Welcome
古本屋日誌
今日からプロ野球が開幕した。
タイガースは藤浪を開幕投手にしているけど何の実績もなく、ストライクさえ取れない程度の男を指名するのは解せない。
かなり前だがキーオを差し置いて仲田を開幕投手にしていた愚かな監督がいたがその二の舞にならないようにしてもらいたいものだ。
呉智英が加藤博子と対談本「死と向き合う言葉」をベストセラーズから出した。
呉智英は2019年に入院してしばらく「週刊ポスト」の連載も休んでいたのだがその病名が前立腺がんであったことが書いてあった。
「おしっこが出にくくなって」という不便さはあったが「この病気でくたばることはないだろう」と楽観視はしていたとある。
iPhoneから送信
昨日から阪神百貨店で古本市の後半が始まった。
先週の水曜からの前半よりも売り場を拡大してたくさんの古本屋が参加している。
早速の昨日朝から行ってみた。
15店ほどが8階催し物会場にずらりと平台を並べてまたその上にも本棚を積み上げてびっしり本を並べていて壮観だ。
村上春樹と村上龍の対談集や京大近所の安い食堂のルポの本、天野忠の詩集、「1968年のルイジアナママ」、太田出版の「トイレット博士」古い「宝島」のバックナンバーなど面白そうな本が並んでいる。
ただ職業が古本屋で毎日本の背を眺めてあれこれ思い悩んでいる私のような人間にはあまり集中して本を見ることが難しくなっている。
かいなでにサラーっと見て「はい、ここはいい本はないです‼️次行こ‼️」てな感じだ。
また初日はかなりお客さんも多いので落ち着いて本を見ていくことは難しい。この平台は立ち読みをして吟味してはるから、後回しにして次を見ていこうとなる。
でも実はじっくり見ていくと面白い本もあるものなのだ。でもそれには時間がかかる。
ここがいいところなんだよなあ。
おんなじ棚を何度もゆっくり見ていくと「へーこんな本があるのか‼️」となって手にとって眺めて、ページをくって読んでいくと面白い。
自分でこうてもいいんだけれど(誰か買うかなあ、おんなじように面白がる人がいたらいいよなあ)と思ってワザと目立つように平台から本を少しずつ持ち上げておく。
この全体が人間が生きていく上で本当に大切な時間だよなあ。
ありあまる老後の時間は合理化に馴染まない。ネットで検索してもさっさと買うのでは到底時間は使いきれないし、ゆったりした気分にもなれない。
iPhoneから送信
恒例の別冊ビッグコミックの「ゴルゴ13 」の発売月で既に211巻だ。
今回もアメリカの銃規制の最新の動きを踏まえた作品で興味深かった。テキサスに「オープンキャリー」つまり公共の場に公然と見える形で銃を提げて現れてもいい制度が導入された話だ。
誰の目にも銃を持っていることがわかるようにした方が、かえって銃撃事件を減らせるという話で銃規制に逆行する動きだよなあ。
さらに面白かったのは山本周五郎の短編「豹」が黒川怜によって漫画化されていたことだ。
これは女の暴力性を描いた作品で、周五郎の実体験みたいなものだろう。子供への暴力やその怖さは森鴎外の「ヰタセクスアリス」に詳しいが「豹」もなかなか読ませる。
未亡人となった兄嫁の純子の須磨の家を訪れた正三は執拗に嫁から迫られる。
風呂に入っていたら突然浴衣姿で純子が入ってきて、背中に触れて「正一さんとよく似てますな」(正一は兄のこと)といい、「背中を流してあげる」などというので「いやいや、自分で出来ますから」と断ると「バカねえ、一人で洗えることはわかってますよ、子どもじゃないんだから」という。
おりしも須磨では動物園から猛獣の豹が飼育員を殺して脱走して行方知れずになっていて、女は「今日は母屋(自分の寝室)に来て休みなさい」という。
その晩遅く豹は射殺されたのだが、それを知った兄嫁は正三には何も知らせず、男の寝間にやってきて「さっき裏庭で物音がして、豹じゃないかしら」などと怯えたしなを作る。
正三は「見てきますから」と応じると「いいのよ、まさか雨戸を破ってまで入ってこないでしょうから」とそれを制してしまう。
実は純子は母屋の窓を開けていて、風が吹き込むように細工していたのだ。
おりももり強い風が吹き込んで、これまた純子がわざわざ窓の前に置いた花瓶が風で吹き倒される。
ガラガラーと大きな音がして
男が「灯りをつけますから」と言ってもその手を押さえて「私すぐ帰りますから」と抱きついてきて、結局関係を結んでしまう。
iPhoneから送信
去年宝島社から関正生といとうみつるの「カタカナ英語キャラクター図鑑」が出た。
関はスタディサプリのCMで「聞こえないんじゃないんだ‼️言ってないんだ‼️」と切々と説いてる先生だ。
この本は日常でよく使う英語の発音をカタカナと面白いイラストで示したものだ。
hamburgerはもちろん「ハンバーガー」とはネイティブは発音しないよなあ。
関によればそれは「ヘアンバガァ」だそうで添えられているイラストはハンバーガーの妖怪が鞍馬の上でゆらゆらしているもので「体操の鞍馬が得意なハンバーガーのコトバケ、オリンピックを目指している」(原文はひらがな)とのキャプションがある。
犬はdogだが関によれば「ドッグ」などとネイティブは発音しないという。
それは「ドアーグ」でイラストは犬が自分のお腹にあるドアを開けて指差しているものだ。
「お腹にドアがついていて、いろんなものが取り出せる不思議な犬のコトバケ」とのキャプション。
今もロングセラーの「指差しタイ語会話」(タイ語だけでなくいろんな言語のバージョンがあることは言うまでもない)という本がある。
これも極めて実用的で日常よく使うタイ語の表現にイラストが載せてあってその下にカタカナで発音が書いてある。とにかく恥ずかしいなどと言わずに大声でその絵を指差しながら相手に話しかければ大抵通じる。
それをさらにバージョンアップさせたもので、イラストが何せ面白い。よくこういうことを思いつくものだよなあ。
iPhoneから送信
数年前に城東区役所が発行した「大阪大国技館と大相撲」を入手しました。
昭和10年代に関目に突如出現した25000人収容の国技館の盛衰を詳細につづった本です。
ここは69連勝の双葉山が横綱となった地でもあるし、東京の国技館を遥かに凌ぐ収容人員の巨大な施設でもあって興味深い。
私がかねてから不思議に思ってきたのは円形のドーム状の鉄骨四階建ての国技館を建てる金がどこから出たのかということです。
この本によるとそれは阪急方式なんだという。
つまり小林一三が特に需要もないところに鉄道を敷設して、終点の宝塚に温泉やら歌劇やらの集客施設を作り需要を作り出していくやり方だ。
関目の国技館も同時に周辺を開拓して新興住宅地として売り出して儲けていこうとするものだった。
ただ関目は城北運河近くで工場群が誘致されていて千日前のような享楽の巷ではない。いくら相撲が人気だとはいえ、生の力士を売り物にして客が呼べたのだろうかと疑問を感じずにはおれない。
また大阪国技館は他にも尼崎に建築が予定されていて当時の新聞には起工式を行ったとの記事もあるのだが、資材の高騰が原因で尼崎は中止となったともある。
考えたら尼崎は大阪市内で禁止されていたダンスホールが櫛比していたアミューズメントエリアだから、何もない関目なんかよりは客を呼べたのではないかとも思える。
iPhoneから送信