげる」などというので「いやいや、自分で出来ますから」と断ると「バカねえ、一人で洗えることはわかってますよ、子どもじゃないんだから」という。
おりしも須磨では動物園から猛獣の豹が飼育員を殺して脱走して行方知れずになっていて、女は「今日は母屋(自分の寝室)に来て休みなさい」という。
その晩遅く豹は射殺されたのだが、それを知った兄嫁は正三には何も知らせず、男の寝間にやってきて「さっき裏庭で物音がして、豹じゃないかしら」などと怯えたしなを作る。
正三は「見てきますから」と応じると「いいのよ、まさか雨戸を破ってまで入ってこないでしょうから」とそれを制してしまう。
実は純子は母屋の窓を開けていて、風が吹き込むように細工していたのだ。
おりももり強い風が吹き込んで、これまた純子がわざわざ窓の前に置いた花瓶が風で吹き倒される。
ガラガラーと大きな音がして
男が「灯りをつけますから」と言ってもその手を押さえて「私すぐ帰りますから」と抱きついてきて、結局関係を結んでしまう。
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