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古本屋日誌

2020-07-11 11:55:00

森絵都は直木賞作家でかなり人気もあり、取材にも気合を入れている。釜ヶ崎の路上生活者の見回りにも加わったことがある。

その森絵都に「子どもは眠る」と題された短編がある。金持ちで親が別荘を持っている章のところに一夏中お邪魔して快適なサマーバケーションを過ごしているぼく、智明、ナス、その弟のじゃがまるの話だ。


章が張り切って僕らに英語を教えるシーンがあってナスは中3の教科書を「ええと、イン、ザ、ノース、オブ、ザ、シティ、オブ、ヒロシマ………」てな感じでたどたどしく読むのだが、実はナスは6年も外人から英語を習っていたこんな文など朝飯前なんだが、章を良い気分にさせるためにわざわざ下手くそな読み方をしているという設定だ。


ところが幼いじゃがまるが我慢できず「兄ちゃん、なにしてんだよ」「へんな発音しないでよ、兄ちゃんもっとうまいじゃんか………兄ちゃん、ミスターエリオットに英語習ってたんだよ、6年間も」と章に全部しゃべってしまう。


これで今までの章をボスに夏を過ごす楽しかった一夏は崩壊してしまうという結末になる。


森は子ども時代のおかしな関係が崩れ去って成長する話を書きたかったんだろうけど、話としては破綻してますな。


弟に嘘が見破られて真実が白日のもとにさらされる、つまり「王様ははだかだ」そのままだし、弟のじゃがまるもそんなもん、もっと前に気づくだろうよ。どんだけバカなんだよ。


フィクションの分野は昔から読者が多くて、需要がわんさかあるので、こんな破綻したお話でも出版できてしまう。
これはゴミくずでしかない小説を印刷して流通にあげるという意味では途方もない資源の無駄であるのだが、才能のない人間の食い扶持を提供しているという点では意味のあることだ。
それにしても戦後の我が国はありがたい社会だよなあ。本当に素晴らしい。


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2020-07-10 19:09:00
このところ三好長慶が信長の前に天下人になったという話があれこれ聞こえてきて、三好長慶の研究書や特集雑誌が出ている。

郷土雑誌の「大阪春秋」でも特集が組んであり、最新号でも織田信長が近江の一色氏を破った後、すぐには京都に入らず摂津の芥川山城にしばらく滞在したことを述べてある。

芥川山城は三好長慶の居城で、畿内一円に威を払った拠点であるから、その継承者が自分であることを印象付けようとしたのではないかとの解釈だ。

天理大学の天野忠幸によれば徳川時代には天下人としてそもそも三好長慶が信長より高く評価されていたのだとのことだ。

まあ確かに信長は究極のKYなお方ですからね、その記憶も生々しい頃には、嫌われていたわけですな。

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2020-07-09 10:03:00

向田邦子の「父の詫び状」に東京大空襲の話がある。
3月10日の無差別爆撃で10万人が殺された日のことだ。

向田は両親と2人の兄弟の5人家族だったが、焼夷弾が落下する中土足で畳に上がり、火叩きで燃え上がる炎を消そうと奮闘した。近所の知り合いがリヤカーに祖母を乗せて避難しようとするがごった返す人並みに遮られてパニックになって放り出して逃げ出すシーンも印象的だ。


近所の小学生たちに「アメリカは単にたくさんの人を殺すためだけにこんな無茶な爆撃をやったんやで。アメリカのやったことはナチスがアウシュヴィッツでユダヤ人を殺したことと何も変わらない。だのにアメリカは謝りもしない、ほんまに頭のいかれた連中やな」とごく当たり前のことを言ってみた。

子どものの反応は

「でも戦争なんだから」
「日本かて真珠湾をだましうちみたいにやったやん」
みたいなことを口々に言う。

また10年くらいしか生きてないのに誰がこんなこと教えてるのかね。

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2020-07-08 13:41:00

コロナ騒動で大阪市内の小学校は夏休みが大きく短縮、8月8日から10日間くらいになってしまっている。

しかも午前中だけではなく午後も3時くらいまでびっしり授業する、クーラーを入れ、しかも窓を全開にしたスタイルなんだそうだ。

子どものストレスも溜まっていて、2ヶ月にわたる自宅軟禁が解けた途端えらいペースで勉強が再開されて集中力も続かない。「先生‼️トイレ行ってええ❓」とか「水飲んでかまへん❓」と聞いてくる
「かまへんよ〜早帰ってきてね〜」となると子どもは我も我もと10人からトイレに行ってしまうという。

個人で中学受験の教室をやっている友人の話では「うちとこはな、解き方は教えへんよって、わがで考えさして、わからなんだらしばらくほっとくんやけどな、いつもやったらあれこれ問題をひねくり回してるやつやのに、なんか切れてもうて、いきなり机の上に靴のまま飛び乗って踊りだしよったわ。」
さすがにこれは限界とみてすぐにいなしたそうです。

進学塾でも学校の夏休み短縮のあおりで、いつもなら朝から開講している夏期講習を今年は夕方からに変更せざるをえず、そのため授業日数、回数の減少をきたし、非常勤の先生の収入が大きく減る影響が出ているという。
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2020-07-07 16:07:00

いまは便利な世の中で結婚相手も恋人も友人もかなり簡単にネットを通じて知り合えるようになった。

以前、2000年前後は婚活パーティーが各所で開催されていて5000円くらい支払い、男女30人くらいがホテルの宴会場や大きな喫茶店、玉姫殿のような結婚式場の催し会場などに集まっていた。一人数分話をして、全員と会話して最後に気に入った人の名前を書いて司会者に渡してカップルになった人には知らせる仕組みだった。

しかし5000円とかそれ以上払っているのにカップルになるのは4〜5組くらいで、他は金を払って新しくコンプレックスを手に入れただけに終わるというバカバカしいものだった。

どの年代であれ、男であろうが女であろうが早く結婚したい人はたくさんいるのに、婚活パーティーはそういう層を全然取り込めていなかったからだ。

参加している女は結婚願望がまるでないガキだったり、パーティの主催業者から金をもらって賑やかしに参加しているサクラだったりしてうまくいくわけがない。

でもとにかく結婚したい女もいつの時代にもたくさんいて、例えばそういう女は友人の結婚式やその二次会を重要な出会いの場だと確信して男を漁っていた。
さて肝心の男の方はその気があるのか、残念ながら無いんです。
友人の結婚式で、あれこれ感慨にふけったり、司会で盛り上げたりに血道をあげていて、特にその場で女と出会いたいとは思っていない。
これまたミスマッチで、女の方はえらく気合いの入ったメイクをして、胸元の開いたドレスもきこしめして、何か誤解しておられて、新郎の友人たちに色々話しかけてくる。
「彼女さんはいるんですか❓」「私も彼氏がずっといなくて寂しい日々なんです」というてはるんだが、男の方はまるでその気がない。

女の友人たちもてんでにおんなじように男に話しかけていて、やはりミスマッチでうまくいかない。

女が考える出会いの場がよく理解できないよな。

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