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古本屋日誌

2023-03-07 21:35:00

今日は、久しぶりに中書島にある「ブックオフ」に出向き、そのあと枚方に戻って中宮の「ブックオフ」にも行ってみた。

 

 

枚方のは先日リニューアルして、関西最大の、非常に大きな売り場だというので、楽しみにしていた。

 

 

しかし行ってみると、どちらの店も確かに規模は大きいのだが、本の売り場は大したことはなかったな。

 

 

ブランドのバッグ、靴、ギターなどの楽器、古着、カード、ゲームソフト、家電などの売り場が大きい。

 

今は、ちょうど転勤や入学で人の移動が多いわけだから、その分古本屋に不要な本が集まってくる。

 

だから古本屋にとっては楽なシーズンだし、一年かけて売る本をこの時期に集めてしまいたいと思うものだ。

 

それにはかかわらず、伏見区や40万都市である枚方では思うように本を集められない。

 

これは一つにはつまらない本ばかりが出版されて、読んでも面白くないことが原因だ。

 

また、本を読む以外に多種多様な娯楽、趣味があるというのも大きな原因だ。

 

昔のように紙の無駄でしかない小説でも、売れたバカげた時代ではなくなったわけであり、実に喜ばしいことだ。

 

さらに枚方や伏見には、本を金儲けの手段に使う業種、つまり大学や出版社、マスコミがほとんどないことも要因だろう。


2023-03-06 01:41:00

今年も4月7日の戦艦大和の最期が近づきBSでは特集番組があった。

 

 

まったく無駄な作戦を強行して、3000人近い将兵が死んだわけで、当時の帝国海軍の指導部はバカしかいなかった。

 

 

やれ「沖縄に行き着ける確率は5分はある、作戦というものは五分の可能性があればやるべきだ」とか

 

「大和は一億総特効の先駆けとなるのだ」とか

 

「このまま大和が残ってしまったら、帝国海軍が懸命に戦ったと後世に胸を張れるとは思えない」などというどれもこれもオカルトめいた愚論、暴論である。

 

 

こういう輩が帝国海軍を率いていたわけだから驚くばかりだ。

 

 

ただ一ノ瀬俊也が講談社現代新書の『日本軍と日本兵』の中で書いていたように圧倒的な物量と装備で攻めてくる米軍に、日本軍の兵隊は不公平感を強く感じていた。

 

艦船の対空砲火にしても、最新鋭の信管を砲弾に搭載しているため、敵機に命中しなくてもその近くで散弾状に炸裂するので、爆撃機や雷撃機に大きな損害を与えられた。

 

対する日本の対空砲火は、そのような信管はなく、誠にお寒いもので、大和の特攻にしても、撃墜した米軍機は10機程度でしかない。

 

 

その点に関して大和の乗組員はこう言っている。

 

「アメリカの攻撃機はお昼くらいからやってきたけど、水平線が暗くなってるのよ。もう360度、どこを向いても敵機。

それでね、艦橋スレスレに飛んでいくのよ、その時ね、アメリカの飛行機乗りがこっちに手を振ってくるのよ。もう、なめてるんだよな❗️❗️❗️」とあの日から70年以上経ってるのに、それこそ血相変えて叫ぶ。

 

 

あまりにも力量差があるのに、かさにかかって攻め立ててくる米兵の残酷さや非情さ(戦争なんだから冷静に考えたら当たり前の話なんだが)に怒りをたぎらせたわけだ。

 

 


2023-03-04 21:18:00

古本屋で買い取れない本の筆頭が百科事典だ。

 

 

昭和30年代から40年代にかけて平凡社や玉川学園、ブリタニカなどいろんなのが出てそれなりに売れた。

 

 

読んだり、調べ物をしたりという実用性があって、買い揃えるのではなく、本棚に飾ってインテリ感を出すためだったようだ。

 

 

今でも買い取りに行くと、お客さんがいそいそと重たい百科事典を出してくるようだ。

 

「いや、これは無理です。全然売れませんから。ご面倒でも、ご自分で廃棄してください」とお決まりの対応をすることになるのだ。

 

 

というわけで、今やどの古本屋に出向いても百科事典は、ない。

 

 

そうなると、欲しい人もいるのではないか、ひょっとして固定観念で「こんなもん売れるわけないがな」と決めてかかっているだけで、実は需要があるのではないかと考える人も出てくる。

 

 

それが天王寺のブックオフだ。

 

 

ここの2階には「ビンテージコーナー」と題された本棚が3つも並んでいる。

 

そこには平凡社の百科事典が10冊くらい並んでいる。全巻揃でもない。

 

 

いずれも昭和30年代のもので強い焼けのあるボロボロの箱入りだ。

 

値段は910円。

 

 

そのほかにもやはり平凡社が出していた『世界教養全集』の端本や手塚治虫の角川書店から出ていた大判の「火の鳥』の端本、編集工房ノアから出ている富士正晴の著作、林真理子の「ルンルン」なんかが置いてある。

 

 

さて、百科事典は売れるのか❓

 

 

俺は暇だから毎週見に来ているのだが、半年くらい経ってるけど、まだ売れてないな。


2023-03-03 00:14:00

中之島美術館で開催中の「大阪の美人画」展は先日から後期の展示となった。

 

 

北野恒富の『淀君』や「茶々」がいよいよ登場。

 

お市の娘で美人だと思われるのだが、恒富の「淀君」は顔の長い中年の普通の女だ。

 

悪女というイメージに沿った造形なのかもしれないけど、そもそも大坂の陣は無駄な戦いだった。

 

 

 

幕府の公式記録である『徳川実記』にすら大した記述はない。

 

二度も大軍を全国から動員して、多大な戦費を浪費し、あまつさえ東西両軍合わせて大量の戦死者を出してしまった。

 

 

歌舞伎の『近江源氏』は大坂の陣を真っ向から扱った作品だが、上演は認められていたし、書籍でも「難波戦記』は徳川の非をあれこれ並べ立てて、嘲笑う作品だが、流通していた。

 

 

要するに徳川幕閣にとってすら、問題のある戦いだったわけなのだ。

 

さて、「茶々」の方は幼い頃を描いたものだが、まるまるとしたはちきれんばかりの丸顔の子どもの絵で、成長した「淀君」とはかなり違う。

 

ただ俺が面白かったのは生田花朝の「天神祭』だ。

 

これは1935年ごろの絵だそうで、大大阪といわれ、大阪が繁栄を謳歌していた頃の作品だ。

 

祭事にもいくらでも金も手間もかけられる恵まれたいい時代の作品だ。

 

その天神祭の船渡御、御鳳輦船を描いているのだが、船縁には鈴なりにたくさんの男が腰掛けていて、両足を川に突っ込んで涼んでいる。

 

 

また暑いせいだろうが、着物をはだけて、布袋さんのような腹を丸出しにもしているのだ。

 

かりにも神様の御前なんだし、川岸にはたくさんの見物客も控えているのだ。

 

少しは威儀を正して、衆目の期待に応えたいところなんだが、大阪の人たちはすっかり油断してしまっているわけだ。

 

 

これは天神祭が、祇園祭のような町ごとの対抗レースになっておらず、意地の張り合いがないからだろう。

 

 


2023-03-01 23:36:00

NHKの「プロフェッショナル、仕事の流儀」で俵万智が登場した。

 

俵万智は現代日本の天才中の天才であり、短歌の革命家であり、文学史を書き換えるほどの存在感がある人物だ。

 

 

それほどの人物の私生活の一部を拝見することができ、肉声もお聞きできて本当に幸せな思いに満たされたよ。

 

これがもう少し後の世代なら、本でしか、偉大な革命家の姿を知ることができないわけだから、われわれは何と恵まれているのだろうか。

 

 

例えて言えば、紫式部の同時代人である幸せをわれわれは味わえているということなのだ。

 

 

1985年の『サラダ記念日』は24歳の時の作品なんだが、すでに完璧な作品集ですよね。

 

「『この味がいいね』と君が言ったから7月6日はサラダ記念日」

 

ようやく射止めた彼氏をお家デートに招待したが、手料理を振る舞おうにも、料理の才に恵まれず、実は玉子一つ割ることすらおぼつかない。

 

おそるおそる、半ば居直りの気持ちもあって、「こんな私なんですけど、あなたは受け止めてはいただけないんですか❗️❗️❗️」と差し出したサラダが「この味がいい」と言ってもらえたのだ。

 

自分を思いっきり肯定してもらえた、ややこしい不器用な半生が報われたようで、有頂天になった。

 

 


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