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古本屋日誌

2018-12-06 16:46:00

今日は天気予報通り雨ですね。冬にも拘らず比較的ぬくい日が続いていてありがたいです。

テレビの「中学聖日記」はひつこく好きだからつきおうてくれとかまってくるバカな生徒の話でした。まあ迫られた方がその気になっているわけだからそれはそれで結構ですけどね。

前勤めていた会社では朝の朝礼の後、セクションごとに打ち合わせをする時間があって、そこへ他のセクションの10歳くらいは下の女がやって来て「前から好きなんです、あなたの気持ちを確かめたくて」という。もちろんほとんど話しをしたこともないし、みんながいる場でいきなりおかしなことを言い出すのはよくわからないので「そんな気は無いよ、一体何の話なんや」と言うと恨めしそうにする。後で同僚からは「お前何したんや、あんな年離れてる子にあれこれするのは犯罪やど」とおちょくられました。

これだけでもとんでもなく迷惑な話なのに、この女は仕事の後に尾行して来るので、「ええ加減にしとけよ」とゆうたらこそこそ逃げていき、これでさすがに収まったかとおもいきや、ある日大阪駅から阪神百貨店に向かう歩道橋の上でこの女に鉢合わせし「えー、偶然ですね、これだけ人が多い中先輩に会うゆうのはすごいことですよね、だからこれからの保証が欲しいんです」という。おまけに彼女1人でなく会社の女社員何人かを引き連れている。もちろん偶然なんかであるわけがなく、後で取り巻きの女子社員をといただしたら「あれは言われて後をつけてたんです」とのことで、やることなすこととんでもない。

こういうことを書くのは阪大の牟田和恵が「ここからセクハラ」などというくだらない本(集英社新書)を書いて腹が立ったからだ。セクハラはかなり前に上野千鶴子がバス会社で泊まりになるような長距離の観光の場合暗黙の了解でバスガイドはドライバーの相手をせなあかんという事態が長く続いていたことを問題にしていて、これは全くその通りだ。ただ以前の言葉狩り同様いくらでも矮小な方面に問題が拡大していくのはバカの通弊だな。

そもそも男女差別の最たるものは軍隊で、戦前の帝国陸海軍は女を差別して徴兵をかけなかった。そのため戦死の栄誉は一方的に男のみが享受して、恩給もなぜか男のみ、靖国も同様だった。女は銃後で生産活動や子育てを強制されて、その優れた攻撃的な能力を活かす機会を不当にも明治以来80年に亘って奪われ続けた。このことこそ問題にしなければいけないのになぜか取り上げようともしないのはどういうことなんだろう。

 


2018-12-05 12:57:00

今朝は曇り空でしかし冬の雲が垂れ込めていて、風も強いという天気ではなくやたらに湿気があってぬくい。

先日お客さんのところに伺ったらちくま文庫のチェーホフ全集やイタリアのポッテンペルリ「わが夢の女」、創元ライブラリーの中井英夫全集、ちくま文庫の夢野久作全集、ちくま学芸文庫の正史三国志、ニーチェ全集、中公文庫のフロイス日本史全12巻などがあり、お客さんは売りたくなさそうでしたが「やはりこういういい本は読まれてなんぼですよ、こんなタイムマシンで持ってきたようにきれいな状態では本に申し訳ないと思いませんか、よしんばこれから読みたなったとしたら、私にゆうてください、昨日お届けしますから。だから売りましょうよ」とひつこくお願いして大半を売ってもらいました。ぜひみなさまお買い求めください。

夢野久作全集は11巻目がエッセイを集めた巻で、人気があります。彼の父親は例の「百魔」の杉山茂丸ですが息子は杉山龍丸ですが、坪内祐三が「古本的」で書いていましたが、相当な資産が親父や祖父からの印税であったはずなんだが、本人は終戦後東京で戦没者の状況を遺族に詳しく伝える仕事をしていた。役所から遺族に未帰還者の消息が判明したから来てくれと通知を出して出頭して来た遺族に戦死の具体的状況を、といってもどこらへんで死んだということだけなんだが、伝える仕事で泣き崩れる遺族を前にすると自分にもその辛さが伝わって来てしまう。やがて龍丸は私財をなげうってインドの緑化事業に乗り出すことになる。 


2018-12-04 13:03:00

なぜか蚊が出てきてかもうとする12月です。天気予報では少し雨が降るとのことでしたご、朝には上がっていて蒸し暑い。

以前ある街の古本屋に雇われて店番や仕入れ、さらには古本市の設営や撤収作業をしていましたが、よくわからなかったのが店主の本の並べ方でした。文庫本は仕入れた当初は店の本棚にランダムに並べるんですが、翌日には店主が「あのなあ、岩波、ちくま、講談社は割と色が揃うよってにその辺に散らばってあるやつを集めておんなし棚にいれておくれんか」というわけです。だいたい昼からは毎日のようにお客さんから買取の依頼があるので早うに向かわなあかんので、私はほとんど無視してやりませんでした。そうなると社長は自分で文庫本の整理をああでもない、こうでもないとやりだして、またそういう時に限って何人かの客が店に入ってきて、文庫の棚を見たがるわけです。「おまはん、何してはりますのん?」「いや、岩波は岩波、時代小説は時代小説ゆうふうに並べよおもてね」「そないなもん、せんかてええ、チョロチョロされたら探しにくいやろ」「そうかて、きちんとして欲しいゆうお客さんもいはりますんやわ」てな感じで客とケンカしてしまうことがしばしばで、私には理解不能でした。

 


2018-12-03 13:15:00

今朝は雨でしたが、起き出した頃にはやんでいてしかも冬なのに全然寒ない不思議な感じです。17度くらいまで気温も上がるようでこれはこれで過ごしやすい。

自殺した西部邁がやっていた雑種「クライテリオン」が消費増税を阻止する特集号を出しています。藤井聡や宮崎哲弥が音頭取りになって様々な分野の専門家が消費増税の問題点を論じています。宮崎哲弥が指摘するところでは日本の消費税が税収に占める割合は3割に達していてこれが10%にされたら37%にも達して、消費税が25%とかになっているヨーロッパ諸国を上回るのだそうだ。つまりは金持ちにかける所得税や法人税は優遇して大して取らず、明白に弱いものいじめをしているということですな。まあ大衆が自民党に投票してるんだから自業自得なわけですけどね。

私の祖父は宮大工で小金を貯めて住吉区にそれなりの家をこうていましたが、戦時中国の公債を買わされたりして、それが敗戦で紙くずになってしまったこととよく嘆き「あのなあ、国が借金して赤字国債とか出すのはとんでもないことなんや、戦争にもなってもうたし、今はまたそうなるやもしれん」とかゆうてました。でも大工としてはそれなりなんだろうが、国の経済や舵取りについてはなんの知識も教養もない一老人がさも自慢げに話しするのは不快でした。そもそもその程度の国債発行で国が破綻することもなければ、戦争に突入することもなかったわけですから、祖父の予言や口癖は全くのデタラメだったわけで、人の話は話半分くらいにしとかないとなと思いました。

 


2018-12-02 16:44:00

茂木健一郎は面白い生理学者だが「思考の補助線」という本の中でコミュニケーションには同化作用と個性化作用の二つがあって、日本は周りに合わせようとする同化作用が強い。

対してモーツアルトを生んだ社会は個性化作用の社会だとして、まあこれはよう聞いた日本社会特殊論みたいなもので、たわいもない話だ。

日本とオーストリアがそんなにはっきり違うわけがない。だいたい日本に同化作用が強いとかいうけど食うや食わずの戦後間なしの頃ならいざ知らず、今はみんなそれなりに目立ちたいと思っているわけですよ、茂木健一郎ほどの人でもわけのわからない日本特殊論に与するとは嘆かわしい。
その上で人の脳は他人から賞賛されると脳内報酬物質のドーパミンを出す話もあり、これもよう聞く話ではあるのだが、夢を見ている時にも麻薬性物質が出ているそうだし、ランナーズハイの時にも同様だそうだから、人間の体はそれこそ不健康な物質にとりまこまれていることになる。

養老孟司は機械は人間の体の延長だと主張して車やバイクは足そのもの、メガネは目そのもの、義手は手そのものだという。さすれば大麻やアヘン、ヘロインそれくらいまでは脳そのものということになるだろう。伏見稲荷大社では伝統的なおこもりで一晩中ゴマを密閉された本堂で焚いて不眠不休で祈り、願い事がかなえられる証の「験の杉」を手に入れることになっているのだが、これとてアルカロイド系の麻薬性物質のなせる幻覚であろうが、それこそ至福の瞬間のようであるのだから、もっと真面目に現代人も真似て見たらいいだろう。

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