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古本屋日誌

2020-07-09 10:03:00

向田邦子の「父の詫び状」に東京大空襲の話がある。
3月10日の無差別爆撃で10万人が殺された日のことだ。

向田は両親と2人の兄弟の5人家族だったが、焼夷弾が落下する中土足で畳に上がり、火叩きで燃え上がる炎を消そうと奮闘した。近所の知り合いがリヤカーに祖母を乗せて避難しようとするがごった返す人並みに遮られてパニックになって放り出して逃げ出すシーンも印象的だ。


近所の小学生たちに「アメリカは単にたくさんの人を殺すためだけにこんな無茶な爆撃をやったんやで。アメリカのやったことはナチスがアウシュヴィッツでユダヤ人を殺したことと何も変わらない。だのにアメリカは謝りもしない、ほんまに頭のいかれた連中やな」とごく当たり前のことを言ってみた。

子どものの反応は

「でも戦争なんだから」
「日本かて真珠湾をだましうちみたいにやったやん」
みたいなことを口々に言う。

また10年くらいしか生きてないのに誰がこんなこと教えてるのかね。

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