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古本屋日誌
2021-04-02 19:55:00
先日の朝日新聞に芥川賞作家の西村賢太がエッセイを書いていた。
若い頃を振り返る話だ。
西村は中卒で働いていたが金のない日が続き、17の頃はバイトで帰りの金もなくなり10キロの道のりをとぼとぼ歩いた。
タバコ銭もなく道々、通る人にタバコを一本恵んではくれないかと頼んだ。
3人が3人ともタバコをくれたが、その時の相手をさげすむような目つきをいつまでも忘れることができないんだという。
ニコチン中毒の悲しさ、飯は食えなくても、脚が折れそうにくたびれていても、何をさておいてもタバコなんだよなあ。
しかし西村はどうやってタバコの無心をしたんだろうかなあ。
繁華街のストリートから幹線道路を通って家路を急いだのだろう。
ネオンがさんざめく中、佇むホスト風の男にたかったんじゃないのかなあ。実に人間観察が行き届いていてさすがだよなあ。
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