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古本屋日誌
今日は出荷も一段落、嫁と先日から始まった「古代エジプト展」を見に、ハルカス美術館に出向いた。(2300円)
御堂筋線の出入り口から左手に折れて、地下からハルカスに入るのだが、エレベーターは2階に止まるだけで、後はノンストップで16階に到着。
平日だが、なかなか盛況で、特に売店のレジは長い行列。
プトレマイオス朝で延々と作られたミイラの棺桶に付ける顔の劇画がよかった。
それより前のは、様式が決まった感じの顔がミイラの棺桶に施してあるが、プトレマイオス朝のものは、一人一人顔が違っているのがよくわかり興味深い。といっても、展示されていたのは一体だけだったけどね。
今日は三連休明けの月曜日で、いよいよ3日分の出荷。前の晩から、例によって本を探し出して積み上げる。
本の探し方だが、最初にスマホから注文品のリストを数回眺めて覚えて、ざっと本棚から出していく。
これでほとんど大丈夫なのだが、見当たらないのも何点か出てくる。
以前は一点一点、仕入れた日にちやら、カバーの背の色なんかをチェックして再度探していたが、実はすでに見つけていて積み上げているのに、それを忘れてしまってまた探しているということもあるので、今は一旦探すのはやめて、梱包、住所書き、印刷の作業に入る。
そして出来上がった分はどんどん出荷通知を出していって、リストを減らしていく。最後に残っているのが未だ見当たらない本だと確定できるわけだ。
あれやこれやで、お昼過ぎに完成となり、早速郵便局に運び込んでお願いした。
今週も、ゆうパックスマホ割を使ったので、ぽすくまのストラップを一つもらい、これで三体となったが、どうも同じクマさんのようで、コンプリートにはいたっていない。(ぽすくまストラップは3種類あるそうだ)
帰宅して少し寝て、萱島、淀屋橋、梅田、阪急宝塚線で石橋阪大前、箕面線に乗り換えて牧落から、てくてく歩いて「ブックオフ 箕面市役所前店」に3時ごろ到着。
2階はいろんな単行本、大判の漫画、漫画の文庫本、雑誌、文庫、新書などが並んであるのだが、漫画コーナーで地べたにへたり込んで読み耽ってる女がいる。
立ち読みするのが面倒ということなのか、確かに見苦しくはあるけれど、それだけ魅力的な作品が並んでいるということだし、この女の居場所がブックオフにあるということでもあるのだ。
昭和の頃なら井戸端会議でうさを晴らすようなもので、地域に古本屋が根付いて、役立っているということだ。
今日は三連休の最終日、出荷もお休みなので気楽だ。
お昼前に天満橋の京阪モールに出向いて「中央軒」でチャンポンを食べた。(1250円)
元のまっさかや7階のジュンク堂天満橋店であれこれ本を立ち読みしたり、岩波文庫の在庫を確認したりした。本は『エンタメ100年史』を購入。
岩波はありがたいことに毎月重版をしていて、かなり高額になっていた本の古書価が一気に低下することがあるのだ。
最近では『リグヴェーダ讃歌』なんだが、重版前は4000円くらいしていたが、今は800円くらいできれいな本が手に入る。天満橋店にもまだ在庫はあった。
だいぶ前の重版では『日本外史』全3巻、これも2500円✖️3くらいしていたが、今は全部こうて1500円くらいだろう。
天満橋店では現在「中公文庫の希少本フェア」というのをやっていて、大きな本棚一本使い、上から下までブルーの背表紙の本がずらりと並んでいる。
これもチェックはしてみたが、それなりに売れそうなのは中上健次の『路上のジャズ』くらいに見えた。
本屋の北側、大川に面しているさてんに入ってコーヒーとプリンをスマホからオーダー。連休ということで、たくさんのお客さんで賑わっている。
今日は連休2日目、出荷も月曜なので気楽だな。
谷崎潤一郎の新しい全集が、数年前に完結したのだが、1956年に創刊された『週刊新潮』創刊号から連載された『鴨東綺譚』はまたしても収録されなかった。
モデル問題で揉めて、連載は6回で打ち切りになり、以後単行本にも全集にも収録されていない。
谷崎は1965年に亡くなっており、すでに60年以上経過していて、利害関係があった人たちもこの世にはいないだろう。
それにもかかわらず、依然として封印されるのは納得できない。谷崎の遺族の意向かもしれないが、思い上がりだとしか俺には思えない。自分は働きもせず、たんまり印税をもらってるわけなのに、それ以上何を望んでいるのか、全くバカとしか言いようがない。
ただ、2016年に創刊60周年記念として『週刊新潮』創刊号が復刻刊行されて、ここには『鴨東綺譚』第一回も載っているのだ。
その内容だが、京都人への悪口が延々と書いてある。
「平安朝の昔から代々の覇者にいぢめ抜かれた歴史を持つ」ので「すっかり根性がひねくれて陰険になり、(中略)多くの富を人に知られぬやうに貯蓄して、平素は一銭一厘の費えをも苦しみ、表面はせいぜい貧乏らしく見せかけて暮らす」とある。
「腹の底ではめいめい自分たちの利益を守るのに汲々として、他人のことは考えない」ともある。
この後、谷崎はあれこれ例を挙げて京都人のケチぶりを披露している。
下宿屋のおばさんが始末屋で、膳の余り物の腐っているものも食べる。
水を節約するために道路にある水道の元の栓を、わざと固くしてチョロチョロしか出ないようにする。
「一般に京都人は、助からないとわかっている病人には注射をさせない、親であろうが女房であろうが、死ぬにきまっている者を徒に長く生かして苦しめたところで、無駄な費えであると云う考えが徹底している」ともある。
食べ物も「此の土地ではああ云う風な保存に堪える乾物(塩昆布とニシンのこと」貯蔵して、せいぜい塩辛く味付けする」
コンサートでもひつこくアンコールを繰り返して、高い入場料に見合うようにすることなども挙げている。
昼過ぎに萱島、京橋、大阪、快速電車で三ノ宮。お客さんのところであれこれお話し。
今日は春分の日。
嫁が一度行った、堺筋本町にあるパン屋「パンとエスプレッソ」に出向いた。
北浜から堺筋線で堺筋本町、センタービルの3号館に入り、地下二階からエスカレーターで一階に到着。
大阪万博の都市に竣工したから、去年で55周年、一階の天井近くの壁には赤い巨大な火災報知器のベルがあるのだが、まだ鳴ったのを聞いたことはない。
ちょっと槇尾古書店を覗く。普段日祝はお休みだが、今日は特別にオープンしていて、買い物をすると次回から使える割引券をもらえるという。
相変わらず、いい本がたくさん置いてあって素晴らしい。
岩波文庫のの『哲学ノート」揃、新版の『暴力論』揃、『キリスト教の本質』揃。講談社学術文庫の『トロイア戦争全史』、講談社文芸文庫の『木山捷平全詩集』『万延元年のフットボール』。平凡社ライブラリーの『逝きし世の面影』等々。
このところ値段がAmazon価格となっている気がする。すごく勉強されていることがよくわかるし、俺にとっても値付けの勉強になる。
すぐに中央大通りの交差点を南に、寺内のビル群をやり過ごして5分くらい歩いて「パンとエスプレッソ」に到着。店の前には喫茶スペースを利用したい人が5組くらい並んでいる。
ここは、元は銀行で、大理石のギリシア風の大きな建物なんだが、それをそのままパン屋にしていて、中に入ると、すぐ手前にいろんなパンが並んでいる。
その向こうは喫茶室で、祝日ということもあって満席だ。
1番奥には金庫があるのだが、ここも客室となっていて、パンとコーヒーを楽しむことができるそうだ。
パンはいろんなドーナツ、ふわふわの食パン、ピザを乗せたようなおかずパンやカレーパンがたくさんあった。
嫁の話では他にもクロワッサンがあるというが、売り切れているのか置いていなかった。
てくてく歩いて丼池筋に出て「うさみ亭松葉屋」にと思ったが、日祝は定休日で、やむなく、はっすじに入って「鶴丸うどん」で俺はカレーうどん、嫁はわかめうどんなどを食べた。