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古本屋日誌
恒例の別冊ビッグコミックの「ゴルゴ13 」の発売月で既に211巻だ。
今回もアメリカの銃規制の最新の動きを踏まえた作品で興味深かった。テキサスに「オープンキャリー」つまり公共の場に公然と見える形で銃を提げて現れてもいい制度が導入された話だ。
誰の目にも銃を持っていることがわかるようにした方が、かえって銃撃事件を減らせるという話で銃規制に逆行する動きだよなあ。
さらに面白かったのは山本周五郎の短編「豹」が黒川怜によって漫画化されていたことだ。
これは女の暴力性を描いた作品で、周五郎の実体験みたいなものだろう。子供への暴力やその怖さは森鴎外の「ヰタセクスアリス」に詳しいが「豹」もなかなか読ませる。
未亡人となった兄嫁の純子の須磨の家を訪れた正三は執拗に嫁から迫られる。
風呂に入っていたら突然浴衣姿で純子が入ってきて、背中に触れて「正一さんとよく似てますな」(正一は兄のこと)といい、「背中を流してあげる」などというので「いやいや、自分で出来ますから」と断ると「バカねえ、一人で洗えることはわかってますよ、子どもじゃないんだから」という。
おりしも須磨では動物園から猛獣の豹が飼育員を殺して脱走して行方知れずになっていて、女は「今日は母屋(自分の寝室)に来て休みなさい」という。
その晩遅く豹は射殺されたのだが、それを知った兄嫁は正三には何も知らせず、男の寝間にやってきて「さっき裏庭で物音がして、豹じゃないかしら」などと怯えたしなを作る。
正三は「見てきますから」と応じると「いいのよ、まさか雨戸を破ってまで入ってこないでしょうから」とそれを制してしまう。
実は純子は母屋の窓を開けていて、風が吹き込むように細工していたのだ。
おりももり強い風が吹き込んで、これまた純子がわざわざ窓の前に置いた花瓶が風で吹き倒される。
ガラガラーと大きな音がして
男が「灯りをつけますから」と言ってもその手を押さえて「私すぐ帰りますから」と抱きついてきて、結局関係を結んでしまう。
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