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古本屋日誌
先日の朝日新聞に芥川賞作家の西村賢太がエッセイを書いていた。
若い頃を振り返る話だ。
西村は中卒で働いていたが金のない日が続き、17の頃はバイトで帰りの金もなくなり10キロの道のりをとぼとぼ歩いた。
タバコ銭もなく道々、通る人にタバコを一本恵んではくれないかと頼んだ。
3人が3人ともタバコをくれたが、その時の相手をさげすむような目つきをいつまでも忘れることができないんだという。
ニコチン中毒の悲しさ、飯は食えなくても、脚が折れそうにくたびれていても、何をさておいてもタバコなんだよなあ。
しかし西村はどうやってタバコの無心をしたんだろうかなあ。
繁華街のストリートから幹線道路を通って家路を急いだのだろう。
ネオンがさんざめく中、佇むホスト風の男にたかったんじゃないのかなあ。実に人間観察が行き届いていてさすがだよなあ。
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幻冬社新書から中村仁一の「やはり死ぬのは、がんでよかった」が出た。
中村は医者で老人ホームの付属医療施設に勤め、末期がんの患者に治療を施さないでいたら痛みもなく看取ることができたたくさんの経験から様々な著作をものしている。
つまり彼の主張は手遅れのガンに手術や抗がん剤を施すのはよろしくないということだ。
その中村が齢80を超えて、去年息切れがするのでレントゲンを撮ったら末期の肺がんだとわかった。
彼はこれまでの主張どおり一切治療を受けず、穏やかな死を目指すことにしたとのことで、この本はその中間報告だ。
なんでも今のところ息切れはあるものの痛みはないそうだ。
また食欲もあるのだが食べすぎるともたれるので量はセーブしているとも書いている。
その中村のバックボーンとなる考えだが仏教の「生老病死は苦」という思想だそうで、中村によると「苦」というのは「苦しみ」などという意味ではないのだそうだ。
それは「ままならない」という意味だそうで、確かにそう考えたらガンは老化であって治療してそれに抗うという考えは出てこない。
ただすべてのガンを老化で「ままならない」として放置してよいのかはよくわからないな。そのへんは中村はどう思っているのだろうか。
それにしても有言実行であり、インテリとしての矜恃か、まことに清々しいことは間違いない。
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古本をネット上で探す場合Amazonのサイトもあるのだが、日本の古本屋のサイトもあることはある。
これは各都道府県の古本屋の組合に加盟している店が共同で運営しているもので登録されている本の数は170万冊だそうだ。
ただAmazonと比べて質量ともに見劣りすることは明らかだよなあ。
例えば岩波文庫の人気作品の「近世風俗志」全5巻は現在「日本の古本屋」には一冊も上がっていない。セットどころかバラでも第1巻が一冊登録されているに過ぎない。
かたやAmazonでは5巻揃のセットもある上に一冊ずつのバラ有りでも相当な冊数が手に入る。
また河出文庫の人気作「新歳時記」はAmazonではセットもあるし、バラでもかなりの冊数があるのに比して、これまた「日本の古本屋」ではただの一冊もない。
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ブックオフは毎月15日と29日に「ブックの日」と称して250円買うごとに50円の金券を発行するキャンペーンをしている店がかなりある。
実質2割引になるわけで各店舗とも盛況のようだ。
古本屋も見習うべきだろう。
実は大半の古本屋は売れない本は少しずつ値下げしていくのだが、その周期はまちまちでお祭り感が全然ない。最終的に売れないと判断したら「つぶしにする」といって廃棄してしまいますね。
私のところもお客さんから譲ってもらった本は通販で売れるものをまず抜き出して整理して、そのあともし店舗があれば売れるだろうという本は置いておいてそれなりに数が貯まったらブックオフに電話して出張買取してもらう。
その際「買い取れません」となったかなりの量の本は捨てています。
かなり前に東京の高原書店が「ベストセラーなどの本でいくらでも買い取れる本は今は値段がつけられないが、それなりの年数が経てば商品価値も出てくるものだ」と考えて倉庫代が格段に安い徳島県に巨大な倉庫を建ててベストセラー本を備蓄していたことがありました。
確かにベストセラーでも30年くらい経てば品薄になって古書価も高くなる場合がありますね。
田中角栄の「日本列島改造論」なんかあんなにいっぱいあったのに、みんな競って捨てたものだから、今や稀覯本扱いです。
しかし高原書店は倒産してしまい、さすがに古本屋はそこまでの年月の試練には耐えられないことがわかった。
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京阪電車はこのところ公共交通機関であることをやめてしまった。
何せゴミ箱は家庭用のゴミを持ち込む不届きものがいるからとの理由で廃止となってしまった。
そんなもの廃止する理由になるはずもない。
車内は公共の場で鼻をかんだりもするし、構内のコンビニ(京阪はアンスリーというのを経営している)で購入したグッズを使うこともあるしその際ゴミが出ることはしばしばある。
それなのに捨てる場所もない。
特にアンスリーは自分で経営して金儲けだけはして、当然発生するゴミの処理は知りませんと責任を取らないんだからたいしたもんだよ。
一番の問題はゴミ箱の廃止は経費をケチりたいだけなのに、問題をマナーにすり替えて発表していることだ。
マナーの悪い人がいるから廃止だなどという理屈が通用するなら阪急でも、阪神でも、JRでもおかしなお客さんなんかいるに決まっている。
でも社会常識があり、公共交通機関であるという自覚のある会社はゴミ箱を廃止したりはしない。
それとも京阪沿線の客に限ってはとんでもなく非常識な連中ばかりだとでもいうつもりなんだろうか❓
京阪電鉄の論理は沿線住民をバカにしてるよなあ。
また京阪電車は他の電鉄会社同様、コロナがらみの注意勧告をうるさく車内に撒き散らしている。
そもそもなんの意味もない騒音を常に聞かせることは暴力だという自覚がない。
それに加えて京阪電車だけは「車内での飲食はご遠慮ください」などというアナウンスまでしているから笑わせるぜ。
それならアンスリーで食べ物、飲み物は売るべきではなかろう。
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