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古本屋日誌
週刊文春の最新号によれば、大阪拘置所に収監されている山上容疑者のところには「よくやった」とたくさんの差し入れが届いているという。
そりゃそうだろう。敵の頭をとったのだから驚くほかない。
それに統一教会のとんでもない勧誘や、寄付の強制などに規制をかけようというこの間の動きも、全て山上容疑者の行動が生み出したものだ。
京都大学の理学部に1980年代初頭に入学した太田くんは、実家が貧乏で、二浪している間は新聞の奨学生だった。
皆さんも、よくご存知のように、あれは新聞販売店の2階に間借りして、朝、夕の配達や集金業務をこなす、なかなか大変な仕事だ。
それを浪人の2年間経験したものだから、太田くんは人の顔色を読むのが得意だったし、何より常識人だった。
1983年の、教養部の前期試験なんだが、正門や東大路に面する門を封鎖してできないようにしたことがあった。
この時、太田くんをリーダーとする一団の学生は、その東大路の門のところで、ヘルメットをかぶり、竹竿を持って立ちふさがり、学生や教職員の入構を阻んでいた。
ところが彼のそばにいた、お調子者の学生が「ちょっと用事があるから入らしてくれ」と頼んできた、車に乗った教授に殴りかかり、一時騒然となることがあった。
この時、彼は教授に殴りかかったお調子者の学生の首根っこを捉えて引っ張りながら、車内で「暴力振るってええのんかい❗️」と吠えている教授に、
「こうやってしばいといたから、もうええやろ❗️」と問題を収束させたのだ。
その後も、彼はくだんの問題学生のところに来て、済まなさそうに
「あれはああせんと、どないもならなんだよってに」と謝っていた。
いきりたっていた教授も、ややこしい学生とは関わりたくないし、体面が保たれればそれで構わないというスタンスだ。
お調子者の学生は3回生で、太田くんの先輩だが、実は気の弱いあかんたれだというのもわかっていて、大勢の面前で恥をかかされても容易に反撃してこないことを見越していた。
その上で後顧の憂いを断つ意味合いも込めて、先輩の顔も立てようとするのだ。
とてもひょっこの2回生ごときが出来る心配りには思えなかった。
みすず書房からヘレン・ルイスの『むずかしい女性が変えてきた』が出た。
フェミニズムの先駆者たちがとんでもない行動に打って出て、その結果世の中を変えてきた話だ。
20世紀初頭、イギリスで女性の参政権を求める運動が高揚していた。
当初はキャンペーン張る程度の穏健な運動だったが、埒があかないため、次第に先鋭化していく。
「過激なキャンペーンが頂点に達していた時期、サフラジェットたち(これがイギリスの女性参政権団体の名前だ)はベルファスト北部のベルヴェー動物園のティーハウスに火をつけ、ロンドン塔の宝物用キャビネットを襲い、ダンバートンの電信線を切断し、ダンディーの郵便ポストに爆発物のリンを入れた。
さらに、ノックゴルフクラブの芝生に酸を撒き、ランカシャーの列車に爆弾をしかけようとした。」
女性がこれらの行動をやっていたのだ。
女はこれまでお淑やかで、過激なことをせず、のんびりと夫のもとで暮らしていたが、そんなやわな女では、参政権は勝ち取れないというのだ。
敢えて過激な手段を選択することで、女性の精神的な覚醒を促していたともいわれている。
なるほどもっともな話だよなあ。
年末年始はダイエーやイオンなど、元旦から開いている。
従業員は大変だろうけど、近所の人たちは大喜びだよなあ。
萱島の北側に最近モータープールを備えたダイエーがオープンして、やはり元旦から営業している。
早速行ってみたら隙間なく大量の商品が並んでいて驚くばかりだ。
紀州みかんがたくさんあって、大粒で美味そうだからこうてきた。甘さも際立っていて、うまいので、2日の日も買いに出かけた。
ただ2日になると、さすがに業者からの納入も途絶えてしまうのだろう、昨日はあんなにあった紀州蜜柑も売り切れで(あー昨日もっとこうといたらよかった)と思った。
古本屋はさすがに元旦は閉めてはいるものの、2日からやっている店もある。
京都の一乗寺にあるアリバイブックスは2日から営業しているし、その近所の恵文社も休みは元旦だけだ。
アリバイブックスはいわゆるラーメン街道に面していて、いろんなラーメン屋がしのぎを削っている。
今日もラーメン屋には2時過ぎでもまだまだ行列が出来ている。
正月は家でゴロゴロするのは元旦だけにして、2日からは街に繰り出して、うまいラーメンでも食べるかあ〜てなもんだろう。
腹も大きなったら、本でもたしなんでみょうか、古本屋も開いてるしてな感じなんだろう。
アリバイブックスもさすがに行列はできてないが、店内には何人かの客がいるし、恵文社にはもっとたくさん客がいる。
恵文社は先月の27日から古本市も開催している。
今日は昼から嫁と伏見稲荷に詣でた。
当初は住吉大社に行こうと思っていたが、サイトを見たら、露店は出てないことがわかったのでやめにした。
やはり露店を冷やかして歩くのは楽しいからね。
伏見稲荷の人出はコロナ前には遠く及ばないもので、京阪電車とJRの踏切でも全く渋滞することなく歩けた。
さらに京阪電車で祇園四条に出て、四条通りをてくてく歩いて、四条烏丸下ルにある繁昌神社にも参拝して、商売繁盛をお願いした。
ここはもともと「班女(はんじょう)神社」だったんだが、発音が「繁昌」と同じということから、今では商売繁盛の神様として信仰されているとのことだ。
京都や大阪では「美女」も、もともとは「びじょ」とは発音しない。
「びじょー」という。
だから確かに「班女」と「繁昌」は同じなのだ。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
こないだ河出文庫からスタッズ・ターケルの「死について』上、下全2巻が出た。
様々な職業、年齢のアメリカ人に、死についてのイメージを聞き取ってまとめたものだ。
1930年代のアメリカの学校でのしつけの話がある。
「わたしが育った時代には、お行儀が悪いと尼僧の先生に定規で手を打たれたり、髪の毛にガムをつけられたりしたものよ。学校でガムをかんでいたら、実際にそういうおしおきをされたの。
ガムを口から出して捨てるだけじゃあなくて、髪の毛にくっつけられたのよ。」