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古本屋日誌
2021-04-11 19:54:00
北村薫の「詩歌の待ち伏せ」(ちくま文庫)に「卒業歌あの先生が泣いてはる」という俳句の意味をあれこれ考察するところがある。
北村は「い」ではなく、「は」になっているのが「やわらかく」聞こえていいと述べ方言の表現力を感じているようだ。
またこの句を吟じたのは女子生徒だろうと思っていたが北村の嫁は男子ではないかと言うので、友人の作家の有栖川有栖に聞いてみたという。
有栖川は「はるは大阪では敬語という感覚は薄くて、ごく軽く使う、だから男子でも不思議はない。それに句集に収載して作品になっているわけやから斜に構えた男子が、あのいつもはえらい怖いセンセが泣いてる、ザマァないよなあみたいな気分で吟じたと考えていいのではないか」てなことを言った。
有栖川有栖の言うことは言えば言えると言うだけで、男が作者だとしたらおちょっくっているのは言うまでもないよな。そんなわかり切ったことを言われてもなあ。
それはさておき北村薫が「はる」は「いる」に比べて柔らかい感じがしてそれが方言の魅力だと言っているのが気になる。
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