Welcome

古本屋日誌

2020-09-25 17:26:00

休日の大和田駅には撮り鉄の群れが見られることがある。

大阪行きのホームの先頭あたりに陣取って懸命に写真を撮り続けている。京阪電車はこの辺り一帯が高架の複々線になっていて、それは大和田駅でなくても、萱島でも、古川橋でも変わらない。

だのになぜか撮り鉄は大和田に集合している。
不思議だ。

いろいろ集まってる連中に聞いてみたら、「大和田はな、大阪方面を見たら数十メートル先で左にカーブしてるのよ。おまけに門真市駅は地上にあるからその先、京都寄りにある大和田はまた高架線路となるので、電車が登ってくるのよ。だから大和田駅から見たらまるで旋回しながら電車が駆け上がってくるように見えるし、動画で撮るとなかなか迫力があるんや」とのことだった。

なるほどそういうものなのか。

iPhoneから送信


2020-09-24 16:45:00

うちの本屋の在庫は2500冊くらいで、9年前に始めた時が700くらいだったから大して増えていない。

それでも本棚に並べるのは部屋の隅にばかり力がかかるから、重みで床が変形してしまう恐れがあるため、床に縦にどんどん並べている。

今は6畳の板張りの床の8割方は文庫本で埋め尽くされている。

仕入れた順に並べているので、パソコンに入っている仕入れの日付を調べてだいたい見当を付けて探せばほとんど見つけることができる。

ただ足を置くスペースが限られていて、壁際に並べている本を探したり、見つけた本に手を伸ばして取りあげたりするのには、腹這いになって手を伸ばさないといけなくなってしまった。

前に買取に行った狭山のお客さんのご自宅は9階建てのマンションの7階で、その一室か書庫になっていてスライド式の本棚が壁から始まって整然と並んでしかも本棚の各段に二列に本が入れてあり相当な重量がかかっているように見えた。

お客さんの話では「鉄筋やさかいな、なんぼ積んだかてちょっとも沈み込んだりせーへんねん」

そういうものなのか。

その後千林のお客さんのところに買取に出向いたんだが、ここも4階建ての鉄筋のマンションで、今度は一階だった。

テレビが置いてある6畳の部屋に1500冊程度、段ボール50箱だったが、
カーペットを敷いた床が明らかに沈んでいて扉が変形してしまってちゃんと閉まらなくなっている。

「お客さん、これまずいんちゃいますか❓」
「いや、あれなんや、来週ここ明け渡すよってに本も全部今日あんたに売るよって元に戻る思うで」
「そんなもんですかな、でも周旋屋が最後来て原状回復のチェックしますやろ、あんばいいきますやろか」
「そんなもんいけるいける、もうわしここに10年は住んでるんやでーそれであかなんだら、おかしい思わんか」

1週間ほどしてまたこの件お客さんに顛末を聞いてみました。

「もちろんなーにも言われへなんだわ〜そんなもん当たり前やろ」

iPhoneから送信


2020-09-23 21:42:00

百田尚樹の「夏の騎士」は相変わらず評判の作品だ。

北摂の小学六年生がクラスの人気の女子の有村をレディと崇めてアーサー王よろしく3人で騎士団を作る話だ。

やる気がなく勉強を怠けてゲームばかりしていた僕らはレディから中学入試の全国模試を受けて県内で100位以内に入るように指示を受けて、必死に勉強するようになる。

その間近くで起こった2件の小学生の殺人事件の犯人を自分の手で見つけようと怪しいと睨んだ3人の容疑者を尾行したりもしていた。

またクラスでは男勝りで、口が悪くいつもズボンを履いている壬生に僕は不得意な算数を教わるようになる。
文化祭で「眠れる森の美女」を演じることになるが女子たちの意地悪で王女役が壬生に決まってしまう。僕は意を決して王子役に立候補して壬生を救いダンスすることになり次第に惹かれていく。

物語は佳境を迎え僕たちがレディと崇めていた有村が教育実習生とみだらな行為にふけっているところを目撃して衝撃を受ける。

恋愛は幻想みたいなところがあって、男も女も勝手に相手を持ち上げて崇高なものだと思い込んでいくものだが、実際の人間はそんなきれいごとの世界で生きているわけではない。幻想は破られるけれども、だからといって絶望することはない、


iPhoneから送信


2020-09-22 23:05:00

漫画を主とした商品にしている「まんだらけ」は客が持ち込んだ漫画をまとめてなんぼではなく、一点ずつ値段を告げて買い取っているようだ。

といっても全く値段のつかない漫画も数多くあるわけで、それは「持ち帰るかこちらで処分するか」を求められる。

この間ふと思い立ってお客さんのご御宅でまんだらけ方式をやってみた。

「ここからここまでのちくま文庫の夏目漱石全集と佐伯泰英の文庫本は買い取れません。うちの店では全く売れないからです。
この「第二芸術」は100円、「現代語訳信長公記」も100円、岩波文庫の「霊の真柱」は300円、みすず書房の「夜と霧」ですが新版も旧版も500円、法政大学の「キリスト教の苦悶」は300円」みたいにやってましたがすぐに疲れてしまいました。

ただ以前のようにザーッと棚を見てひとまとめでなんぼなんぼとやっていた時と比べると、どんな本を買い取ったのかをかなりよく覚えていることは確かでした。

これまではどんな本を買い取ったのかをすっかり忘れていて何年も経ってから段ボールを開けて「えー⁉️こんな本いつこうたんやろ‼️」と驚いていたものでしたが、一冊一冊査定したら、さすがにそれは少なくなりました。あとの整理がやりやすくなったメリットはあります。


iPhoneから送信


2020-09-21 15:48:00

「敬老慈幼」の日などで4連休、シルバーウィーク中の京都に買取に出かけた。

枚方から特急に乗ったのだが車内はかなり混んでいてびっくりした。全席が埋まり立っている人もかなり多い。新聞や雑誌が読めないほどではないが久しぶりに混んだ行楽列車を見て嬉しくなった。

ただ車内で伝票整理など仕事をする予定をしていたので立ったままやるのもアレなので、中書島からはプレミアムカーに移動した。

こちらの方は半分くらい埋まっている程度でまあ考えてみたら運賃に加えて400円払うのは業腹だとも言える。

京阪電車は来年早々、全ての回数券を廃止して大幅値上げをたくらむとんでもない会社だからな。

出町柳近くのお客さんのご自宅では例によって蒙を開く有意義なお話を拝聴。

「あんなあ、この辺はなあ連休でどんくらい客が戻るかビクビクしとる店がぎょうさんあんねや。枡形の「ふたば」からして、どないなるやらわからんゆうとったけど、あそこはあんた見なはったか?ぎょうさん並んだったやろ。十重二十重で枡形の入り口あたりまで列が来とおるわ。

ほんでな今日はカップルがおいやろ。

あれはな、貧乏人のバカな男女が『デートしやんかったら関係が終わってまう〜』てな感じでえらい焦ってな、無理してここまで来とるんや。せやさかい、金もないくせにお洒落な高そうな店に来よるわけよ。

そんなもん見栄えはせーへんけど、なんぼでもええ店はあるのに、頭も悪いし根本的にバカだからちょっと小綺麗な店に行きよる。
まあそれが京都のお店の思う壺なんやけどな」


iPhoneから送信


1 2 3 4 5 6