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古本屋日誌
昨日甲子園でカープ戦。CSは金儲けのためにやっている催しであり、あまり興味をもてないな。
それでも試合は録画して見てみた。
森下がカープの九里のスライダーをスタンドに放り込んだのが面白かった。
九里は、内角のストレートでツーストライクを取ったあと、何故かストレートを投げず、フォークやスライダーばかり投げていた。
ストレートに自信がないんだろうけど、でも空振りを取ろうと投げた変化球をことごとくバットにあてられているわけだから、変化球も切れがないわけだ。
それなら、いっそストレートに変えてみる手もありそうなもんだが、やはり変化球を投げ続けるんだから、不思議だよな。
今日から天神さんで古本市。
好天に恵まれて、朝から先輩と一緒に行ってみた。
今年はいつも参加している豊能障害者労働センターが不参加だ。
理由は不明だが、ここは文庫本を100円均一で売ってくれるので、いつも楽しみにしているのだが、それがないとなると行く意味がない感じもしていた。
仕方がないので、今回は境内の奥、素戔嗚尊を祀っているお社の横にある100円均一でコーナーに朝一で行ってみた。
このコーナーは大きな平台(2メートル✖️15メートルくらい)が3台と少し小さい平台が1台用意されている。
しかしショックだったのはいつもなら平台の向こうにあるお社の軒先にブルーシートで覆った大量の本が積み上げてあるのだが、今回それは一切ない。
ということは、あまり本の補充は期待できないということだろう。
また参加店も減少しているため、いつもならいくつかの店のテントが設営されて本がたくさん並んでいる本殿の裏手のエリアはがらーんとしていて、一つも店はない。
さらに奈良のキトラ文庫のテントには「25年のご愛顧ありがとうございました」「全品20%引き」なる張り紙が随所にある。
店番の婆さんに「えー店閉めはるんですか❓」と聞いてみたら
「いや、せやのうて、ここの古本市に参加するのはやめるんですわ。もうとしとって腰いとうてね、本を運んでくるのがあきませんねん」という。
婆さんはお見受けしたところ80がらみで、本当にえらそうにも見えるので、滅多なことはいえないよな。
さて、今回は均一で販売している店が多い。
厚生書店は文庫本が200円均一のがあるし、からすうりも文庫が3冊で500円のがあった。
寸心堂は小さな紙袋に文庫本を詰められるだけ詰めて(といっても4冊くらいだが)500円コーナーがある。
光国家書店は文庫や新書を100円均一でで売っている。
南部堂という愛知県からわざわざきている本屋は漫画の単行本の一部を200円均一で売っていた。
小町書店は、いつものことだが、文庫本などを均一で価格で売っている。
杉本梁江堂も文庫本を3冊で500円のコーナーを設けるほか、単行本も均一で販売していた。
これはやはりある程度廉価にしないと売れ行きが伸びないからなんだろうか。
今日は秋晴れだ。昨日のお祭りの面白さが忘れられず、今日も四条河原町のまんだらけに行く。
今日は地下道の行列もない。初日に比べて、客数も落ち着いている。(当たり前だが)
あらためて売り場を観察してみたら、写真集、画集、図録、タレント写真集、SF文庫、雑誌のコーナーがとりわけ充実していることがわかった。
写真集や画集は、藤田嗣治、藤城清治、谷内六郎、アラーキー、森山大道、佐藤健寿、岡本太郎、鴨居玲、草間彌生、島村信之、渡辺克巳、勝平得之、赤瀬川原平、長新太など網羅されている。
徳川時代の国芳の画集、伊藤若冲の各種画集、図録もあるし、毎月三越が出していた小冊子も、1931年のものが何冊も置いてあった。(3800円)
ただこの頃、人気の川瀬巴水や伊藤深水のはなかったような気がする。
大阪や京都で活躍して、今も名前が受け継がれている長谷川貞信のものもなかった。
雑誌はガロ、com、ジャンプ、マガジン、チャンピオンなどがずらりと置いてある他、『POPEYE』『明星』『平凡パンチ』『宝島』『プレイボーイ』なんかもたくさんある。
ただ大阪のチャンネルゼロが出していた『プレイガイドジャーナル』『大阪青春地図』はなかった気がする。
また地元京都の『京都かわらばん』も『きょうと』(きょうと出版所)も全然ない。『京都青春地図』もない。
大阪で出していたいろんな雑誌は、売れないとの判断なのかもしれないが、置いてない。戦前の『上方』、食い道楽雑誌の『食道楽』、鶴屋八幡の『あまから』がそれだ。
神戸の『こべるこ』そして地元の『月刊京都』なんかも置いてなかった。
そういった小さな不満はあるはものの、全体としての在庫は大したもので、(あーあこんな本があるとは知らなんだ‼️)と教えてもらうことばかりだ。
また本のコンディション表記にも驚かされる。
カバーや小口の焼け具合などを明記するのは当然のことで、不思議はないのだが、天や地の状態、帯のコンディションに至るまで、小さな紙片に書き込んである。
美術書や図録、文学書は確かにコンディションにこだわるお客さんが多いのはよくわかる。
でもそういう、うるさい客対策でやっているのではなくて、古本業界のパイオニア、先覚者、リーダーとして、いい加減な仕事は出来ないという矜持のようなものが感じられた。
今日はまんだらけのオープン日なので、早起きして行ってみた。
祇園四条から歩いて、高島屋の地下に着いたのは9時47分で、すでに長い行列が烏丸通まで続く地下通路にできていた。
通路の両側にはゲームのマリオの画面が大きくて描いてある他、ゲーム音楽が鳴り響いているし、冷房もないので暑いくらいだ。
係員がたくさんいて「任天堂に行かれるお客様は整理券が必要です、整理券はこちらで配布しています」とアナウンスしている。
というわけで、お祭りみたいな感じがしてきて、客の期待感を盛り上げる演出してとしてなかなかよい。
俺は、ニンテンドーには用はないのでそのまま列に並び、結局10時20分に入店できた。そのままエスカレーターで4階に出向いた。まんだらけは特段入場制限はしていなかった。
係の人に聞いてみたら「この店では漫画は扱ってないんです」とのことで、画集、精神世界、文学書、図録、写真集、この辺りは興味のあるところで、さらにソフビ、人形、ドール、トイ、雑貨なんかがたくさんある。
店内は伏見稲荷の千本鳥居を模して通路にたくさんの朱色の鳥居が並んでいて面白い。
さて俺が興味ある画集や写真集は、10時45分からレジ横に並んで、「ランダムに配る」という整理券をもらい、一人一冊ずつ買えるとのことなのだ。
「ランダムに配る」という意味がよくわからないし、値段もホームページ上には書いていないので、並んでも仕方ない気もするが、せっかくオープン初日の朝にわざわざ来たんだから、ものは試しで並んでみた。
並んでいるところのすぐ横に、ショーケースがあって、ホームページで販売を予告していた賞品が並べてある。
その中でも、渡辺克巳の写真集『新宿』が目についた。帯付きのやつで11000円とある。
俺はこの本を2回扱ったことがあるが、相場はそれくらいだと思う。
ただ帯がついているし、コンディションもよさそうだから、少し安い感じはしたな。買う人もいるだろうよ。
10時45分丁度に集合地点に居合わせたのは俺一人で、先頭となったが、整理券配布の11時には20人くらい並んでいた。
「では今から、先頭のお客様から整理券を引いていってもらいます。
その出た整理券番号の順に一点ずつ、ご希望の賞品をお分けします。
さらに欲しい商品があるばあいはあらためて列に並び直してください」とのことで、黒いレジ袋の中に番号の書いてある整理券が入っていて、先頭の人から順にくじを引くように一枚ずつ取り出していくのだ。
小学校の算数で習ったが、このくじの場合、当たり(この場合は整理券番号1のこと)を引く確率は先頭でも最後でも変わらない。
おれは真っ先にくじを引いたが、4番だった。2番目の男の客は6番で、1番は10番目くらいのおばさんが引き当てていた。
マンガは置いていないのだが、(ガロ、COM、少年マガジン、ジャンプなど雑誌のバックナンバーはたくさんあった)100円均一コーナーには小説や四六判の青年マンガなんかも少しあって、オープン記念にサービスしている印象を受けた。
また一万円以上こうた客にはくじ引きがあってTシャツなんかが当たるようなお楽しみもある。
店内はさすがにオープン初日だけあって混雑はしているが、雑沓というほどではない。
店員さんの人数はすごく多くて、レジにも3人配置されているし、誘導する人や、客からの問い合わせに答える人、エレベーター前で誘導したり、声かけしたりする人などもいて、買い物する側にはありがたい。
非日常の面白さを体験でき、また好きなものをたくさん買う楽しさを堪能できる場として、よく考えられている、と感心したよ。
昨日、天満で友人と飲んだ。
境川部屋の後援会を世話していたマスターのやっている『天満酒蔵』に15年ぶりくらいで行ったのだ。
マスターはいなかったが、ビール大瓶が400円、はまち、たい、かんぱち、いかのつくりがそれぞれ400円、湯豆腐は200円で相変わらずうまい。
友人は長らく奈良の零細企業で旋盤工をしているのだが、以前はiPhoneなどの型番の加工などもあったのだが、このところそういう金になる受注はなく、50すぎて年収も300切るくらいまで落ち込んでいるというのだ。
彼は熟練工なんだから、ボーナスすら出ない時期もあった会社に義理なんかないと思うのだ。
さっさと辞めて、もっといい条件の会社に入るか、自分で儲けるかした方がいいと思うのだ。
「俺には、そんな才能やら力やらないからね。今の会社に不満はあるにせよ、それをはっきり言うたりしてもなあ」
「わがで仕事やる言うてもリスクもあるし」てなことを言う。
俺は職人というものは、ボヘミアンみたいなもので、自分の腕を頼りに、いろんな工場や街をへめぐってるような印象がある。
待遇に嫌気がさしたり、人間関係に行き詰まったら、さっさと辞めて、次の街へ流れてゆくみたいな感じだ。
だから彼の、職人がらしくない、その辺に転がっているリーマンが言いそうな言葉にちょっとびっくりしたな。
職人といっても、リーマンみたいな感じなのかもしれない。
また、彼は自分には才能なんかないと言うのだが、そうだろうか❓
才能など大半の人は持ってない。
仕事は需要と供給の関係でしかなく、需要があれば、それに合うものを提供したらいいだけだ。
小説の世界なんか、本屋に並んでいる山積みの書籍など、おれに言わせれば資源の無駄であり、何の価値もない。
才能などまったく感じられない。
その程度の小説でも、需要があるから、出版されているのだ。
音楽業界だって、需要がものすごくあるから、つまらないものでも金を取れるというだけの話だ。そのことを彼にも話してみたんだが、
「そんなことはないでしょう。音楽関係なんか厳しい思いますよ」と言うのだ。
来週の火曜、17日に四条河原町の高島屋にまんだらけ京都店がオープンする。
高島屋は百貨店の中でも、ちょっとお高くとまったイメージがあるのだが、サブカルの殿堂の出店となり、感慨深い。
店にはビンテージの漫画もあるようだが、ソフビやプラモなんかのおもちゃに加えて、美術書や図録、小説なんかも売るようだ。
ホームページを見ると初日は、取り扱う品目ごとに時間を変えて、それぞれ整理券を発行して目玉商品は売るとのことだ。
俺が興味ある美術書、展覧会図録、写真集、小説に関しては10時45分くらいにランダムに整理券を渡して、その番号順に一人一点限りで販売するとある。
店なオープンは10時だから、ちょっと変わったやり方だなぁ。普通は、はやく並んだ客から整理券をわたすものなんだけどね。
その、目玉商品はすでにホームページに掲載してある。
日動出版が出した、鴨居玲の初めての画集、渡辺克巳の写真集『新宿』、釜ヶ崎の写真集、村上春樹と村上龍の「ウォーク・ドント・ラン』、村上春樹の群像新人賞の帯がついた、初版の『風の歌を聴け』、サンリオ文庫の『生ける屍』なんかが目についた。
いずれの本もものすごく珍しいというわけではない。
日本の古本屋サイト、ヤフオク、Amazonで検索すれば立ち所にヒットする程度の品物だ。
例えば鴨居玲の画集は7〜8万くらいだと思うのだが、まんだらけはどの程度で売ろうとしているのか(ホームページには値段は書いてないのだ)気になるところだ。
また、渡辺克巳の本は良いコンディションで1万くらいだと思うのだけどね。
こっちは鴨居の本より、ずっとポピュラーなものなので、オープンの目玉と言われると少々驚いた。