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古本屋日誌

2019-03-04 14:23:00

昨日仕事で三宮に出向くことがあり、久しぶりに「ブックオフ三宮店」に行きました。列島全体が大移動の今日この頃なかなか魅力的な品揃えで驚かされました。
専門書やきっちりした本は昔からの古本屋に売り、文庫や雑誌ムック本などをブックオフに売るなどということはなく、さすがに古文書はないものの、ほとんどオールラウンドであらゆる本が集まっていました。
興味深かったのは岩波文庫の棚で、量はそこそこあるんですが、魅力的な品揃えにはなっていない。ルソーの「エミール」「ほら男爵」「松翁道話」みたいな感じで「玉勝間」とか「英雄崇拝論」ルソーだったら「新エロイーズ」「告白」なんかは集められていない。
ところが講談社学術文庫は素晴らしい品揃えで最近人気の「昭和の精神史」や「第二次大戦に勝者なし」「ライフスタイルの心理学」なんかがあるのにはびっくりしました。
岩波文庫だけは読まない読者がたくさんいるわけはないので、やはり岩波文庫は人気が落ちてるのかなあ。岩波文庫は人文系の基本書が多くて例えばオットーの「聖なるもの」は人間特有の宗教的なメンタリティを分析した本で、非合理な心性を説いています。合理性を欠く帰依心の話は宗教の根源を論じているわけでかなり大風呂敷を広げているわけで、今のように、インテリに共有される「教養」なるものが崩壊したご時世では大方の支持は受けられないのだろうなあ。

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