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古本屋日誌
「月刊タイガース」の3月号巻頭は、西勇輝のロングインタビューだった。
西はバファローズからタイガースにFAで移籍して来た選手で、長年、10勝内外の勝ち星を上げる素晴らしいピッチャーだ。
今年32で、タイガースの中では最年長に入るベテランだ。
今年は調子の悪い時期もあって防御率も4点台と振るわず、当然批判されることもあった。
この点に関して西は次のように言う。
「勝ち負けで一喜一憂していたら多分鬱になってますよ。
だってみんなの生活がかかって、ピッチャーの責任で、四万人のファンからブーイングを浴びるんですよ。チーム九人でやっているのに、一人で責任を感じてマウンドに上がる。
そんな耐えられないことないですよ。だったら自分の仕事をできたと思って、次の一週間に行った方が、心は大丈夫だと思います。」
なるほど、今日も登板できてよかったくらいにして、結果は気にしないというのはよく分かる。
それにしても西も語っている通り、ピッチャーは他の野手に比べてストレスフルなポジションだ。
でもその反面、こたえられない楽しみもあるのだ。
投手の楽しみについて西勇輝は
「(甲子園の大声援は)一番の楽しみじゃないですかね。
マウンドで一人しか聞けないんですけど、あの歓声を聞いたら痺れますよ。
あのマウンドの歓声の凄さ、ファンの方にも味わってほしいくらいです。
だからピッチャーはやめられないですよ。その歓声を聞くためにも、マウンドに上がり続けることが大事なんです」と語る。
これも納得できる言葉だよな。
ピッチャーは全野手から嫉妬の視線を向けられるわけだよ。
そしてそれを全身で感じて、全能感に浸ることができる、唯一無二の特権的なポジションがピッチャーなんだよなあ。
芳賀徹が、中央公論から出した『外交官の文章』には、明治初めに欧米を旅した岩倉使節団の記録『米欧回覧実記』に、触れたところがある。
著者の久米が言うには「米国の民は、此の政中(民主主義のこと)に化育せられ、百年に垂れたれば、三尺の童も亦君主を奉ずるを恥づ。
習慣常をなし、其の弊を知らざるのみならず、只その美を愛し、世界を挙げて、己の国是に就かしめんとす、造次の談にも、其感触をそなふ、到底其意想の移すべからざる、純呼たる共和国の生霊なり」
(ヤンキーどもは、民主主義のもとで暮らして、100年も経っているので、ガキでも、王様を毛嫌いしている。
そういう毎日を送っているから、民主主義の欠陥は知らなくて、ただひたすら、それが素晴らしい、と思っていて、世界中の国々に、自分の思うところに従わせようとしている。
ヤンキーどもは、ちょっとした雑談の中でも、そういう雰囲気をプンプンさせている。どうしても、ヤンキーの考えは変えられないね。まるで共和国の生霊が取り憑いているみたいだよ)
なるほどアメリカ人はずーっと前から押し付けがましい連中だったんだな。
昨日は心斎橋にあるAppleショップに嫁と出向いた。
というのも、数日前からiPhoneでカードのタッチ支払いができなくなっていて、寝屋川のdocomoショップに相談したところ、「心斎橋のAppleに予約を入れますから」とのことで、早速出向いたというわけなのだ。
このショップは御堂筋の西側、大丸の斜向かいにあって、新機種が発売された折など、早朝から行列ができる様子がテレビでよく放送されている。
3時50分の予約で、Appleの技術者がゆうには「2つの可能性がありますね。一つは入れられたアプリとカード機能が干渉して、正常に作動しない。
そのケースならアプリを削除すれば戻る可能性があります。
もう一つは機械的な不具合なので初期化してみたらどうかということです。」
ということで、マイナポータルなどいくつかのアプリを削除してみたが、何も変わらずやはり動かない。
結局初期化も試みたのだが、それでも作動しない。
「すみません、お役に立てず。docomoのケータイ補償をネット申し込みでご利用になって新しい機械と交換してください。」という。
全くその通りで、何の役にも立たない無駄足であきれたな。
先月は、なぜかは全くわからないが月間のアクセス数が13000を突破した。
均すと、1日あたりは400を超えていることになるが、だいたいは1日に200を超えるくらいのアクセスで、数日ほぼ2000/日があったため、トータルで大きな数字となった。
その理由はわからない。
タイガースは、昨日の神宮での勝利で2位に6.5ゲームの差を付け、試合も3試合多く、勝ち数も大幅に上回っているから、圧倒的に優位に立っているのは間違いない。
しかし、前回の優勝から18年をけみして、趣味の多様化、世代交代などの影響で大阪の皆さんはあまり関心がないようだ。
わしの周りでも京都在住の、もと熱烈なファン(仕事は運送業、課長)は「今は全然興味ないな。釣りと麻雀に力を注いでるんや」という。
大阪の天神橋に住む、やはり年季の入った元ファン(仕事は歯医者)は「2008年のV逸で、一辺に興味無くなった。アホらしなったからな」といい、今は好きなハリウッド映画を見る日々。
東京在住の50代のファン(出版社の部長)は「以前はケーブルテレビでよう中継見とったんやけどな、今は放送は見てへんな。その代わりに夜中の怪談話の中継(タニシのやつ)見てるんや。そのほかにも昔の連れとバンド再結成して練習に励んどるんや」という。
話を聞いてたら、よくわかるよな。
いつまでも勝てないバカ球団に愛想をつかすのは当然だ。
時間の無駄だし、ストレスが溜まるし、現代社会ではいくらでも素晴らしい娯楽があるからだ。
それとは別に、野球にせよ、サッカーにせよ、コンサートにせよ(つまり推しの世界も同じだ)所詮は他人がやっていることでしかなく、自分は関係ないじゃないかという考えもあるわけだ。
現代社会は自己実現に大きな価値を置く社会であるから、観戦して、チームの勝利を喜ぶというのは中途半端な自己実現でしかないと思えるわけだ。
それよりはギーターでもピアノでも、ブログでも、陶芸でも、自分が中心となって関われる世界の方が大切だと考える。(特に音楽業界は裾野が広いので、つまりいくらでも需要が見込める甘い世界だから、自己実現を叶えやすいことは間違いない)
これもまことにその通りで、いい世の中になったものだ。
今日は出荷してから、嫁と京都水族館に出かけた。
夏休みの終わりだし、修学旅行生も社会見学も、遠足もない時期で、ずいぶん空いていた。料金は2400円。
以前はイルカ絡みのショーは行われていなかったが、今回は1日数回、餌やりだとか、運動だとかを客に見せるようになっている。
イルカショーではないものの、飼育員曰く「イルカの体調をチェックするため」にジャンプをさせたり、尾鰭を水面に出して、動かせたりしていた。
俺はそんな言い訳がましいことは要らないから、以前の通りきちんとしたイルカショーをやって欲しいと思っている。
しかし、一方で、イルカを水族館で飼育するのは、知能の高い動物を監禁して虐待していることに他ならない。
餌も死んだ魚ばかりで、自由に生きた新鮮な肴を食べている野生のイルカにとって拷問でしかない、との主張を横断幕に掲げ、チラシを撒いている活動家が、依然来た時はいた。
ビーガンの考えとは異なるようだが、人間と他の動物の差が生物学的にはあまりない事がどんどん明らかになっているわけだから、こういう主張は今後も勢いを増すだろう。