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古本屋日誌
今日から天王寺さんで大規模な古本まつり。会期は来月8日まであって10日間だ。
早速朝から行ってみた。これまでは26日あたりからの、平日初日の開催だったが、今年は連休初日からとなっていて、お客さんも多くて盛況だ。
参加している古書店は35といつもより多い。
そのためテントがこれまでは、本部と100均コーナーだった、伽藍の南側エリアにも4軒の古本屋テントが並んでいる。
瀬戸内アーカムブックスのテントは雨に備えて白い布をテント天井部から地面まですっかり垂らす形なんだが、中の本いつもながら大したものだ。
俺の関心のある文庫本は半額になっているものと、3冊500円のに分かれていて、岩波文庫の『心理学』全2巻、『暴力論』全2巻、『摩訶止観』下巻(いずれもカバーなしの古いタイプ)なんかも見られた。
大津の「クロックワーク」というレコードなどもあつかう古本屋もいつもながら、150円均一で珍しい文庫本を平台に並べている。「李茜舎」というお店は2つ平台を並べていて、その一つでは130円できれいな文庫を売っていた。
面白かったのは名古屋から来ている「南部堂」というお店で、200円均一でさまざまな本が並んでいる。
とりわけ1980年あたりからの「当用日記」でびっしり日々の些事が書き込んである。さらに1970年ごろのポケット時刻表もコンディションは悪いが広告がたくさん掲載してあって見ていて楽しい。
「小町書店」はいつもながら1冊300円、5冊800円で単行本から文庫、新書、図録などいろんなジャンルの本を並べている。
値段設定がうまいね、5冊にした方が安いから、お客さんはなんとか数を揃えようと頑張るから滞在時間も増えるし、売り上げも上がるのではないだろうか。
「大吉堂」という大阪の古本屋は1冊500円で岩波の『日本思想大系』を並べていて、その中には人気の『本居宣長』の巻もあった。チェックしてみると箱もきれいだし、帯や月報もあるし素晴らしい。
今日は連休前最後の出荷日。
Amazonは明日からしばらく出荷しない絶対にしてあるが、問題はメルカリで、一括で休止設定は出来る。
ただ出品中の中には「休止中」扱いの本が三桁くらい混じっている。
これらはいずれセット販売しようと、とりあえずバラバラで出品していたもので、なんとかセットが完成した時に、手動で出品休止にしたものだ。
新潮文庫の『深夜特急』シリーズとか、文春文庫の高島先生の『お言葉ですが』シリーズなんかがそれにあたる。
一括で休止するのは簡単だが、問題は連休明けに「一括で再開」した場合、休止中のものも再開されてしまう。
仕方がないので今朝一点一点削除して回った。30分くらいもかかって、だいぶくたびれた。お昼くらいに郵便局にお願いに行き、その足で堺筋本町のお客さんのところに出向いて、あれこれお話。
今日は月曜日、出荷。昨日は8時半ごろまで松竹座で「河庄」を観ていたので、帰宅は10時前になった。
そこから少しくつろいで、早速注文品を本棚から取り出して積み上げて、ゆうメールで送る本は梱包して宛名書きを済ませて、差し出せる状態までもっていった。
朝は10時くらいに起きて、すぐクリックポストの印刷を始めて、その間入ってきた注文品は探して追加していく。
というのもAmazonでの出荷は、自由に休みを設定できることになったので、うちは29日から長期間休暇を取ることにしたので、できるだけ早めに注文品は出荷しておきたいのだ。
メルカリも一括で出品を停止できるのでその点は便利だ。
お昼過ぎに完了してすぐ郵便局にお願いに行く。
くつろいでから京阪、谷町線を乗り継いで堺筋本町。3号館地下一階にある「シモジマ」。
極薄ポリ袋の在庫がほとんどないので、棚を探して三個(600枚、198円✖️3)買う。
先日、三ノ宮のシモジマで探したら売り切れになっていて、ご丁寧に「再入荷は未定です」とあったので、ひょっとしてアメリカのイラク侵略戦争の煽りでポリ袋の生産が追いつかなくなっているのかもしれないと危惧していた。
シモジマの通販アプリで見ても、俺の欲しい極薄袋は品切れになっているし、大阪地区の本店といえる心斎橋店のサイトを見ても、該当品は品切れとなっている。
なんとか堺筋本町店では在庫があったのでことなきを得た。他にも角7号、6号の封筒やB5のコピー用紙なんかも購入した。
このところ岩波文庫の『耳嚢』全3巻が人気だ。
少し前に品切れになって新刊では入手できない。徳川時代の説話集で、現在では到底容認できない差別意識に満ちた話も収めてある。困窮した侍の親子が、エタから施しをつい受けてしまったことを恥じて、自殺するとか。
今日は日曜日で、のんびりしてから心斎橋に出て、ぶらぶらして4時15分開演の「松竹座さよなら公演、御名残四月大歌舞伎」を観た。
演目は「寺子屋」と「河庄」なんだが、嫁の勤務する万代が社員優待で一等席26000円を1万円にしてくれるので、喜んで取ってもらったのだ。
「寺子屋」は、これぞバカの美学みたいなやつで、主君の息子を守るために我が子の首を切って差し出す親の話だ。
どう考えても許容できないし、身分制度ががっちりしていた徳川時代の愚かしさを改めて感じるばかりだ。
「河庄」はいつ観てもいい。ダメなどうしょうもないバカの姿には心惹かれる。
松竹座は「老朽化」しているそうで、建て替えるのだという。しかしたかだか80年くらいしかけみしておらず、新築するなど愚かしい。
土曜日は出荷しないのは従前。のんびりして昼から、新快速で三ノ宮。
電車で本を読んでる人は少ないね。ほぼ全員スマホだし、あとは寝てる。
それにもかかわらず、元町商店街周辺には多くの古本屋が集まっているのは実に不思議だな。
またレトロな映画をやっている小規模な映画館、地方の小出版社の出した本や同人雑誌を扱う本屋まである。
本を片手に珈琲を楽しめるいい雰囲気の喫茶店もたくさんある。
東京ならそれはわかる。大学が多いし、出版社、マスコミが集中していて、本を商売で使う人が大勢いるからだ。
しかし神戸は大学もさほどでないし、出版社、その他もほとんどない。
だから、例えば老後の楽しみ、趣味として映画三昧、読書人生活を楽しみたい人がそれなりに存在するということなのかもしれない。
神戸古書倶楽部という、いくつかの古本屋が共同で運用している店があって、30坪くらいのわりと広い敷地にいろんな本を置いているが、あまり魅力的なラインナップとは言い難い。
むしろ、売れない本を倉庫に積み上げているような印象なのだ。
それが可能なのは賃料が安いからだろうし、地主の意向を勝手に推理しているのだが、「まあ、古本屋なら安しといたろか」という紙文化を許容する度量があるということなのかもしれない。
さらに神戸市立まちづくり会館というのがあって、その4階に無料で使える読書スペースがあって、郷土史の本や建築関係、大型本なんかがたくさんあるし、会合にも利用できる。
安い値段でコーヒーやジュースを飲むこともできる。
俺も時々利用しているが、利用客がいっぱいというわけではなく、空いている。
つまりあまり需要もないのだが、コーヒー片手に読書とか、勉強会で見聞を広めるというあり方を許容する雰囲気が街にあるということだろう。