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古本屋日誌

2024-08-05 17:53:00

8月1日に甲子園球場は100周年を迎えて、ジャイアンツ戦の前に式典が行われた。

 

 

渡辺謙の司会で、バース、藤川、吉田やジャイアンツの堀内、スワローズの荒木なんかが出ていた。

 

甲子園は野球を観る球場として極めて優れていて、今後とも今のコンディションを守っていかなければならない。

 

 

ただ、地球温暖化の影響で夏場は6時でも8時でも暑い。投手への負担は大きいからグランドコンデションの整備に新しい工夫が必要だろう。

 

 

また両翼が96メートルなのは野球規則に違反している。

 

 

きちんと100Mにしないといけない。そもそも神宮球場など論外であり、あんな狭いところでプロ野球をやるなどよくわからない。

 

 

また甲子園は球場の外周に魅力的な店舗がない。東京ドーム(ここは球場としては全く評価できないのだが)は外周にオープンテラス方式でビヤガーデンや食事が出来る店がたくさんある。甲子園も早急に整備すべきだろう。


2024-08-03 11:04:00

劉慈欣の『三体』2にスペシャリストの1人(面壁人と呼ばれている)が小型機にメガトン級の核爆弾を積み込んで三体艦隊を宇宙で撃滅する計画を立てる話がある。

 

 

 

この、タイラーというスペシャリストがいうには「古代ギリシャから第二次世界大戦まで。(中略)なによりもまず、責任と栄誉、それから、必要とあらばまったく躊躇せずに命を投げ出す覚悟。お気づきの通り、第二次世界大戦のあと、民主国家か専制国家かを問わず、その種の精神は軍隊から消えてしまった」

 

 

その精神を取り戻す必要がある、とタイラーは考えて帝国陸軍の基地のあった知覧(特攻隊の出撃拠点だった)を訪れたり、アフガンのゲリラ組織(自爆攻撃をしていたわけだ)を尋ねたりした。

 

 

そこでかつての軍人精神の復活の足がかりを掴もうとするが、いずれも指導者からダメ出しをされる。

 

 

アフガンの指導者は「自爆攻撃のもとになっていたのは、激しい憎しみだ」という。

 

そして、今ターゲットとされている三体文明の艦隊にわれわれは憎しみを抱いていないし、むしろ彼らが狙いを定めている地球上には不倶戴天の敵がいるから、攻撃されるのはいいことだとさえいえると述べるのだ。

 

 

結局タイラーの目論見は果たせず、遠隔操作で戦闘機を操ることになってしまう。この辺りの精緻な設定が魅力的だ。

個人が重んじられる民主主義国家はつまり面倒なことは人任せにするということだ。

 

平時でも、この無責任体制は様々な問題を引き起こしているが、非常時となればなおさらだ。


2024-08-02 09:07:00

単行本で出た時も評判が高かった『三体』だが、今年ハヤカワ文庫で3まで出た。

 

 

早速読んでみたが、圧倒的な面白さにびっくりした。

 

 

地球の遥か彼方にある三体文明が地球制服を狙って宇宙艦隊を送り込むSFなんだが、細部の作りの精緻さ、ストーリーの奇抜さは他の追随を許さない。

 

 

三体文明は地球よりもはるかに進んだ文明を持ってはいるのだが、それでも遥か遠くにあって、ワープなどは出来ないから(SF御用達のワープ航法が物理学的に不可能であることは既に実証されている)光速に近いスピードで地球に向かってはいるものの、到着までに400年くらいかかる。

 

 

 

われわれはその間に科学文明を発達させて、三体艦隊に対抗しようとする。

 

 

しかし一部には、勝つことを諦めて、金にあかして地球から脱出しようとすると連中も出てくる。

 

 

さらには人類に愛想を尽かして、むしろ征服されることを乞い願う人たちもいるのだ。

 

 

自暴自棄のように思えるが、そうではなく、毛沢東が発動した例の文化大革命で吊し上げられ惨殺されたインテリの親族の怒りがそこにはあるという説得力ある展開になっている。

 

 

一方、侵略者の三体の方にも弱みがある。

 

 

彼らは、他人が頭で考えていることをそのまま知ることができ、地球人のように思いと言葉が裏腹ということはない。

 

 

そのため地球人が知恵を絞って三体に対抗しょうと、頭の中でめぐらしている作戦を知ることができないのだ。

 

 

地球ではそれを利用して、誰ともコンタクトせず、自分の思いを自由に頭の中だけで立案でき、実行にうつせるスペシャリストを養成することになる。

 

 

三体側はスペシャリストを暗殺しようとするほか、400年の間に地球文明が進歩して、脅威となるのを防ぐために、科学を無力化する試みを仕掛けてくる、というような展開なのだ。

 

 

こういう面白いストーリーに加えて、文体や描写力も大したもので、著者の劉慈欣は天才だ。

 

こういう作品を読むと、確かに才能はあるとわかるのだが、本屋に並んでいるくだらないSFの山を読むと、「この程度でメシが食えるんだから、世の中は甘いよな」との実感も抱く。


2024-07-30 19:33:00

去年タイガースは日本一となり、甲子園にはチャンピオンフラッグが翻っている。

 

 

38年ぶりというのは問題だが、われわれとしては溜飲が下がる思いで、今年は余裕をもって見れる。

 

 

甲子園に何試合か見にいったが、前半戦は、打撃が振るわず、ピッチングスタッフは期待通りの活躍をみせるのに、点が取れず残念な試合があった。

 

 

いつもならヤジを飛ばすところだが、去年の日本一で、こころに十分なゆとりがあるせいで、平常心を保っていられる。

 

また『朝日新聞』では、引退した能見篤史が、ひどいヤジを聞かされると、選手は萎縮してやる気をなくすから、控えてほしい、と書いていたことも思い合わされて遠慮気味になる。

 

 

それにしてもピッチャーは損だよなあ。

 

 

ボテボテのあたりでも野手のいないところに飛んだらヒットになってしまうし、イレギュラーしたり、エラーで出塁されたりと、自分と責任ではないのに、けつをふかされる。

 

 

誰も助けてはくれない。

 

 

監督はピンチになってもベンチで(あんばいいけー、いったっとくなはらんかいな‼️)と祈ってるだけだ。

 

 

 

そういう孤独に耐える存在であることを投手は求められている。

 

(あれはな、サードがはじいたからな、バカなやつやで)

 

(あれは当たりそこねやで、おれはヒットとは認めん。塁上ではしゃいで見苦しいバカだな)

 

(あの8番のやつのあたりは、まぐれやな。俺が手を抜いて投げたから、たまたまそうなっただけや。下位打線の連中にはある程度手を抜いてなげやんと、長い回行かれへんさかいな、どうということはない)

 

 

この言い分は、おおむね正しいと思う。

 

そして監督がそれを認めて、労うことで次のピッチング機会も与えられるのだろう。

 


2024-07-28 19:24:00

このところの暑さで、古本屋に来る人も減っている気がする。とにかく暑い。

 

 

来月の下鴨古本まつりの参加店だが、2010年と比べると半減といってもいいほど減っている。

 

 

その原因の一つは店主の高齢化、後継問題だろう。いくら体力に自信があるといってもよる年波には勝てない。

 

 

また昨今の異常な暑さに加えて、下鴨は毎年ゲリラ豪雨に見舞われてひどい時には森が川のようになってしまう。

 

そういう過酷な自然環境に愛想が尽きたというのもありそうだ。

 

もちろん古本の販売方法として通販が最も効率的だというのが、全国的に浸透したこともあるだろう。

 

 

それにしても下鴨の古本まつりでいつも感じることは、京都人たちの頑迷固陋さだ。

 

 

下鴨の古本まつりはかなり前からやっていて、それが守るべき伝統になってしまい、さらに良いものに変えていこうという活力を奪っているように思う。

 

 

昨今の異常な暑さは今後ひどくなることはあれ、マシになるわけもない。

 

 

またゲリラ豪雨で本が傷み、お客さんも、業者もえらい目に遭うことも続くことは間違いない。

 

 

だからさっさと別の会場を用意すればいいだけのことだし、ちょうど8月で私学も公立も休みなんだから、人脈を活用して学校の校舎を活用したらいいと思う。

 

教室ならたくさん机もあるし、そもそもクーラー完備だし、雨が降ろうが槍が降ろうがへっちゃらだ。今の状態で開催を続けていけば、早晩客や古本屋の中に、熱中症で倒れて大事になる事案が発生してしまうだろう。

 

NHKのバカなアナウンサーどもは「出来るだけ外に出ず、室内でエアコンを使うなりして涼しくしてお過ごしください」と毎日まいにち無神経な発言をしている。

 

 

こいつらは涼しいスタジオでいいだろうが、普通の労働者は暑い中トラックを運転して荷物を運んだり、額に汗してマンションの共用部分の掃除をしたり、スーパーの陳列棚に商品を補充したり、熱風が入ってくる店先でお客さん対応をしたりしてるのだ。

 

そしてそういう人たちがいるおかげで、アナウンサーなどというそもそも何の役にも立たない商売も成り立っているのだ。