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古本屋日誌
先ごろ亡くなった西村賢太の新刊が今月はたくさん出る。
講談社文庫の「瓦礫の死角」に続いて文藝春秋から長編「雨滴は続く」が出た。
5月25日の刊行となっていたが、ジュンク堂のアプリで見たら東京方面の書店は23日には入荷していた。
私は24日に天満橋のジュンク堂に出向いたのだが、「雨滴は続く」も角川文庫「一私小説書きの日乗」も一冊しか残っていなかったので、驚いた。
なんでも8月末からAmazonは税込み1100円以上の商品についてはすべて出荷時に購入者へ通知番号を知らせるように義務化するという。
これはコロナ騒動で通販を利用する層が飛躍的に増加して、これまで利用してこなかった人たちが大挙して買うようになったところから来た措置だろう。
通販など使ったことがないから、「ほんとうに着くのだろうか❓」
「ひよっとしてこれは詐欺かもしれぬ❗️待てど暮らせどなしのつぶてではないのか❗️」
てな疑心暗鬼に囚われる人がいくらでもいるのだ。(そんなわけないんだけどね)
その不安を取り除くために出荷時に郵便物に番号をつけて、いまどこにモノがあるのか客が確認できるようにするのは意味のあることだ。
ただわが国の郵便事情は完璧であり、そんな番号を付けて追尾する必要などじつは全く無い。
それはいたずらに事務作業を煩雑にし、地球の資源を浪費する上に、そもそも客の負担を増すだけの愚かしい行為だ。
しかし、お客さんがそれを望むのであればわれわれは1も2もなくお答えするのが仕事なのだ。
というよりこれは完全なるビジネスチャンスだよね。
通販に一抹の不安を感じている多くの人々の心配のたねを取り除いてやれば、さらに通販は拡大していく可能性がある。
さらにわれわれ業者は送料の負担増
をかぶるつもりなど全くありません。
全てお客さんに支払ってもらうだけだから、なんの問題もない。誠に結構なことなのだ。
今日はええおてらしさんで、昼から京阪、JRと乗り継いで、神戸のお客さんのところに買い取りに伺った。
新快速で芦屋に着く少し前に、右手に甲山が見えて来て、そこから六甲山系が始まることがよくわかった。
甲子園球場はというと、芦屋のだいぶ東にあって、当然、その北に山もなければ、山地もないし、もちろん六甲山などありもしない。
山がないわけだから、そこから吹き下ろすという「六甲おろし」なるものも、そもそも存在しない。
だいたいタイガースの歌の「六甲おろし」を作詞した佐藤惣之助とかいうのは神奈川県の川崎の出身だし、
作曲を担当した古関裕而は福島の出なのだ。
この連中は関西に通じているわけでもなく、やる気もなく、「甲子園てようわからんけど六甲山に近いそうだから、からっ風みたいなものも吹いてくるだろうよ」てないい加減な態度で作曲、作詞したことは間違いないな。
それにしても関西の相当数の人間がありもしない「六甲おろし」をいつまでも歌い続けるのも実に不思議な現象だよなあ。
大阪歴史博物館で「絶景!滑稽!なにわ百景」が開催中だ。
昨日昼から行ってみた。
6階の展示室に例の浪花百景の錦絵に加えて50枚にもなる「滑稽浪花名所」も展示してある。
図録は「滑稽」の方に限定したもので、障害者や非人を笑い物にしたり、売春のネタもある。
笑いの対象は時代や国によって様々だ。今日の価値観と合わないことがあるのも当然の話。
障害者ネタはあんまを笑い物にするものだ。
あんまが、干してある洗濯物に立ちしょんべんしていて、慌てて周りが止めている絵。
あんまの集団がやはり洗濯場で喧嘩を始めて大混乱になる絵。
あんまの2人が橋の上に並べて売っていた干し柿に気づかずに踏みしめて行く絵だ。
確かに障害者への優しさや同情はないな。
洗濯してるところにあんまが来たら、「こっちやで❗️あんまさん❗️」てな感じで誘導してあげればいいわけだ。
それをしないで相手が失敗するのを待ち構えていて、洗濯物をわやくちゃにしたら大騒ぎしてるんだから、悪意が感じ取れる。
橋の上の絵にしても、売り物の干し柿に気付いてないことなんか、見通しのいい橋の上ならすぐに分かろうというものだ。
やはり労働力を期待できない障害者には侮蔑や軽侮の眼差しが徳川時代の大衆には広範に存在したということなのだ。
狂言にも「座頭もの」があるけど、これも障害者を嘲笑うものだ。
こう考えると現代の方がずっといい時代じゃないの❗️と思わざるをえないよな。
ロシアが始めた戦争は実に不思議ですよね。
NATOに加盟するのは許せないとか、領土が欲しいからとかいう理由で、侵略して奪い取るなんてことが、この21世紀の世界で起こるとは驚きだ。
また開戦から3ヶ月が経とうとしている今日、ロシア兵の戦死者は2万にもなろうとしていると聞く。
アメリカはベトナム戦争に介入して自国の兵隊を派遣していたが、7年越しで戦死者が5万を超える事態に直面して撤退する羽目になった。
そんなたくさんの戦死者には到底耐えられなかったのだ。
ところがロシアは開戦3カ月で既に20000。それでもロシア人は大したこととは捉えず、平然と戦争を支持している。
これも21世紀の出来事とは思えないよなあ。
大東亜戦争の時代なら、植民地を持ち、経済圏として囲い込んでサプライチェーンを独占するシステムは合理的と考えられていた。
しかし植民地などというものはその当時でも不経済で、持ち出しも多いし、宗主国が気を遣ってあれこれ投資をしても、反発を招いてしまっていた。
そもそも土地の支配などせずに、グローバルな物流システムを構築して分業体制を構築した方が、圧倒的に利潤をあげられるというのは世界の常識である。
経済学の上でもよく知られている話だ。
それにもかかわらず侵略をはたらき、領土欲を捨てられないのがロシアという異常な国とその国民なんだよなあ。
それを思えばロシアが、北海道への領土的野心をたくましくすることもあり得るんだろうかね。
かつて社会主義国だというソ連は条約を踏み破って満州に侵入したし、帝国陸軍の将兵や移民を60万人以上誘拐してシベリアに連行して強制労働させた。