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古本屋日誌
MDN新書で藤井聡の「超入門 MMT」が出た。
MMTはケインズ以来の需要喚起政策で、インフレにならない限り積極財政を展開して財政支出を拡大すべきとする理論だ。
よく赤字国債の残高が1000兆円を超えて、それだけ国民の借金が積み上がった。ここは是非とも財政健全化を目指して国債の発行を減らして均衡財政に移行すべきだという話は聞いた。
しかしMMT理論ではこの程度の赤字国債で財政破綻は起こらないとし、むしろベイシックインカムのような大規模な財政出動こそ、デフレの状況下では望ましいというのだ。
今日から京都文化博物館で小規模な古本市だ。
ここは京都の伝統的なメーンストリート、三条通に面していてすぐ西隣のマンションはバブルの頃に建ったのだが、億ションだと騒がれていた。
朝から行きたいところだが、折あしく買い取りの仕事があったので昼過ぎに行ってみた。
本館の一階、路地のような通路の壁面とテーブル一つ分に本が並んでいる。
京都はいろんな大学があるから、本の買取依頼も多いだろう。保守的な土地柄だから研究室の蔵書の整理を依頼するのでもブックオフではなくて、昔から出入りのある本屋になるだろう。
しかし、文系の専門書は仲間内しか読まないような高額な物も多く、つまりは同人誌みたいなものだ。
これを店舗や古本市に出して売れるかというと全く売れない。だから買い取りの際もそれらはなんとか金は払いたくないのだが、先生方は「三万するんだから、せめて5000円くらいでこうてくれよ」みたいなことを本気で思っているからタチが悪い。
今日は京都に買い取りに出向いた。
亡くなったお爺さんの遺品の整理だ。
昭和9年の室戸台風で被害を大判の写真で報じた大阪毎日新聞、アポロ11号の月着陸を報じた京都新聞、1979年の三菱銀行北畠支店の強盗事件、2001年の同時多発のアメリカ中枢への攻撃などの新聞があった。
よく何十年も前の新聞が残っているものだよなあ。
他にも京都市内を走っていた市電は少しずつ廃止されたわけなんだが、廃線となるたびに最後に発売された記念切符のコレクションもあった。
私はこういうものはあんまり興味もないし、売れることは売れるだろうけれど面倒でもあるので
「これはね、お客さん、電車の資料はなんぼでも欲しいゆう人おるよって、大切に持っていなさった方がよろしいで」と申し上げてそのままにした。
三条駅の男子トイレはすべて和式便器だ。嫁に聞いてみたら女子の方もそうだということだ。
確かに和式の方が便器に肌をくっつけることがないから清潔だ。もともと日本人は下着を付けてないから着物を捲り上げるだけで用がたせたわけで極めて合理的なのだ。
今日は大東亜戦争が80年前に始まった日だ。