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古本屋日誌

2023-11-05 12:28:00

今はキャバレーは廃れてしまった。ミナミにはまだ「ミス大阪」などがあるのだが、以前隆盛を極めた大型キャバレーはもうないよな。

 

 

ちくま文庫の『上岡龍太郎かく語りき』は亡くなってから人気の本なんだが、そこに昭和43年の3月か4月のキャバレーでの余興のギャラの話が出てくる。

 

 

森進一を「バンド全部組んであごあしつけて東京から呼んで、四百万」とあるのだ。

 

 

当時の巨大キャバレーの隆盛ぶりがわかるし、そこに出ることがステイタスと捉えられていたともいえる。それはさておきこの文庫本の解説は立川談志だ。

 

 

「あのエキセントリックな少年パンチが、上岡龍太郎なんというごく平凡なTVの司会者になっちまったのは若き談志の誤認だとは思いたくない。」とある。

 

 

さらに「追伸」として、「上岡龍太郎、本心から己をまかせる芸種がないんだろう。その言い訳みたいな本である。」と書いているのだ。

 

 

談志の上岡への評価はかなり辛辣だよな。


2023-11-04 22:14:00

才能など、ほとんどの人はない。人は求めに従って製品を作り出すだけだ。

 

 

NHKの朝ドラ『ブギウギ』はそれにしてもひどいね。

 

 

脚本家は才能はないどころの話ではなく、不勉強、かつ差別主義者であり、俺は見ていて終始不快だ。

 

 

 

今週はシヅ子が故郷の香川に帰り、法事に出るのだが、実はシヅ子には別の両親がいて、貧しいゆえに育てられず、今の親に託した真実を知ってしまう展開になっている。

 

 

世故にたけ、分別もある大人が、一人前になろうとしている子どもに、そんなくだらないことをわざわざゆうという展開が極めて不自然だ。

 

 

これは香川の大人への偏見と蔑視ではないか。

 

そんなバカがいる必然性はどこにあるんだろう。

 

全く理解できない。

 

 

また不勉強も目につく。

 

 

この昭和の初めの頃はいわゆる私生児は大阪にも全国にもいくらでもいた。

 

 

貧困に喘いで育てられない場合もあったし、いろんな両親の都合で叔母夫婦の子供として届けたり、養子に出したり、と親子関係が入り組んでいることは、ごく普通のことだった。

 

 

だから実の親が誰かなど、大袈裟に悩むことなど考えられない。

 

 

それをこの脚本家は、バカの上に勉強もせず、今日の価値観そのままに描こうとしているのだからあきれるしかない。

 

 

 

結局この程度のバカでも、朝ドラの脚本を手がけられる世の中だということだよな。

 

 

これは世間の人たちには朗報だよ。

 

 

世間に認められるのに、才能は不要だし、努力も要らないということが実証されているわけだからね。

 

 

ほんとうにありがたいことだ。


2023-11-03 14:58:00

昨日甲子園で日本シリーズの5戦目があり、タイガースが勝った。

 

せっかくのシリーズだし、優勝を成し遂げたわけだし、観に行ってみようかと思ったが、結局チケットを取れなかった。

 

 

試合はテレビで観たが、7回にダブルエラーで追加点を取られて、これまでのタイガースならば、間違いなくそのままなすすべなく敗れていたのに、次の回に一挙6点を取って逆転した。

 

 

驚くほかない。

 

こんなに強いタイガースを見た覚えがないよ。今年はジャイアンツを破って優勝した9月14日の試合を甲子園で観戦して、積年の怒りも氷解して、一種の達成感があったな。

 

 

18年も優勝していなかったので、その喜びもひとしおなのだが、連覇とか3連覇とかになると、さまで嬉しくはないだろう。

 

 

俺は甲子園に埋めかけている人たちのかなりの部分は、タイガースの選手には実力なんかなく、ジャイアンツの内海、ドラゴンズの山本、横浜の三浦、カープの大野の球は打てないことを知っていたと思う。

 

 

だからこそ球場に出向いて声を張り上げて応援して、また野次るのだ。

 

「内海‼️ええ加減に弱いもんいじめやめたれよな‼️ええ死に方さらさへんぞ、お前なんぞなあ‼️」てな具合だ。そういう人たちは今年の圧倒的に強いタイガースを見てどう思ってるんだろうかね。

 

 

ひょっとして、「なんか物足りんな」とか「こら、もうタイガースちゃうで」、と少し冷めているのかもしれない。

 

(おれは素直に嬉しいけどな。ここまで長く優勝できなかったのが、ようやく達成して正味喜びしかない)

 

 

 

さて、今日から四条寺町の藤井大丸で古本市。

 

 

地下の催物会場を使い、京都、大阪、神戸のみならず、奈良、彦根、富山、伊勢などからも参加して計21店舗。

 

おりしも百万遍では京都古書研究会主催の47回目の古本まつりが開催中なのだ。

 

 

古書研究会は15の古本屋が参加しているのだが、二代目、三代目の本屋もあって老舗というイメージだな。

 

 

それに対して藤井大丸の古本屋は若手(といっても40代やけどな)が比較的多く、つまり新興勢力だ。

 

 

新しく京都で古本屋を始めた若手にとって、昔からある古本屋はどう見えてるのだろうか。

 

 

そんなことはうかがいもしれないが、俺が邪推してみれば(あの連中は、いい気なもんだ。親の七光で楽にいい本を集められて羨ましいよ。

 

俺なんぞな、必死こいて本集めよう思ても、お客さんからは『あーすまんな、本は親の代から赤尾に売るて決めてんねや』といわれてしまう。

 

ほんまあの昔からの古本屋はいちびっとるな)

 

(また京都の客、大学の連中のことや‼️保守、保守のかたまりやな。昔からの古本屋としか付き合わない。そないに昔がええんやったら、スマホも持つなよ‼️石器時代か平安時代に戻ってまえ‼️)てなことを思ってるのではなかろうか。

 

知らんけどな。

 

 

 


2023-11-02 20:40:00

今日も11月とは到底思えない、強烈な日差しが降り注ぎ、日中はTシャツだけでないと汗をかいてしまう。

 

 

昨日百万遍の古本市は初日だったので、元の職場の先輩に本の運搬を手伝ってもらった。

 

 

先輩は66になるのだが、病気らしい病気をしたことがなく、足腰も丈夫で健啖家でもある。

 

 

お礼に萱島駅の「大阪王将」で飲んだ。

 

ビール3本、餃子を三人前、唐揚げ、青椒肉絲を食べた。俺はお腹が大きくなり、唐揚げはほとんど食べられず、先輩に「よかったら全部いってね」と勧めたらペロリと平らげた。

 

 

歳をとっても健康で、酒も飲めて、ご飯も楽しく美味しく食べられるのは、実に恵まれているよなあ。

 

 

今日も早起きして出町柳まで出向いて、臨川書店の古本市を覗いてから知恩寺に行ってみた。

 

 

臨川書店は国文学の専門書を出している出版社なんだが、古本屋もやっている。月に一回社屋の前の歩道に平台や机をいくつも並べてバーゲンセールをやっている。

 

 

売っている本は国文学関係が多いのだが、極めて安い。

 

『全訳吾妻鏡』全6巻を2000円、前田金五郎の『好色五人女注釈』を1000円で販売していた。

 

 

これでは儲けもあまりないだろうと思うのだが、俺の考えでは文学部の先生との関係を深めるための方策だろう。

 

 

つまり臨川から本を出す先生宅に伺って、不要な本を買い取る際に、「先生、わかってはるでしょう、うっとこは本はバーゲンセールで売ってますねん。あの値段ですよって、先生の本も高うは出せしまへんねん。そこんとこよろしゅう」てな感じでやってるのではなかろうか。(俺の妄想やけどね)

 

 

国文学の専門書は定価は数万円するものもある。

 

 

でもそれはサークルの会報みたいなもので、古本屋には扱いづらいものだ。

 

 

それにも関わらずお客さんは「いくらなんでも半額くらいで買い取ってくれるやろ」と思っているものなのだ。

 

 

その点臨川のように、バーゲンセールで安く売りまくっていたら、お客さんも無茶なことは言わないだろう。

 

 

その上で買い取った本の中のなかに混じっているいいものはネットなどで、儲けが出る値段で売っているのではなかろうかと、俺は邪推しているのだ。

 

さて、知恩寺の方は2日目で、平日でもあるため、昨日とはうってかわって、お客さんも少なくのんびりと本を見れる。

 

大阪の古本市と比べて、何度も言うことだが、本の質の高さを認めざるを得ない。

 

また普通の本だけではなく、和本、一枚絵、刷物などいろんなジャンルの本を集めているのも驚かされる。

 


2023-11-01 13:37:00

今日から百万遍で古本市。

 

 

さっそく朝から行ってみた。

 

この大規模な古本市に合わせて、今出川川端の臨川書店でも古本市があるので、そこにも行ってみた。

 

臨川書店はそもそも国文学の専門書の出版社で、俺が思うには、文学部の教員と繋がりがあって、その流れで不要になった本を安く買い取れるのではないだろうか。うらやましい‼️

 

さて百万遍交差点を渡り、さっそく吉岡書店が店の前の歩道にも木箱を並べていろんな本を売っている。

 

 

吉岡は京大の学生相手に教科書を扱っている本屋とのイメージがあって、その流れで教員や学生とのつながりが強力で、いろんな本を仕入れられるのではないかと思う。誠に羨望の眼差しを禁じ得ない‼️

 

 

知恩寺の南門をくぐると向かって左は萩書房。

 

 

今回はたくさんの文庫本を持ってきていて一冊100円で売っている。

 

カバーのないものだが、岩波文庫の『魔訶止観』もあった。

 

 

萩書房は老舗の古本屋で、一条寺や鞍馬口に店を構え、京大の文系の学生や教員とのつながりをキープしていていい本をたくさん仕入れられるのではないかと想像している。さすがだよな‼️

 

 

続いて暮藹書房で、大型の画集や単行本の他にたくさんの文庫本を並べている。講談社学術文庫の『源氏物語湖月抄』なんかもある。

 

 

この古本屋は、最近起業したのではないかな。店舗はないようだが、出町柳の「上海ラヂオ」の店内に本を置いている。上海ラヂオは極めて野心的な古本屋で、いろんなスーパーの店頭を借りて小規模な古本市を開催している。

 

 

暮藹書房もその流れでたくさんの本を入手できるのではなかろうかと、俺は羨望の眼差しで見ている。

 

 

 

その後もいろんな古本屋があって、やがて赤尾照文堂。

 

 

実に大量の講談社文芸文庫、岩波文庫、ちくま文庫が並んでいて壮観。

 

 

山田稔や鏑木清方、近世風俗志の揃、『現代民話考』(揃いではないが11冊)とかが並んでいる。

 

 

赤尾は昔からの古本屋で、以前は文学書をはじめいろんなジャンルの本を店頭に並べていたが、このところは和本、一枚刷りなんかを主に扱っているように思える。

 

 

いずれにせよ昔からの人脈があって、素晴らしい本を集められるように思える。すごいなあ‼️

 

 

さらに石川古本店。岩波の『日本思想大系』がたくさん並んでいる。『寺社縁起』『キリシタン書」などもある。

 

 

石川は漫画の専門店で、古くからある老舗だ。専門店であり、漫画愛好者のお客さんからいろんなジャンルの本が買い取れるのではないかとうらやましく思える。

 

 

更に竹岡書店はいつものように大量の単行本(3冊500円)や文庫本(5冊500円)を持ってきている。

 

 

1950年代の『松竹グラフ』などもあった。

 

 

竹岡も古くからの古本屋で、40年前にはすでに老舗風だった。伝統の力はすごいね‼️

 

そしていよいよシルヴァン書房。

 

 

80を優に越す店主もお元気そうだ。

 

文庫や新書は100均で販売している。今回は学生のバイトをたくさんいれていて、作業も楽そうだ。

 

『神々の復活』とか『狂気について』なんかもある。店主の人柄でいろんな本を集められるのではなかろうか。俺には全くない要素だなあ。

 

 

次に三密堂書店。ここは文庫本を3冊400円で販売しているのは恒例。

 

もちろんプレミアの文庫本もたくさん販売している。岩波文庫の『明六雑誌』なんかがあった。

 

 

ここも老舗で専門は仏教書や占いの本なんだが、人脈もあっていろんな本を集められるのではないかと邪推している。素晴らしいよね‼️