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古本屋日誌
橋爪節也が去年創元社から「大阪百景」を出した。
大阪にまつわる様々な事象をあれこれ論じた本でまあまあ面白い。
その中で大阪人にまつわる俗説の一つがとりあげてある。
それは「大阪のおばさんは豹柄の服を着ている」というもので、テレビがよく面白おかしく取り上げる。
しかし東京と大阪で実際に豹柄の服を着ている人を大量にサンプリングして調べたところ大阪は3%くらい、東京は4%あまりでむしろ東京の方が多かった。
橋爪は大阪人が自身に対して加えられる否定的コメントやステレオタイプに腹を立てることなく、むしろ積極的に肯定してしまう傾向を嘆かわしいと論じている。
しかし大阪人が自虐的に自らへの批判を肯定するのは、保身のためでしょう。巨大な、力を持った相手に媚を売って認めてもらおうという庶民の知恵なわけだ。橋爪はそこがわかっていない。
私自身も予備校の講師をしていた頃、東京の校舎に派遣されて現代文の授業をすることがあったが、生徒は大阪から来た先生なんだから必ず金の話をするぞ‼️てな感じで待ち構えていた。
そんなもんするわけもないし、俺は取り立てて金儲けに興味があるわけでもない。
しかし教室中に弥漫するおかしな空気に飲まれて「大阪ではな、幼稚園でみんなな、前垂れをかけて『ようおこし‼️‼️』と合唱するんや、覚えとけよ」てな中島らもの受け売りを言ってしまったことがある。
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真面目な人てたしかにありがたいんだけど、おちょくりがいもあるよね。
コロナ騒動で重症化した患者を収容する病院勤務の看護婦は過酷な仕事だ。
感染を防ぐためという全身に身につける防御服からして重たそうだし、さぞかし暑かろう。
その上で一つ一つの医療行為が精緻さを求められるのだから気の毒というほかない。
先日NHKでそういう過酷な勤務にある看護婦に密着する番組があってロケ中、きつい労働環境に我慢できなくなったのか退職することになった。
その理由なんだが「重症の患者さんから『〇〇さん‼️今の私の身体、触れますか❓』と尋ねられて絶句してしまいました。私は『はい、触れますよ』とは言えなかった」なんだそうだ。
当の看護婦さんは自分の至らなさに改めて気付かされてもう続けられないと思ったというんだけど、そんなもん患者は看護婦をおちょくってるだけでしょう。
真面目な看護婦て、おちょくりがいもあるから、患者はついアホなことを言ってその反応を見て楽しもうとした。
だいたい重篤な感染症に罹患してるんだから触れないのは当たり前だし、「はい、はい、触れませーん、隔離します、その減らず口も隔離するぞ‼️」と言ってやれば患者も喜ぶのに、看護婦もバカといえばバカだし、幼すぎる。
以前おおつぼマキが「おだいじに」という漫画をアクションコミックスから出していた。
バイク事故で両手、両足を骨折して入院中の若い男が献身的な看護婦にどう考えても無理な頼みをしておちょくる話が載っていて実に面白かった。
何せ若い男ゆえマスがかけないで大変なんだ、出さないと頭がおかしくなってしまう。「看護婦さん、手でお願いします‼️前の看護婦さんはやってくれたのになあ」とか言うんだから笑ってしまうよなあ。
もちろん居合わせた婦長からどつかれてました。
その上で婦長は看護婦にも「あんたも何をぼんやりしてるの‼️バカは相手にしなくていいの‼️」と注意していた。
これでしょう、ごく当たり前の常識というのは。
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3回目の緊急事態だそうで、俺には無駄な措置にしか思えないけどね。
インフルエンザの年間死者数は1万にのぼる。さてコロナは発覚から1年以上が経過しているのに、未だにそれに及ばない。
つまり日本ではコロナはインフルエンザ程度の病気でしかないわけだから、2類に分類してエボラ出血熱と同じ扱いをしてしまうのは愚かしい。さっさと2類分類をやめたら医療の逼迫などということは起こらないのになあ。
それはさておき、通販業界はかつてない盛況でどこも恩恵に浴しているのに、観光、宿泊、飲食、イベントなどの業界は青色吐息だよなあ。
塾の業界も夏期講習を控えているが、今までのような時間割を組むことが出来なくなり、授業を担当する先生に影響が出ている。
正社員はまだしも時間給で働いている先生は時間が減れば減収になり、しかも去年もそうだったから2年も続けての大きな収入減で大変だろう。
安倍晋三のブレーンであった藤井聡が田原総一朗と出した「こうすれば絶対よくなる日本経済」(アスコム)には消費税を廃止、つまりゼロにすることや、影響を受ける企業には粗利補償をすること、年間100兆円規模で財政支出を続けることなどが提言してある。
藤井は例のMMT理論に基づいて積み上がっている1200兆円を超える国の借金などは大した額ではなく、緊縮財政などもってのほかとの主張を展開している論客だ。
その理屈が正しいなら、アイスランドなどが実験的にやっていたベイシックインカムなども問題なく実施できることになる。
また公務員は国民の血税で飯を食っているのだからきちんと仕事をしろなどという主張もそもそも的外れだということになる。
何しろ管理通貨制度のもとでは国家は金を「何もないところから作り出すことができる」そうなのだ。
国民から税金を徴収するのもそれがないと事業ができないからなんかではなく、徴税しないと民間に資金がダブついて悪性のインフレになってしまうことを防ぐためだと説明される。
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仕事柄いろんな古本屋に出入りする。
店員と客のやりとりも耳にしてしまう。
明らかに間違ったことを述べ立てて、間違っているのにもかかわらず店の責任を言い立てる人がいて面白い。
先日も大阪を代表する古本屋の天牛書店でレジの店員に
「あのなあ、わしは堺のもんやけどホームページ見てきたんやけど江坂から歩いて10分てあるけど、歩いたら20分かかったわ。ホームページなおしときや‼️」という。
私は職業柄天牛書店のホームページを見ることもあるが、江坂駅が最寄りてな記述は見たことがない。バグかひょっとしてハッカーの仕業であろうなあ。
さらに続けて「こないだ天満橋の店に行ったらあんまりあれで、聞いたら本店がたくさん本があるゆうことやったから来てみたけど、本は天満橋の方がようさんあるなあ」という。
言うことが何から何までおかしいと言うのはわりと珍しい。天満橋に天牛書店はないし、誰がどう見ても本店の蔵書量は巨大だ。
こういう時店員はどう対処するのか、もちろん反論もしない、訂正してあげたりもしない。適当に聞きおくわけだ。
しかしいろんなジャンルでバカをどう扱うのかは大変な問題だよなあ。
今日はお客さんからの注文のあった品物よ発送を終えてから、近所の整形外科を受診した。
このところ左足の膝の外側の皮膚が時折刺されたように痛むからだ。
中学生の頃から時折熱をもったり、ピリピリすることはあったが、このところひどくなっていると伝えると「ではレントゲン撮りましょう」となった。
腰から背骨までを4枚撮影。
「背骨が少しまがってるのと、背骨の骨盤につながる一番下の骨の横にある神経が出る穴が歪な形をしている。それで足の末梢につながる神経が圧迫されることがあるのだろう。あまり重たいものは持たないように仕事の割り振りをしたほうがええよ」とのことで神経を広げる薬をもらった。
古本屋は重たい本を持たないでは商売にはならない。医者の提案はなかなか受け入れがたいものなんだよなあ。
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四天王寺の古本市が去年に続いて中止となった。大阪府に3回目の緊急事態宣言が出る見込みのためだ。
古本屋は実は通販でかなりの恩恵を受けていて、その点ホテル業界や観光業社、飲食店なんかとは異なる。だから古本市を開催しなければならない財政的な必然性はないよなあ。
そんなひちめんどくさいことをするまでもなく本はどんどん売れていくからだ。
ただお客さんの長い老後の慰みとして本は極めて有効だし、古本市でぶらぶらして暇をつぶすのは絶対に必要な営為だと思う。
時々絵本の読み聞かせや紙芝居をやっている古本市があるけど、俺はああいうのこそもっとやってほしいのだ。
谷崎の連綿たる「細雪」をちゃんとした大阪弁、大阪アクセントで聞いてみたいし、宇佐美りんの「推し、燃ゆ」をお湯割りこころ多めをちびちびやりながら聞いてみたい。
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