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古本屋日誌

2019-05-06 13:07:00

先日朝日新聞に金井美恵子が面白いエッセイを書いていた。天皇の即位を持ち上げたり、大騒ぎする連中を揶揄していて余すところがない。評論家や物書き、コメディアン、詩人などをおちょくるのみならず、そこらへんの大衆にも容赦がないのが金井美恵子らしくて楽しかった。

平成は大災害があいついだ時代だった、天皇夫妻が被災地を訪問して被災者に声をかける、人々は「感謝です」とかいうんだが、金井美恵子はこの言葉に対して「感謝❓」と突っ込む。

前の前の天皇の時に、戦争責任というような文学的な問題は答えられないと天皇が言ったことに、藤枝静男が「形容しがたいくらいの怒りを覚えた」と書いたことを述べる。戦争体験者である藤枝静男としてはこのような発言は腹に据えかねたのだろう。

翻って今回の即位に北野武が声をかけてもらって嬉しかったと述べたり、日本を代表する詩人である高橋睦郎や吉増剛造が賛美の言葉を惜しまなかったのを引用した上で「それは詩人の批評的言語意識を超えた存在なのだろう」と揶揄する。

まあその通りだな。身分制度がお好きな人がそれなりにいることが今回の騒動でよくわかった。


2019-05-05 13:17:00

オス猫が7.5キロもの体重になってしまい、このままでは糖尿病のリスクもあるので食事制限を試みています。朝カリカリと病院でもらったダイエット用のエサを与えて、それ以降は容器が空になっても与えないようにしています。
代わりにマタタビをやってみましたが、西宮のアクタでこうてきたものやネット通販でこうたものは安くはあったのだが、食べるはものの期待したような酔っ払う仕草はしてくれません。四条畷のイオンのペット売り場に出向いて500円以上するイトスイのやつを与えてみたらこれはオス猫はゴロゴロ床に転がり、体をなすりつけて恍惚の表情、メス猫は全く反応しません。
小学館から牧久の「暴君」が出ました。動労やJR総連の指導者だった松崎明の伝記です。
高卒でバイトとして国鉄に入った松崎が持ち前のバイタリティと人を惹きつける巧みな話術でのし上がっていく話です。
国鉄分割民営化で動労は国労との抗争に勝ちNo.1の組織率を誇るJR総連を手中にしたわけですが、ストライキ権の行使をJR総連に委ねる決定に西日本の労組が反発して離反していきます。
それはさておき、なかなか読ませるのが冒頭の東北本線の黒磯駅の話です。
ここは1970年代後半、国労の拠点駅になっていて、「駅も構内の建物もビラや、闘争を支援する各地の支部から送られてくる真っ赤な檄布で埋め尽くされている」状態で、また朝の点呼の際には助役がある地点の保線を指示したら「そこの地形はどうなっているのか?」とか「退避するときはどこに逃げるのだ?」と次から次へと質問して助役が口ごもろうものなら「お前は労働者が車両に引かれても構わないと思っているのか❗️❗️」と詰問するのだという。
まああれですね、この程度のことは国鉄のみならず、郵便局や鉄工所やらいろんな会社でその頃はいくらでもありました。
これはこれで結構なことで、労組の指導部としては当局を追い詰めて譲歩を引き出す方策としてやっているわけで、合理的な、統制のとれたものでしょう。

しかし現場の職員はいろんな人がいますからね、サボタージュをいいことに日頃からのやる気のなさが上からも仲間からも公認されたように受け取って徹底的に手を抜き出すんです。昼間から酒を飲んで車やバイクを運転して客のところに行ったり、勤務時間をごまかしたりします。

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2019-05-04 10:29:00
私の父は大工で祖父は宮大工をしていた。祖父が墨江に立てた多宝塔の上棟式に幼い頃出て、なかなか器用で大したものだと感心したし、父がバタコにたくさんの廃材を山のように積み上げて上からロープをかけてあんばい結わえていくのにも心打たれた。
祖母は何度も「お前もあんな風に大工になったらええんやで、勉強したかてしゃあないよってな」と言い聞かせていて、そういうものかなと思っていた。
しかし私は生来の不器用で釘一本打つのにも難渋して間違えて左の親指を叩いて怪我をしていた。
結局塾の先生になって長らく子どもを教えて来たが、それはそれとして、定年も近づき老後の生業として数年前から古本屋を始めてそれも店舗をもつ営業形態ではなくネット販売で、幼い頃ほのかに建築の道を夢見たのとはまるで違った道に踏み迷うことになり、残念ではないが、こんなもんでええんかな、なんか地に足がついていない浮き草のような感慨を覚えている。

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2019-05-03 00:25:00

上司小剣のコラム集に今の天王寺公園一体で開催された第五回内国博覧会の話があれこれあって、トイレが会場に少ないので、業者が金を取って有料のトイレを設置していたが利に聡い大阪人は前日から節制して、水分を摂らないという。

上司小剣は大阪人がせこいからトイレに行かないようにしていると言うが、そうではなく昔はて屋外の手洗いはどこもかしこも汚すぎたからだと思う。
また茶臼山から河底池に下っていくウォーターンボートでは西洋人は喜々として乗り込んでいるのに日本人は「屠所の羊よろしく余儀なく乗り込んでいる」とある。
また小さい子どもを連れて見に来た人のために託児所があって100台からの乳母車を預かり14、15から30までの女が世話しているという。

14、5の鼻垂れが乳幼児をちゃんと世話できるわけはない。昔は子供は少々手荒く扱っても誰も文句を言わなかったから可能だったことだろう。

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2019-05-02 10:27:00

4月30日に四天王寺で開催中の古本まつりを訪れたら西門を入ったところにある御朱印どころに長蛇の列で広場の真ん中あたりまで列が続き、折れ曲がって三列でうねうね伸びている。興味深くて並んでる人に聞いたら「明日も来るでー、全部の種類をもらうんや」という。
そういうものなのか。こうなることは初めからわかっているんだから、予め書いておいてストックしておきそれを渡せばいいと私は思うのだが、変に合理的な手法ではありがたみがないのだろうか。

温泉地やメジャーどころの遊園地にはえらい人が押しかけてひしめき合っている。温泉など客の方はたまの休みだからゆっくりしたい、従業員からもてなしを受けたいとか思って甘えようとしているが、さて従業員の方は「客は多すぎる、もうこんかてええ」と嫌気がさしています。連休中なんか人が多くてもてなしも少なめになるし、料理もおざなりになることくらい大の大人ならばわかりそうなものなんだが、その程度の想像力もない。


観光地ではいつも女子便所がいっぱいで、かなり並んでいる時も多い。男子に比べて個室にいちいちしなければならず、空間的には無駄すぎる。少し前までのように女子も立ちションにすればこんなくだらないスペースや時間の無駄遣いがさけられるのになあ。昔は着物だから朝顔に後ろ向きにかがんでまえは着物で少し隠して用をたしていた。今は着物でないから恥ずかしいのかもしれないが、女同士だからどうでもいいだろう。

マイコン制御の旋盤は繊細な曲線をいとも簡単に作り出すことができ様々なフォルムのスマホや電子機器を楽々作り出しているので、実は「手作り」を売り物にしている民芸品やハンドバックなどは機械化した方が相当に安く、しかも素早く製品を作り出せる。しかしわれわれの脳は太古の昔から手作りに弱く、人の手仕事に過大な価値を見出すようにプログラミングされているので、そのバイアスゆえに機械の作り出す商品は安く買い叩かれる。
古本の通販でもものすごく大きな箱に文庫本を入れて周りにボール紙や緩衝材を挟み込んで動かないように固定して送ってきたりするが全くの無駄で、やめてもらいたい。私も毎日本をお客様にお届けしているが、そんな無駄な包装はしない。
またゆうパックやレターパックを始め配送番号がいちいちわかる手段で送って来るのもまるっきりの無駄だ。紛失を心配するのだろうが、普通郵便にせよゆうメールにせよそういうことは起こらない。出す方もまた配送する郵便局やクロネコヤマトなんかもわずらわしいだけだろう。だいたい配送は出来るだけ速く着くのが一番で客はみなそれを望んでいるのに、手間がかかるだけの配送番号処理では本末転倒だ。

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