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古本屋日誌
2023-03-01 23:36:00
NHKの「プロフェッショナル、仕事の流儀」で俵万智が登場した。
俵万智は現代日本の天才中の天才であり、短歌の革命家であり、文学史を書き換えるほどの存在感がある人物だ。
それほどの人物の私生活の一部を拝見することができ、肉声もお聞きできて本当に幸せな思いに満たされたよ。
これがもう少し後の世代なら、本でしか、偉大な革命家の姿を知ることができないわけだから、われわれは何と恵まれているのだろうか。
例えて言えば、紫式部の同時代人である幸せをわれわれは味わえているということなのだ。
1985年の『サラダ記念日』は24歳の時の作品なんだが、すでに完璧な作品集ですよね。
「『この味がいいね』と君が言ったから7月6日はサラダ記念日」
ようやく射止めた彼氏をお家デートに招待したが、手料理を振る舞おうにも、料理の才に恵まれず、実は玉子一つ割ることすらおぼつかない。
おそるおそる、半ば居直りの気持ちもあって、「こんな私なんですけど、あなたは受け止めてはいただけないんですか❗️❗️❗️」と差し出したサラダが「この味がいい」と言ってもらえたのだ。
自分を思いっきり肯定してもらえた、ややこしい不器用な半生が報われたようで、有頂天になった。