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古本屋日誌
2026-05-17 21:24:00
今日は日曜日で、このところ仕事ばかりしているし、夕方からは明日の出荷の準備をしなければならないので、家でゆっくりしてもよいところだ。
しかし、昼から淀屋橋に出て、FIVE RUNでアップルパイをこうてから心斎橋に出て、ブックオフ 心斎橋店を覗いてみた。
先日亡くなったつげ義春の作品を見てみたかった。
つげのものは青林堂から出た箱に入った大判の作品集や双葉社から出た、口絵に幼い頃からの写真がいろいろ掲載してある『ゲンセンカン主人』くらいしか在庫がない。
つげは俺の学生時代に竹中直人主演で『無能の人』が公開されて「あれ、本当に無能なやつみたいやな」程度の感想しかなかった。
その後『ねじ式』ではシュールで不思議な作品だなと思い、続けて売れない漫画家の日常を描いた作品群を読んだ。
嫁に隠れてこっそりアパートを借りて、孤独の中で思索を続けようとするが、競馬場に勤める嫁は、そんな夫の思いは理解の埒外で下宿を突き止めてやってきて寝ようと企む。
大した才能があるわけではないが、大衆や庶民の感覚ではない男の話で、梶井基次郎みたいな感じだ。
さて、心斎橋店なんだが、15日に2割引きセールが行われた後で、お客さんも少なく、つげの作品も見当たらない。
岩波現代文庫、岩波文庫、河出文庫、角川ソフィア文庫、中公文庫、ちくま文庫などが200円くらいで買える棚があるのだが、やはり量的に河出文庫、中公文庫が非常に多い。
中公では古い版の『富士日記』が2冊置いてあるが、今は少し活字も大きくなったのが出ているから、いい本なんだけど手は伸びない。