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古本屋日誌
2018-12-12 13:13:00
今朝は夜前からの雨が残っていましたが、すぐに上がりなぜか風も吹かず、気温もさがらず、雲も垂れ込めずで次第にぬくなってきました。
八百屋にせよ、スーパーにせよ、携帯電話屋にせよ売っている商品の知識は通常は店員の方がありますよね。このピンクの小さいバナナはものすごく旨味が濃縮されていて、そんじょそこらのんとはものが違うさかい、ちょっと食べてみぃてな具合で勧めてきます。しかし古本屋とか本屋は圧倒的に客の方が商品知識を持っていて、店員はせいぜい相場がこんなもんとか、よう売れる、売れへん程度しか知りません。もちろんプロとしてそれが十分な知識ですから何の問題もありません。ところがあれこれ細かい内容を聞いてくるお客さんもいて「ガラスの仮面の初めの年越しそばを除夜の鐘が鳴り終わるまでに配り終わるという話やけど、チケットが海に落ちてそれを飛び込んで取るゆうのは無理ちゃうか?」とか「赤塚不二夫やったらおそ松くんが一番おもろいやんなあ?」とかなんですが、読んでもいないことが多くて答えようがない。やはりお客様が古本屋を導いてあげる姿勢が大切なんです。古本屋は何にも知らないから教えてやるよこの姿勢が大切なんです。
現に「片岡義男の単行本はよう東京では売れてるよ」とか「例の角川文庫のビートルズの詩集の翻訳は完璧な直訳でおもろいよ」「長田幹彦の祇園はこの店では50.0円になっていて、俺がいまこうだけど、本当は2万くらいするんだよ」「小林信彦の東京のロビンソンクルーソーはこの店では750円やけど、ほんまはかなり高い本なんやで」とかいろいろ私も教わりました。