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古本屋日誌
2018-12-13 08:21:00
以前勤めていた古本屋では店主の思いつきで、値段を反対にするイベントがあった。
だいたいが文庫本なんだが、岩波文庫やちくま文庫、講談社学術文庫などのかなりいいやつの値段を半値くらいに変更し、その代わりに角川文庫や新潮文庫や佐伯泰英の時代小説文庫の値段を3倍くらいにあげるというものだ。
「客をびっくりさして、売り上げ増加につなげるんや‼️」というんだが、わしは「そんなもんええやつだけ売れてしもて、安めのやつが残るだけですがな、アホちゃいますのん」と諌めましたが「お前はなーんもわかっとらん」と一蹴されてセールが始まりました。
結果を言いますと店主のおっしゃる通りで、たわいもない文庫の方もなぜかよう売れて売り上げはいつもより3割以上多かった。いい本が安いので釣られてこうてしまうのか、それとも舞い上がって右も左もわからなくなるのか、ようはわからない。
カバンが好きでいろんなのを持っている人がよくいるが、そんなにようさんはいらんやろと思うのだが「そんなことない、鞄はなんぼあっても困らん、その時の服に合わせて似合うやつを持っていくから、バリエーションは多いほどええねん」とのことだ。なるほどそういうものなのか。本は同時に何冊も読もうと思えばできるし、「同時に何冊も読む方が集中力が高まってええんや」との意見も承知してはいるが、そうていがファッショナブルな新潮文庫もあるにはあるが、カバンや靴と違って人にアピールするグッズではないからなあ。
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