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古本屋日誌
店に買い物に来た老人にどう声をかけるのか、カード決済とかネット系の支払いではなく、現銀でのんびりしている時には「現銀ていちいちあれせなあかんから邪魔臭ないですか?」とか嫌がらせに取れるようなことを言ってきた。
もうわりと前のことだが古本屋の仕事をしていてレジだったんだが、文庫本をこうてくれた老婦人が
「あのなあ、年寄りにお元気ですか?ゆうのはあかんねんでー
お変わりなさそうですなゆうのがええんや。
ほしたら『どうもおおきに』と話が落ち着くねん」とか言うてくる。
まああれですね、見苦しいよな、いちいち気をつけて話をしなさいという態度がそもそも老化を示している。
普通は相手を慮って、向こうの都合に合わせてこっちからゆうものだよとは思ったが、「む、むつかしいですねー、ほんまにむつかしい〜〜」と応じた。
雑誌「フリースタイル」の最新号は例によって漫画の特集なんだが山上たつひこが「大阪弁の犬」を長らく連載している。
今号は千林商店街にあった行きつけの古本屋の話を書いている。大通りに面している店と、入り組んだ路地にある店がお気に入りでどちらも本の大半が漫画だったという。そこで手塚治虫や「のらくろ」の初版本を手に入れたり、買いそびれて今でも悔やんでいる楳図かずおの本があったりしたという。
そうなのか、昭和30年代の千林商店街には漫画専門といえるような古本屋があったんだなあ。ここは「庶民の街」ということで品物が安いからかなり遠くからも客が押し寄せる商店街で「主婦の店、ダイエー」もここが一号店だ。だから大衆娯楽として手塚治虫やのらくろや楳図かずおが幅を利かせていたわけで、いい小説もあるけど漫画の方がすごいやん⁉️というのがまともな大衆の感覚だったのではないかな。
それにしても山上たつひこはかなりいい本を持ってそうだな、ぜひ買い取りたいものだ。
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昨日11時から神戸地方裁判所で、雇用延長裁判の3回目があった。
神戸の中学受験の進学塾に勤務する非常勤の社会の先生が60を越えて以降、時給が2割減らされたのは不当だと訴えた。
非正規雇用なので仕事は生徒に勉強を教える授業に限定されていて、これは定年前もその後も何ら変わりはなく会社からの評価もすこぶる高い、それにもかかわらず時間給や担当時間数も減らされて年収は6割くらいになってしまっていた。
前回の裁判ではこの先生が会社と契約の話をした際の録音が証拠として提出され、「提示された時間給に納得できない。しかし今判をつかないと解雇されてしまうからサインはする、しかし時間給については今後継続して会社と交渉したい」との内容で、会社の担当者も了承しているように聞き取れます。
今回会社側がどのような反論をしてくるのか注目されていました。
結局契約交渉を行った担当者の証言を出してきました。「先生が提示された時間給に納得していないようには思えなかった」という内容なんです。
でもまあ録音があるのにかなり苦しい弁明に思えました。次回は来年の2月17日に決まりました。証人尋問などに進む見込みです。
「漫画アクション」の監禁嬢は最新号で最終話となった。
謎解きはこの前の回で終わっていて今回は後日談だ。人は無意識のうちにも誰かを傷つけずにはおれないという話であった。
まああれですね、それはそうなんだが主人公が15の中坊で彼女はいるのだが悶々として性欲を持て余しては何人かでつるんで男同士で慰めあっていたというストーリーは面白かった。
作者が言うには「それはあまりにも純粋な発露だった」とのことだが、そんなものかなあ。
さて最終話は例によってオープニングページはあべのハルカスの遠望で、次のページを開くと通天閣を見上げているシーンとなる。まあ舞台としては戎橋の上なのでこういうシーンは特段の意味はなく、作者の遊びであり、読者へのサービスだ。
主人公が大阪教育大学時代に付き合っていた女は急に大学を辞めて実家の「村井古書店」を継いだんだが、主人公に己の暴力性に気づかせるために父親を監禁されるという設定になっている。
その古本屋の外観が示されて中の様子も描いてあるのだが依然としてリアルのどの古本屋なのかはわからない。新世界周辺のどこかのようではある。
それはそうと雑誌「フリースタイル」は最新号でマンガ特集を例によって組んでいて、様々なジャンルの論客が「今年のマンガのベストテン」を論じている。そして2019年のマンガ界の回顧なんだが通常呉智英、いしかわじゅん、中野晴行の3人なんだが、今年は呉智英が「検査入院」のため出席できない、「悪い病気でなければいいんですが」という話になっている。
「週刊ポスト」の隔週の連載もずっと休載となっているし、気がかりなことではある。
草思社から出たピンカーの「21世紀の啓蒙」なんだが、例によってわれわれは悲観的なムードに支配されているのだが、そんなことはないんだ、21世紀はもっと明るいとこれでもかこれでもかと主張が続く本でした。
われわれが直面している地球温暖化に関しては「このままでは21世紀末には4℃くらい気温が上昇したり、地表の氷が溶けて海に流れ込むために海水面も上がったりという危機的状況に直面している」という。また対策として2050年くらいまでにCO2の排出量を現在の半分にし、世紀末にはゼロに近づけないと危機的状況は避けられないともいう。
ピンカーは「CO2の排出量のピークは過ぎたのではないか」といい、今後劇的にCO2を減らすには原子力発電を大々的に推し進めるべきだという。
まあどうですかね、原発を増やしてCO2対策をしろというのは日本では無理ですな。これだけ頻繁に巨大な地震が起こるようでは大津波の可能性は極めて現実的だし、それどころか原発建屋の直下で地震が起こる可能性すら否定し難い。
先日のNHKスペシャルでAmazonなどの通販サイトで横行していると言うやらせレビューの特集があった。
何でもネットでやらせを書く人を募集しているとか、中国にはやらせレビューを大量に書き込む業者があって一件40元(600円)で請け負うとか、果てはスマホを大量に並べてプログラムで自動的にレビューを書き込む工場の映像も「極秘映像」と称して流れた。
販売実績を伸ばすために大量の星を⭐️5つのレビューを生産する、購買者はどうしてもそれに惹かれて購入するから少々元手がかかっても売り手としてはペイすると言うことのようだ。
何でもヘルメットのように頭に装着するハイビームライトの製造販売業者が、突然「購入したライトが爆発した」とのクレームを受けて販売停止に追い込まれた。返送されてきた製品をチェックしてみたら未開封だし、爆発した痕跡もない。つまり同業他社からの嫌がらせで、これによって100万円以上の損害を被ったことも報じられていた。
まああれですね、高校で習った自由貿易の話では相対優位にある製品に特化して生産して輸出をすれば買う方も自分も、またそのほかの業者もウィンウィンになれるということでしたけどね。
それにしてもネットで注文を受けて出荷して生計を立てるなどというスタイルはちょっと前まではありえなかったわけで、それが今や商売の主流になっているわけですから、確かにわれわれの住むこの現代社会は便利に、快適になってきている気はするよなあ。