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古本屋日誌
きつねうどんは丼池に今も店を構える「うさみ亭松葉屋」の考案になるものだ。
その辺りのことはちくま文庫の「きつねうどん口伝」に詳しい。
当初は揚げをうどんに乗せず、別皿で提供していて合わせて白ごはんを注文して揚げをおかずに空腹を満たせるようにとの考えだった。
丼池は今も昔も繊維の老舗が並ぶところで、丁稚はいつも腹を空かせて走り回っていたのだ。
しかし揚げをご飯に乗せて食べると次第に甘く炊いた揚げのお出汁が白飯にしゅんできて、ご飯の味が変化する。
これは確かに楽しいのだが見た目が白から茶色に変わり好ましいとは言えない。
その点、うどんに乗せたら、初めは甘い揚げを思いっきり楽しめる、またその甘い出汁が出てこない段階のカツオや昆布の出汁も純粋に楽しめる。
ここからだが、揚げは必ず箸を使って小さくするものだ。
人によっては空腹のあまり箸でつまんだ揚げを直接口に含んで噛み切って食べてしまう人もいる。
これだと揚げに含まれる出汁がうどんの出汁と混じることがなく、いろんな味の変化を楽しめない。
その点器用に箸で揚げを細かくしていくと、その際じいわり出てくる揚げの出汁がうどんのそれと混ざり合って全く違う味になっていく。
細かくした揚げをつまみ上げて口に含む前にすこし絞って出汁を絞ってやると、揚げの甘さは鳴りを潜めるし、うどんのだしはまろやかになって面白い。
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昨日神戸の知り合いの古本屋さんのところにお邪魔してあれこれお話し。
甲子園でスワローズ戦があってテレビ中継中とあってそれを見ながら「石井ゆうのが出てきて、これが新人なんやけどえらい打たれて5点入ってもうたわ」と話を振ってきた。
「でも8点もとってるさかいガンケルはお役御免で適当なのを出したんですな」と返す。
「こないだのカープ戦なんかえらいタイガース強うて、プロと高校生がやってるみたいやったわ」とリーグ三連覇を誇る広島にえらい強気に出るので
「ほたら今年は優勝出来ますかね❓」と聞いてみた。
「さーどやろな、いいとこまで行ってもいっつもあかんようになるよってな」という。
そうなんだよなあ、タイガースファンは裏切られることが習い性になっているのでとりあえずがっかりしないように用心深くなるのだ。
次の店に行って今度は7回裏に中野がタイムリーを放って突き放した場面だった。
「これで大丈夫ですな‼️」と言ってみたら
「さあどやろな、わからんで」というのだからビックリ。
2008年のシーズンで終盤ジャイアンツに追い上げられてアップアップしていた時の神宮でのスワローズ戦の話になった。
確か安藤が先発で6回まで1-5でリードしていた。岡田は数日後にドームであるジャイアンツ戦を見越して早々と安藤が降板させて乗り切ろうとしたのだが、これが大誤算で逆転されてしまった。
「結局岡田はピッチャーの補強を怠ったためにジャイアンツに優勝をさらわれたんや。お盆休みの東京ドームでの試合なんか初戦は向こうはグライシンガーでタイガースは全く打てず7-0で負けてしもた。どう考えても打たれすぎだろう。そのあと大阪ドームでの最下位横浜との三連戦は3連敗したよなあ。
初戦は下柳が先発やったけど、初回に早くも打ち込まれて大量失点した。誰がどう見たかて、疲労が蓄積してあんばい投げられへんわけよ。わかってないのはアホの岡田だけよ」というので、私としましても何も付け加えることはありません。
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山田稔が1972年に河出書房から出した「教授の部屋」を入手しました。
山田は京大の教養部で当時フランス語を教えていて、バリケード封鎖によって自分の研究室が占拠されたことを題材にしている。
山田は封鎖当初は苦労して集めた本が乱暴に扱われてダメになるのではと心配していたが、しばらくして研究室を訪ねてみたら本は元のままで、乱雑にテーブルや椅子が置かれていたり、各所にヘルメットが積み上げられていたり、壁に「封鎖貫徹‼️」だの「帝大解体‼️」だのといったスローガンが書いてあった。
山田はそれを見て何か心の安まるものを感じでしばしば出入りするようになる。そのために同僚の教授や上司さらには付き合っていた女からもおかしな目で見られるようになっていく。
そこで目にした封鎖中の学生の描写は例の「パルチザン前史」を思わせるもので、クセの強いタバコを燻らせながら長椅子でくつろぎ、雑誌や新聞を読むくらい、特に何をするというのでもないバカな学生の怠惰な日常が描いてある。
作中、秀逸なのは偽学生の話だ。
ある日研究室のソファーに腰掛けてギターを爪弾いている髭面の学生に、山田は「フランス語でも勉強してみたらどうだ」と誘ってみたら
実はこの髭男は三浪生で、「フランス語の勉強なんかいつでもできる」とうそぶき、「こうして僕なんかが研究室に出入りしてギターを弾きながらセンセイなんかとお話ができるというのはなかなかありませんよ、僕はこの封鎖学生に感謝してるんです」などという。
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昨日は甲子園で藤浪が投げていた。
相変わらずスライダーを投げようとしてコントロールできず、すっぽ抜けて右打者の顔近くに行く球をだいぶ投げていた。
実際山田などに死球を与えていた。
ただそのように内側に危険な角度で入ってくる場合があることがわかっているため、外に曲がっていくスライダーや外角のフォークを踏み込んで打ちに行くことがためらわれるように見えた。
つまり、だいぶ得をしているようなのだ。
ここらへんを解説者の藤川と古田は「スライダーのコントロールはキャンプの時にやっておくもの」と一応指摘はするものの「藤浪の場合、投げていく中で調整していくピッチャーですから」と現状を擁護するのでびっくりした。
それはそうと9回に抑えのスアレスが出てきて160キロになんなんとするストレートを決めていくのを見て古田が
「球が速くても困るのはコントロールできないやつで、ファーボールを出してガツンといかれる」と解説していた。
これは藤川のことじゃないのかね、おれはそう思ってドキッとしたけどね。
「やつ」とまで言うので、キャッチャーとして腹に据えかねるバカがいるんだろうけど、藤川もアナウンサーも何も言わずにスルーとなった。
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今日から谷町四丁目の大阪古書会館で古本市だ。
早速行ってみた。お客さんの数はいつも通りか少し少ないくらいでありがたいことだよなあ。
矢野書房が専門にしている文学書は相変わらず人気があるし、横丁の近世の和本、アジア号の戦争、満州関係書、郁書店の大阪関連本などそれぞれに特色がある。
ここに参加している古本屋で店舗を持っている店は半分くらいだろう。
店舗での売り方は客が狭い範囲に限定されるので、ある程度安く値付けする店もあるし、専門店化していて、かなり遠くからでも客が呼べるため、通販同様の高めの値付けの店もある。
しかしこのところの長期化するコロナ騒ぎで通販の優位性は動かしがたいものがある。
なんらかの方法で通販向けの一般書を大量にかつ継続的に確保できるなら、おそらく従来の倍は売れるだろう。
例えばいい本の在庫が7000くらいもあるのなら、毎日100件の客注文は間違いなく入る。
そうなると月の売り上げは250万以上になるだろうから、仕入れ代金や送料、発送作業に入れる従業員の人件費などを考えても十分なゆとりをもった商売ができるだろうなあ。
とまあ勝手に空想してるのだがさらにたくましくしてみよう。
そうなってくると、たまにはお客さんに喜んでもらうか‼️てな殊勝な気分も生まれてきて、例えば古本市に参加する時はかなり安めの値付けにしてみるなんてこともできるようになるだろう。
つまり何が言いたいかというと古本市での値付けはその店の経営状態をストレートに反映しているのだということだ。
もちろん持っていく全部の本が相場のままなら売る方も面白くないし、客もゲンナリする。だからある程度遊びで安くすることはある。
しかしそうではなく持っていく本全体を安くしてしまうのだ。これは目立つし
「あ‼️‼️いいよなあ、儲かってまっせ‼️て見せびらかしやがって腹立つなあ、まあしゃーないけどなあ」てな感じで同業者から嫉妬の眼差しを受けることもできる。
これはかなり快感だろうよ。
妄想はさておき、俺も早くその半分でも三分の一でもいいから、できるようになりたいよ〜
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