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古本屋日誌

2018-12-16 11:22:00

今朝は少し寒さも和らぎ風もなく、薄日も出て日向ではなくなってきました。

「ゴルゴ13」の最新号(vol.202)には「運命の大国」が掲載してあってシナの激烈な権力闘争を描いていてちょうど岩波現代文庫の「龍のかぎ爪」を地でいくような話だ。父親が文革で資本家の手先との汚名を着せられて処刑された主人公の曽は貧しい中優秀な成績で北京大学に入るが、天安門事件の抗議集会に参加して公安に恋人共々追われることになる。彼女は捕まり殺されるが、曽は鄧小平を連想させる党幹部の手引きで逃げ延び党の中央委員まで上り詰める。しかし義弟が推し進めていた都市建設事業が左前となり、党が推し進める綱紀粛正のキャンペーンで失脚のおそれに直面するが、密かに軍幹部を抱き込んで地下に人民元印刷工場を作り大量の貨幣を密造して切り抜ける。人民元偽造は党中央の知るところとなり曽は北京に査問されるが、ゴルゴ13を雇い党中央が派遣した人民元印刷工場の査察部隊を殲滅してしまう。さらにことが露見したのは義弟が裏切ったからだと知り、毒をもって暗殺してしまう。

というようなドロドロしたお話でいかにもありそうな話でした。日本は安倍晋三など親子三代の世襲政治家で取り立てて世間の荒波をかいくぐって生き残ったわけでもない。また大衆を扇動するイデオローグとして優秀だともお世辞にも言えない、その程度の器の人物でも問題なく国の切り盛りができるのはひとえに我が国がアメリカのいいなりになって尻尾を振る国であることからくる恩恵です。これは本当にありがたいことだと今更ながら思いました。


2018-12-15 11:41:00

今朝はやはり冷え込みが強く、わたしも腹痛で寝床でグズグズしてました。

先日関西テレビの深夜番組で「ひみつきち吉田寮」をやっていて大正時代の終わりに建った築100年を越す京大の吉田寮が老朽化と耐震性能の点から問題があるとして、退去を求められている問題を特集していました。築100年の木造建築で、それは文化財としての価値はあるのかもしれない。ただやはり京都大学そのものに色濃いバカの気配は吉田寮にはとりわけ濃厚で、バカの見本としての価値は充分あると思われる。

まず大学に近すぎる、ために油断して遅刻しがちになる、また溜まり部屋で連日宴会をしてしまい、楽しいが故にいつまでも起きていて当然遅刻に直結する。もともと大して学問への情熱など持ち合わせていないものだから、余った時間は趣味に走る。この番組でも趣味で鶏をこうたり、うずらの卵を孵卵器で温めている学生が映っていたが、そういうおかしな方向に気合を入れることになる。

掃除や片付けは誰もやりたがらないから部屋を始め廊下、中庭には何年ものともしれない廃材、ゴミ、得体の知れない物体までが散乱する。普通なら「これはいかん、掃除せなあかんなあ」となるのに、住んでる人間がバカなので「これでいいか。」とか「こういうのが既成の価値観にとらわれないことだ」とバカなことを思うわけよ。

寮では敬語を使わず、上回生にもタメ口で「上下関係を前提とする既成の価値観に異をとなえるものだ」と鹿児島出身の寮生が言っていたが、バカだよなあ。そんなもんどんな社会にも上下関係はあるに決まっている。それでこそきちんと回っていくのに何もわかっていない。

どおくまんの「花の応援団」のような世界で、団長の木村や幹部の下村などは学生時代のえらそうな口の利き方やふんぞりかえった生活スタイルが就職してからも当然ながら直らずくびになったり、職を転々として社会に馴染めない様子が描いてあったが、吉田寮も同様の弊害をもたらすことは想像に難くない。

 


2018-12-14 12:41:00

今朝はかなり冷えてますが、冬空ではなく晴れていて、風も穏やかです。ところが昨日の晩寝床に入ってから急に下腹がキリキリ痛み出して、せんちばに行ったり来たりで体調は優れません。皆様もご油断めされませぬように。

先日深夜番組で「バカリズムの新説ハラスメント大事典」をやっていました。世間には何やらハラスメントが40くらいはあるようですが、その中に入ってないが日頃気になってしかたのない事例を取り上げて議論して最終的にはバカリズムが、認めるか否かを判定するというものでした。映画館で脇毛が臭い男と体臭がすごい女に囲まれて集中できなかったとか、電子タバコだからと遠慮会釈なく吸うやつだとか、女性専用車両で、朝夕はラッシュで混んでいるからカバンや体が当たるのはしかたのないことなのに、大げさに押し返してきたり、睨んでくるのがいるとかあれこれとりあげてました。まあ言い出したらセクハラ同様に言論弾圧をして終わりになりかねませんから、私はもうなんでも言ってもいいから、ちゃんと話して解決するようにしてもらいたい。これはダメ、あれはダメと禁止するのは、必ずいきすぎますからね。

古本屋でも狭い通路で同じ棚を見ようとして互いに譲らず、果てには突き飛ばしたとかで店の方に「警察を呼んでくれ」とか泣きついてくる人がいます。もちろん呼びません。あといつまでも立ち読みしているバカがいます。これも客同士のトラブルの元になり、「ちょっとどいてや❗️」から始まって「どいてて何や❗️もうちょっとあんばい頼まんかいな」となり「誰にものゆうとんねん、このボケ❗️」と喧嘩になっていきます。私は店番の時はめんどくさいので直ちに2人とも出入り禁止にしました。


2018-12-13 08:21:00

以前勤めていた古本屋では店主の思いつきで、値段を反対にするイベントがあった。
だいたいが文庫本なんだが、岩波文庫やちくま文庫、講談社学術文庫などのかなりいいやつの値段を半値くらいに変更し、その代わりに角川文庫や新潮文庫や佐伯泰英の時代小説文庫の値段を3倍くらいにあげるというものだ。
「客をびっくりさして、売り上げ増加につなげるんや‼️」というんだが、わしは「そんなもんええやつだけ売れてしもて、安めのやつが残るだけですがな、アホちゃいますのん」と諌めましたが「お前はなーんもわかっとらん」と一蹴されてセールが始まりました。
結果を言いますと店主のおっしゃる通りで、たわいもない文庫の方もなぜかよう売れて売り上げはいつもより3割以上多かった。いい本が安いので釣られてこうてしまうのか、それとも舞い上がって右も左もわからなくなるのか、ようはわからない。
カバンが好きでいろんなのを持っている人がよくいるが、そんなにようさんはいらんやろと思うのだが「そんなことない、鞄はなんぼあっても困らん、その時の服に合わせて似合うやつを持っていくから、バリエーションは多いほどええねん」とのことだ。なるほどそういうものなのか。本は同時に何冊も読もうと思えばできるし、「同時に何冊も読む方が集中力が高まってええんや」との意見も承知してはいるが、そうていがファッショナブルな新潮文庫もあるにはあるが、カバンや靴と違って人にアピールするグッズではないからなあ。

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2018-12-12 13:13:00

今朝は夜前からの雨が残っていましたが、すぐに上がりなぜか風も吹かず、気温もさがらず、雲も垂れ込めずで次第にぬくなってきました。

八百屋にせよ、スーパーにせよ、携帯電話屋にせよ売っている商品の知識は通常は店員の方がありますよね。このピンクの小さいバナナはものすごく旨味が濃縮されていて、そんじょそこらのんとはものが違うさかい、ちょっと食べてみぃてな具合で勧めてきます。しかし古本屋とか本屋は圧倒的に客の方が商品知識を持っていて、店員はせいぜい相場がこんなもんとか、よう売れる、売れへん程度しか知りません。もちろんプロとしてそれが十分な知識ですから何の問題もありません。ところがあれこれ細かい内容を聞いてくるお客さんもいて「ガラスの仮面の初めの年越しそばを除夜の鐘が鳴り終わるまでに配り終わるという話やけど、チケットが海に落ちてそれを飛び込んで取るゆうのは無理ちゃうか?」とか「赤塚不二夫やったらおそ松くんが一番おもろいやんなあ?」とかなんですが、読んでもいないことが多くて答えようがない。やはりお客様が古本屋を導いてあげる姿勢が大切なんです。古本屋は何にも知らないから教えてやるよこの姿勢が大切なんです。

現に「片岡義男の単行本はよう東京では売れてるよ」とか「例の角川文庫のビートルズの詩集の翻訳は完璧な直訳でおもろいよ」「長田幹彦の祇園はこの店では50.0円になっていて、俺がいまこうだけど、本当は2万くらいするんだよ」「小林信彦の東京のロビンソンクルーソーはこの店では750円やけど、ほんまはかなり高い本なんやで」とかいろいろ私も教わりました。


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