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古本屋日誌

2019-02-17 10:47:00

今朝も晴れていて風もなく穏やかです。去年近所のガソリンスタンドが潰れてしまい灯油を買いに少し離れたスタンドまで行かなくてはならず、行ったは行ったで「セルフ」のスタンドで容量がわからず、それはそれで面白かった。

「パタリロ」はすでに単行本は100巻となり、1980年あたりに発表された「跳んで埼玉」がいまになって映画化の運びとなった。埼玉県と東京の間には関所があって埼玉県民の移動をチェックしているとか、東京都民に埼玉県民が紛れていても田舎臭でわかるとか、埼玉には最近まで電気が来ていなかったとか、車ではなく牛車があるとか、わけのわからないギャグ満載の作品で、東京都民が抱く地方差別を逆手にとってシャレのめしたものだ。

中島らももかつて「なにわのアホぢから」をものして東京都民の大阪差別を笑いにしたことがあった。

船場の幼稚園では毎朝先生が園児に朝の挨拶を「儲かりまっか‼︎」とかけると園児は大きな声で「ぼちぼちだんなあ」と唱和するとか、大阪人が東京をバカにしてあれこれいちゃもんをつけるのだが最終的にいつもゆうのは「そないなことゆうたかて、あないなうどんのだしはダダ辛うて黒うてのめまっかいな!」になってしまう。「ほんまに大阪人は身内でなら通ることに安住して油断しすぎる」とたしなめたあと、実は大阪の人間がこんなにアホになったのには理由があるという。それは大阪人が水瓶としている琵琶湖から流れ出す淀川の源流でアホの素になる薬をおっさんがいかきで投入しているんだ⁉️

その証拠写真がこれだ‼︎となっている。1986年に講談社が「ジョーキングブックス」と銘打って刊行したのだがこれを読んだ時には「中島らもともあろうお方が詰めが甘い」と思いました。先にあげた幼稚園のネタとか淀川にアホの薬を流しているネタは結構なものだが、それ以外には大阪を笑い者にするネタは入っておらず、兵庫県尼崎出身とはいえ、中島らもの大阪への愛情がネックになっているように思われた。

大阪の小学校の給食では近江牛のステーキにアワビの焼き物、まったけご飯などが毎日のように出るので給食費は月に100万を超えていて夜逃げする親や「給食費は義務教育やねんから払わいでもええやろ‼︎」とごねる親が続出しているとかやって欲しかったものだ。

 


2019-02-16 11:38:00

今朝は打って変わって日差しも柔らこうて薫風で春が近づいている実感があります。

久しぶりにリイド社から出た成田アキラの「奥の色道」を入手しました。ぜひお買い求めください。

成田はもう70を超えていて、子どもも三人いて引退か、老け込んでしまうような年回りだが、ホームページで高らかに「スケベ漫画家、生涯現役」を謳っている。まあ世間的にはエロ漫画家だと通っているわけだし、本人もそれを売りにしているが実は人間の不思議さをじっくり描いた味わい深い作品で向田邦子のエッセイや小説に匹敵する出来栄えです。

テレクラで知り合って、何度か話をしてやっと待ち合わせをしたのだが場所があるトンネルの入り口で、若い女が晴れているのにボロボロの雨傘を手にコート姿で現れた。一緒に近所のホテルに入り、成田がシャワーを浴びているものの3分もしないうちに女はボロボロの傘を残して部屋からいなくなっていて、びっくりしてフロントに飛んで行って「一緒に来たコート姿で来た女性は帰って行きましたか?」と血相変えていく聞いてみても「いや、お客さん、誰も通りませんでしたよ、ここを通らずに外は出られませんよ」という。キツネにつままれたようで「女に頼まれてかくまっていることはありませんか?それなら私は何もせずにおとなしく帰りますから、それだけでも教えてもらえませんか」と食い下がる。

ここが面白いですね、女がいなくなったからといってそこまでひつこくホテルの従業員を問いただすものかな?と突っ込みたくなる一方で好きな女がからむと男はおかしくなってしまうところがあるよなあとも思いますね。

「そんなことするわけありませんよ、本当に誰も通ってないんです」さてその結末は………。


2019-02-15 10:24:00

今朝はどんよりとした冬空でそれなりに気温は低いが風は吹いておらず、昨日よりかは寒さはましです。

洋泉社の歴史新書で森田健司「明治維新という幻想」が去年の年末に出ました。大河ドラマの「西郷どん」でデタラメな西郷隆盛像が蔓延するのを危惧したタイムリーな本でなかなか面白かった。

明治維新は軍事クーデターであり、薩摩、長州とも単に政権を取りたかっただけで、幕府を倒す大義も何もなかったことは既によく知られていることです。

しかし個々の戦闘やその原因は「あくまでも会津藩が交戦を主張したから」くらいに思っていました。ところが会津藩はがむしゃらに戦争に突入したわけではなく新政府軍に「恭順の意」を表して流血の事態を避けようとしていたが、薩長は「恭順の意とはいうが武装解除していない」などといちゃもんをつけて見せしめとして会津を潰そうとした。

若松城の窮状は十分把握していてもう抵抗する力もないのを知りながら徹底的な砲撃を加えて城内にいたたくさんの町民を殺害したことや鳥羽伏見の戦いも勅命で慶喜が上京しょうとしたのを薩長は通さず、砲撃を加えて戦闘に持ち込んだこと、慶喜が江戸城に鳥羽伏見の戦いの後帰還した際にフランスのロッシュは徹底抗戦を進言し、あらゆる武器を幕軍に供給できると説いたが、水戸学にかぶれていた慶喜はその道を選ばなかったために日本は長期の内戦、イギリス、フランスの植民地化を避け得たことなどが書いてあって驚かされた。

中公新書の「鳥羽伏見の戦い」で野口武彦は幕軍は1万五千の兵力を持ちしかも後ろごめの最新式の銃で武装していたから、普通にやれば勝てたことは間違いない。問題は幕軍が狭い京街道一つに攻撃路をしぼったことで、狭い道では最新式の銃を持って横に大きく広がって敵兵を撃ち殺す戦術が取れないので不利になってしまう。なぜ西国街道や奈良方面から京都に入るルートなども使い大軍のスケールメリットを発揮しなかったのか不思議だと書いている。

森田のこの本を読んでようやくその訳がわかった。そもそも慶喜はまともに薩長とことを構える気がなかったわけだ。

 


2019-02-14 11:41:00

今日は典型的な冬空でどんよりとしていて気温も低うて風も冷たい。雄猫はこのところ外に出てもすぐに家に入ってきて以前ような遠征はしなくなったので一安心です。

高校の漢文では「論語」を学習し例の「学而第一」では「君子は食に飽くことを求めることなく、居にも飽くことを求めることなし」云々を習いました。人の上に立つ立派な人間はおいしいものや豪華な家を求めたりしないんだ、指導者としてしっかりやっていくのが人の道なんだということですよね。

ところが高校時代からそれなりに目端の利く連中は「役に立たない」授業は全く聞いてませんでしたから、知識もその本質もまた付いておらず、少し要領が良いだけのことを振りかざして自分ためだけに金儲けをして恥じることがない。今年の10月にまた消費税増税が予定されているが、つまりは貧乏人から税金を絞りたいだけの話で、金持ちの所得税はずっと下がり続けているし、株の儲けも全然課税されない。

本当にあきれるくらいわがままで、道徳心のかけらもない。


2019-02-13 13:19:00

今朝は引き続き温い陽気でおてらしさんも柔らかく風も優しい。

小学館から「ゴルゴ13」のvol194が出てゴルゴが手の指のしびれを治すために修験道の行者に弟子入りする話があって、絶食のまま岩壁を素手でよじ登ったりする荒行をこなすのだが、これをゴルゴ打倒の好機と捉えた中国の部隊が襲う。ゴルゴは素手で岩壁に取り付いていて、そこを連射されて断崖絶壁を100メートル下まで落下してゆく。下には深さ1メートルほどの池があるのだがたとえそこに落ちたとしても到底助かるはずもない………。

もちろん助かるんですね、主人公ですからね、その説明が絵解きでやってあるんですが「特別な降下姿勢」とある。それは落下中は身体を腰のところで深く二つに折りたたみ、頭がつま先に着くぐらいにする、池に落ち込む時には一気に身体を開いて表面積を拡大して衝撃を和らげるというもので、いやはやなんとも………。………。

私がずーっと前に通っていた小学校の先生なんですが、生徒がうるさく騒ぐ時にそれを静めるために前から順番に机を破壊していく人がいました。木の机だからできたことなんでしょうが机の脚を蹴りつけて折っていくんです。たまに一撃では折れない時は執拗に攻撃して破壊します。この先生は怖かったなあ。