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古本屋日誌
明日まで天王寺さんで古本市がある。
以前の古本市では100円均一コーナーやいい本がある棚の前では、押し合いへし合いし、嫌がらせでわざと同じところにとどまるとか、肘でライバルを押し除ける、睨みつけるとかいろいろ面白い現象が見られた。
人がいっぱい来てるところで目を走らせても集中力も散漫だしいい本を見逃してしまう。
その上近くにいる人を出し抜こうという煩悩に責め立てられてますます気もそぞろとなる。
しかし今回の天王寺さんの古本市ではそういう光景があまりない。三密を避けようとする意志が働くのかある程度混んでくるとそそくさと立ち去っている人もいる。
店の側から見たら三密でおしあいへしあいしてもらう方が購買意欲が増進し、衝動買いに走る可能性が高まり好都合なんだがそうなってない。
ただ相変わらずこういうお客さんはかなりいる。
それは本棚の前でしきりに立ち読みをしているのだが、当然他にもその棚をチェックしたいと近づいてくる人がいますよね。
古本市のこと、棚と棚のスペースは大した取ってないから袖も触れ合わん程度には近づきます。
すると今まで集中して立ち読みしていたのに、何か大事件でも起こったかのようにあわただしく顔を上げて首を曲げて近づいてきた赤の他人の顔をしげしげ見つめるのです。
これですよね〜
大阪という巨大な田舎の特徴ですな。
(ひょっとして近所の田中さんが来たのかな❓)とか(俺の好きなジャンルの本に関心ありそうなこの人はどんな顔してんねやろ〜)とか思ってるわけです。
そんなもん近所でよく顔を突き合わして話をしてる田中さんなんか古本市には来ませんよね。好きなジャンルといっても顔を見たから何がわかるというのでもない。
こういうおかしな人は今回の天王寺さんにもいっぱいいます。
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文春新書から一ノ瀬俊也の「東條英機」が出た。
これまでの竹槍で敵機を落とすみたいなファナチックな精神論者像を塗り変える試みだ。
東條は早くから航空機がこれからの戦争の主役になるとみていてその拡充に努めていたし、精神論にしてもそもそも物資が不足している中で戦争をするための苦肉の策として唱えていただけだった。
面白かったのは従来の開戦のきっかけとなったナチスドイツの快進撃への評価だ。これまで陸軍はまたなくモスクワも陥落してスターリンは白旗を挙げると楽観的な見込みで戦端を開いたことになっていた。
ところが実際そんなことはなく東條は「スターリン政権は崩壊せず民族戦にて長引くべし、英独戦も同様英国の回復により長引くと断」じているというのだ。
それなら対米戦争に勝ち目なんかないやないの。
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神戸に本部がある、中学受験の進学塾の日能研関西では、講師と呼ばれる授業を担当する先生は60が定年なんだが、継続雇用では時間給が2割くらい減らされ、担当時間数も削減されるので年収は6割くらいになってしまう。
講師は非常勤で正社員ではないから、定年後も仕事の内容は何も変わらない。それにもかかわらず給料だけが大きく減らされるのは不当ではないかと社会の先生が神戸地方裁判所に訴えた。
この裁判の判決が先頃あって訴えは棄却された。
裁判官によればこの先生は契約交渉の時に削減された時給に同意してサインしたと考えられるからだとのことだが、全くでたらめな判決で到底認められない。
そもそも同意しているなら裁判など起こすわけがないだろう。
それに契約時に会社の同意の上で行った録音を証拠として提出していて、「この時間給には納得していない。しかしサインしないと首にされてしまうからサインはします。しかし時間給の交渉は今後やっていきたい」となっている。どこをどう解釈したら「時間給に同意していると認められる」のか、全く裁判官の稚拙な論理構成にはあきれはてるよ。
直ちに大阪高等裁判所に控訴し、その公判が10月23日、午前10時にある。今度はまともな判決を出してもらわなくては話にならない。
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今日の朝日新聞に自民党一強を打破するにはどうしたらいいかをフランス文学者の鹿島茂が論じている。
朝日の最新の世論調査では自民党の支持率は41%で最大野党の立憲民主党は6%なんだそうだ。
鹿島はフーコーの「大衆は権力を愛する」を援用して野党はその真実にもっと学ばないといけないという。鹿島によれば東京の選挙では金持ちか多く住む地区の方が立憲民主党への投票が多く、逆に貧乏人が相対的に多い地区はなぜか
自民党への投票が相対的に多いのだと言う。
なぜ大衆が権力を愛するのかについてはおこぼれに与れるからでもあるが、大衆が権力を身近なものと感じておらず、自分と関係ないところで物事が進んでいると思っているからだという。
その上で鹿島茂は野党が出すべき政策として物品税を贅沢品には重くかけることで消費税を廃止することを提案している。
鹿島が言う大衆が権力を愛するわけはよくわからないな。
大衆は長いものに巻かれろと思ってるだけだろう。またその前の民主党政権下、失業が蔓延して自殺者がたくさん出た、それに比べたら一応仕事はある現状の方がはるかにマシと思うのは当たり前だ。
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今日から天王寺さんで恒例の秋の古本まつりだ。春のはコロナ騒ぎで中止となったので一年ぶりだ。
コロナ禍の中の古本市ということで工夫もされているようだ。
従来各店のテントのほぼ中央にあった本部テントが伽藍の南側に移動していて、100円均一台も机を四角に組み合わせて広々と見渡せるようになっていた。
縦15メートル横5メートルくらいはあって午前10時のオープン時にはたくさんのひとが訪れていた。各店のテントの距離も従来よりとってある他、マスクをすることやソーシャルディスタンスを確保して下さいとの呼びかけが各店に掲示してあった。
考えてみても催し事なんだから人が集まってなんぼなわけだし、たくさんの人がバーっと群がって早く手に入れたいと焦るものだからいらん本までこうてしまうほどエキサイティングでもあるわけだ。
それを一々集まるな‼️とか2メートル距離を取れ‼️と言われても不可能だし面白くもない。
以前は神戸から口笛文庫とか、昼猫堂とかが参加していたけれど、このところは来ていない。また河内長野のロビンの古本屋も参加していない。
その代わり広島からマンガの専門店が加わっている。聞いてみると店舗はなくて通販でやっているとのことだった。
私の店も通販ばかりでお客さんと顔を突き合わせて売る機会が全くない。たまには別の販売形態もやってみたいと思うのは人情でこのお店のマスターの考えはよくわかる。
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