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古本屋日誌

2024-11-13 12:48:00

今日もかなりぬくい。11月の半ばなんだが、日中は汗ばむくらい、20度をかなり超えている。

 

仕事で神戸に行かないとならないのだが、お昼前にJRは事故があって不通にになっているので、京橋周りではなく天満橋から東梅田に出て、阪神電車を使うことになった。

 

 

介護が必要な老人のデイケアに従事している久坂部羊が講談社現代新書から『人はどう老いるのか』を去年出した。

 

 

想像の通りわがままで、医者や職員泣かせの老人の姿が書いてあるのだが、歳をとると今まで当たり前にできていたことが、出来なくなるとか、腰や膝をはじめ不具合が出てくるのは必然であるとかいうことをわかってない人がたくさんいるという。

 

 

これはエイジングケアと称してサプリを摂取したり、適度な運動を心掛けたり、生活習慣を改めたりしたら、若い時のコンディションを保てるのだという宣伝が蔓延していて、それに踊らされているからなのではないかと久坂部は書いている。

 

 

結局老化に伴う不具合を嘆くのではなくて、死に至る準備として捉えて、その不具合を楽しむ心構えが必要だというわけだ。

 

 

これはすでに『荘子』内篇で説かれている考えなのだが、2000年以上の年月をけみして同じ知恵が論じられるのも面白い。


2024-11-12 11:50:00

自営業者としての自分の労働時間を確認するために、一日のルーティーンを確認してみることにした。

 

 

まずは夜10時くらいから1時間半かけて、翌日朝に出荷する本を書庫から探し出して、クリーニングして、梱包し、あて先などを印刷して、すぐに郵便局に出せる状態にする。

 

本は仕入れた日付順に並んでいるし、検索もできるので、通常は探すのが困難ということはない。

 

翌朝、9時くらいに起きてのんびりご飯を食べ、掃除をして、ネコ様のお世話もして差し上げてから、30分程度かけて、夜のうちに来た注文の発送準備をし、そのまま郵便局に持ち込む。

 

 

ここは自宅から徒歩5分で着いて、受け付けてもらうのだが、窓口では5分程度で済む。

 

その足で京阪電車に乗って(12時くらい)、昨日なら京都のお客さんのところに出向いて本を売ってもらった。本をリュックに入れてまた京阪に乗り、車内で一冊一冊値付けをしてサイトにアップする。帰宅したのは4時くらい。

 

というわけで1日6時間程度仕事していることになるな。やはりかなり仕事しているよなあ。

 


2024-11-11 12:18:00

先日NHKで『ブラタモリ』が3日連続での放送となり、東海道57次特集だった。

 

1日目は大津の追分で三条大橋に向かう東海道と分離して、京には寄らずに大阪に向かうルートと伏見宿の話、2日目が淀宿、枚方宿、3日目は守口宿と終点の高麗橋のネタだった。

 

これまでブラタモリは地質や地形の話が多かったが、今後は少し視点を変えて歴史や故事ネタになるのかもしれない。

 

 

彼らが歩いた京街道については、伊能忠敬が詳細な地図を残していて、そのルートが複雑怪奇に入り組んだものであることがわかっている。

 

 

全然まっすぐになっておらず、至る所で紆余曲折して、軍勢がスムーズに通れないようになっていた。


2024-11-10 23:03:00

このところ、仕入れが多くて、毎日まいにち、本のクリーニングをして値段を決めて、ネットにあげるのを繰り返している。

 

 

これは亡くなる人の数が多いからで、故人の蔵書は遺族にとっては場ふさぎでしかなく、古本屋に処分の依頼をしてくるからだ。

 

 

ただ、本はあるところにはいくらでもあるが、ないところには全然ないというものだ。通販になじむ本を持っている人は、限られるのだ。

 

 

日能研関西は中学受験の進学塾だが、ここで長年の社会の講師をしていて、定年退職した、俺の先輩にあたる人がいるのだが、蔵書は10000くらいあって、俺の3倍くらいは優にあるからすごいな。

 

 

ただ問題はその全部が時代小説だということだ。佐伯泰英、司馬遼太郎、鳥羽一郎、子母澤寛、山本周五郎などなど。

 

 

もちろん作品としてはいいのもあるが、シリーズで延々と続いているものなんか、決して評価できるレベルの作品とは到底思えない。

 

さらに、時代小説はそもそも通販には馴染まない商材で、古本市だとか、繁華街の店舗なんかで一冊100円とか、200円で売るべきものだ。10000冊あるにしても、100円なら100万円にしかならない。

 

なかなか困った問題だ。

 


2024-11-08 19:11:00

岩波文庫は毎月重版を行っていて、1日に自社のホームページで書目を発表する。

古本屋にとっては、それなりの値段になっていた本が重版がかかると値崩れするので、チェックしておく必要がある。

 

先月は人気の『ギリシア哲学者列伝』全3巻が重版となった。

 

魅力的な哲学者の話があれこれ読めるシリーズで、3巻揃では6000円くらいはしていたのだが、それが半額くらいでまっさらの本が手に入ることになる。

 

 

重版になっても、すぐに値段が高くなるものも一部にはあって、例えば『リグヴェーダ讃歌』とか『人間知性論』はまた売り切れになり高騰している。

 

 

逆に以前は高かった『日本外史』や『歴史序説』全4巻なんかは重版のあとすごく安くなっている。