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古本屋日誌
2018-12-02 16:44:00
茂木健一郎は面白い生理学者だが「思考の補助線」という本の中でコミュニケーションには同化作用と個性化作用の二つがあって、日本は周りに合わせようとする同化作用が強い。
対してモーツアルトを生んだ社会は個性化作用の社会だとして、まあこれはよう聞いた日本社会特殊論みたいなもので、たわいもない話だ。
日本とオーストリアがそんなにはっきり違うわけがない。だいたい日本に同化作用が強いとかいうけど食うや食わずの戦後間なしの頃ならいざ知らず、今はみんなそれなりに目立ちたいと思っているわけですよ、茂木健一郎ほどの人でもわけのわからない日本特殊論に与するとは嘆かわしい。
その上で人の脳は他人から賞賛されると脳内報酬物質のドーパミンを出す話もあり、これもよう聞く話ではあるのだが、夢を見ている時にも麻薬性物質が出ているそうだし、ランナーズハイの時にも同様だそうだから、人間の体はそれこそ不健康な物質にとりまこまれていることになる。
養老孟司は機械は人間の体の延長だと主張して車やバイクは足そのもの、メガネは目そのもの、義手は手そのものだという。さすれば大麻やアヘン、ヘロインそれくらいまでは脳そのものということになるだろう。伏見稲荷大社では伝統的なおこもりで一晩中ゴマを密閉された本堂で焚いて不眠不休で祈り、願い事がかなえられる証の「験の杉」を手に入れることになっているのだが、これとてアルカロイド系の麻薬性物質のなせる幻覚であろうが、それこそ至福の瞬間のようであるのだから、もっと真面目に現代人も真似て見たらいいだろう。
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