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古本屋日誌

2020-10-05 21:56:00

文春新書から一ノ瀬俊也の「東條英機」が出た。

これまでの竹槍で敵機を落とすみたいなファナチックな精神論者像を塗り変える試みだ。

東條は早くから航空機がこれからの戦争の主役になるとみていてその拡充に努めていたし、精神論にしてもそもそも物資が不足している中で戦争をするための苦肉の策として唱えていただけだった。

面白かったのは従来の開戦のきっかけとなったナチスドイツの快進撃への評価だ。これまで陸軍はまたなくモスクワも陥落してスターリンは白旗を挙げると楽観的な見込みで戦端を開いたことになっていた。

ところが実際そんなことはなく東條は「スターリン政権は崩壊せず民族戦にて長引くべし、英独戦も同様英国の回復により長引くと断」じているというのだ。

それなら対米戦争に勝ち目なんかないやないの。

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