Welcome

古本屋日誌

2021-04-06 09:56:00

高島俊男が亡くなった。

彼は中国文学の碩学だったが、あとう限り噛み砕いてわれわれに説明しようと努めてくれてありがたかったよなあ。

その上で世間にはびこっている単純に漢字をありがたがる風潮にも「漢字検定のアホらしさ」などと論争を挑んでインテリの矜恃も示した。

文春新書でかなり売れた「漢字と日本人」は漢字はそもそも中国(高島はシナでなんら問題はないことを示してくれた)のものでわれわれの思考とは別のものであることを明確に伝える作品だ。

長らく「週刊文春」にコラム「お言葉ですが」を連載して単行本も10巻まで出ていたが、突然連載を打ち切られた。

高島は理由も告げられず打ち切られたことをえらく気にして連合出版から出した11巻目で「ずっとこの連載が続くものだと思っていた。今でも理由がわからない」と嘆いていた。

iPhoneから送信


2021-04-05 10:42:00

昨日のドラゴンズ戦の解説は下柳剛だった。

4回のドラゴンズの攻撃で1アウト1、2塁で平田は3-2からピッチャーゴロだった。

ガンケルは2塁に投げたが、カウントからランナーはスタートしていてセーフになり、一塁もセーフになってしまった。

下柳はすぐに「キャッチャーの梅野は何をしているんでしょうかね、ガンケルは一塁ランナーは見えないんですから、キャッチャーが指示を出さないと❗️」といい、さらにモニターでセンター側から梅野の動きや表情が確認して、「梅野は一塁を指差すとか声を出してガンケルに教えるとかしてませんね」と口早に指摘していた。

確かにそうなんだろうけど、仮にもプロのキャッチャーがとっさに反応できないんだから、下柳の要求はかなりハイレベルなものなんだろうなあ。

ガンケルが打球をとって、セカンドに投げようと振り向いてしまったらもう指示を出しても意味がないし、投球動作に入ってから「ファースト、ファースト‼️‼️」と絶叫したらかえってよくないだろうから、梅野に許される時間はほんの2、3秒だろうからだ。だいたいキャッチャーてそんなに動かないポジションだから瞬時に判断することには慣れていないのではなかろうか。

梅野に「お前なあ、ちゃんとガンケルに指示出さなあかんやろ」と叱り付けて「すんません〜次から気ぃつけます」とか言ったとしても練習でなんとかできるような動作ではないだろう。

このネタが日刊スポーツではどう扱われているのか確認するため150円出してこうてみました。

一面は決勝打を放った陽川の話で、2面がガンケル、三面がホームランの近本でこの話は一切なし。

こっちのネタの方が面白いのになあ。



iPhoneから送信


2021-04-04 16:13:00

仕事が一段落したので朝から三ノ宮に出向いてサンボーホールの「ひょうご大古本市」に行ってみた。

予報通りの雨で最終日でもありまばらな人出であった。

この古本市は神戸を代表するもので、それぞれの古本屋も自分の得意なジャンルの本を並べて勝負している。

「勉強堂」は郷土史の本だし、「うみねこ堂書林」はSFだ。

ただやはりお客さんからは自分の店では扱わない本の買取もよく依頼される。

お客さんにとっては「もう要らんし、場ぁ取るよって、なんぼでもかまへんさかい引き取ってよ」というわけだ。

それでこういう古本市でそういう馴染みのない本に適当に値付けして、つまりかなり安く売ることになる。

その古本屋はいろいろ勉強してAmazonの価格や日本の古本屋サイトに合わせる値付けをする時もある。

でもまず自分が興味のない分野の勉強は気が進まない、やる気が出ない。

また勉強の成果を発揮して、いつもより高い値付けをして古本市に臨んでいると
馴染みの客(本を売ってくれた客のこと)が目ざとく見つけて

「何なんや、わしが売ってやったやつえらい高うでだしとんなあ、ええもん食べや」などと嫌がらせを言ってくる、これが耳障りだ。

だいたい買取の時は「なんぼでもかまへんやって持って帰ってくれや‼️」と情けない顔をしてたのはどこのどいつなんだろうか。

だからもう勉強せずに適当な値付けをするわけだよ。

iPhoneから送信


2021-04-03 17:21:00

山田稔の「影とささやき」(編集工房ノア)には「それでもネコは」という一文がある。

子どもが三毛ネコのメスもらってきて飼うことになった。

一日の半分は外に出て出ていてヤンチャを尽くして夕方家族で食事している時分にネズミを咥えて帰ってくる。

家族は特に珍しいものを見たような反応はなく「あネズミだ」とゆうぐらいで悠然と食事を続ける。

この後ネコは部屋の真ん中ににネズミを離して散々にいたぶるのだ。

やれ解放された‼️と逃げるとさっと追いかけて捕まえてまた部屋の真ん中に連れ戻すことを繰り返す。

ネズミが弱って動きが鈍くなると急に関心を失ったようによそ見をして、これ幸いとネズミが走り出したらはっしと捕まえたりする。

時には油断が過ぎて冷蔵庫の下などに潜り込まれて、さすがに真剣になる時もあるのだが、山田に言わせれば「これも芝居のうちだろうか」となる。

いよいよネズミが弱ってくるとネコはサッカーボールよろしくネズミをたかく放り上げて楽しむ。山田はひょっと蹴りどころが悪くて、高く上がったネズミが晩酌のテーブル上に落下してくるのではないかと危惧する。

それくらい猫のキックはすごいのだ。

しかしヒヤヒヤドキドキしながら楽しむ晩酌の味は格別だ‼️と書くのだから山田稔の猫中毒も病膏肓に入るだよなあ〜



iPhoneから送信


2021-04-02 19:55:00

先日の朝日新聞に芥川賞作家の西村賢太がエッセイを書いていた。

若い頃を振り返る話だ。

西村は中卒で働いていたが金のない日が続き、17の頃はバイトで帰りの金もなくなり10キロの道のりをとぼとぼ歩いた。

タバコ銭もなく道々、通る人にタバコを一本恵んではくれないかと頼んだ。

3人が3人ともタバコをくれたが、その時の相手をさげすむような目つきをいつまでも忘れることができないんだという。

ニコチン中毒の悲しさ、飯は食えなくても、脚が折れそうにくたびれていても、何をさておいてもタバコなんだよなあ。

しかし西村はどうやってタバコの無心をしたんだろうかなあ。

繁華街のストリートから幹線道路を通って家路を急いだのだろう。

ネオンがさんざめく中、佇むホスト風の男にたかったんじゃないのかなあ。実に人間観察が行き届いていてさすがだよなあ。


iPhoneから送信


1 2 3 4 5 6 7