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古本屋日誌
私の母親はもう80をとうに越しているのだが、詩吟が趣味で変な大声を張り上げ自転車にも乗って移動して足腰は丈夫そうに見えた。
ところが歩道と車道の10センチに足りない段差を足が十分上がっていないのに進もうとしてこけてしまい、左肩を歩道の縁石にぶっつけ、たったそれだけで複雑骨折してしまった。
手術して腕が上がるようにするとのことで天王寺の鉄道病院に入院した。
父親も長らく肺気腫を患っていて酸素ボンベなしに出歩くことはままならず、このところは車椅子での移動とあいなってしまった。ベッドに横になっている時もボンベが手放せず、そのボンベには呼吸数が一定数を下回ると警告音がなるようになっていて、かなり頻繁に鳴るのだ。
初めのうちはそれエライコッチャと駆けつけてボンベを開け閉め調節してことなきをえようとしてみたが、アラームが鳴り止んでまたすぐに鳴りはじめるので「こりゃあ、センサーがええ加減やな、とにかく何でも鳴るようになっとんねやな」とわかり、しばらく様子を見ていたら鳴り止んでしまう。
てな具合でこの頃はアラームが鳴っても全く気にせずに仕事をしている。その父親も長期療養型の病院に入れることになった。
いままで、両親が暮らしていたマンションは空き家となり、もう家賃を払うのももったいないので解約して荷物を運び出そうと思ったんだが母親は「あんたあれやで、また帰るやろし、安いから置いといてや」と言う。
まあ安いことは安いし、二人の持ち物をほとんど処分するのも大変なのでしばらくはそのまま置いておくことになりそうだ。
光人社から出たハラスの「沖縄シュガーローフの戦い」は米軍から見た凄惨な戦闘のルポで心打たれる。
沖縄戦はこれまでわれわれに15万の戦死者が出て、唯一の地上戦であり、住民に多大な損害が出たと決まり切った話をして終わっていた。
しかしそもそもアメリカが1945年にもなって、ナチスも降伏する段階で沖縄を占領する意味はよくわからない。硫黄島、ペリリュー、アンガウルと要塞化された地下の帝国陸軍の基地を落とすのは極めて困難で多大な損害が出ることはわかっていた。
那覇近郊はなだらかなスロープをが広がる田園地帯で身を隠す場所もない。帝国陸軍は地下に要塞を作り、地雷も埋め込みまた大量の火器、銃器を準備し、地の利もあって十分な演習もして待ち構えているわけで、こんな戦いは攻撃側が圧倒的に不利だ。なにせ敵が待ち構えているところにノコノコ攻め込んでいくのだから集中砲火を浴びるのは火を見るより明らかだ。
この本は那覇近郊のシューガーローフ丘陵の争奪戦を詳細に記しているが、米軍の攻撃方針もデタラメで昼間は帝国陸軍の迫撃砲弾や機関銃で身動きも取れず大損害が出たので、「夜襲をして丘を落とす、これはバンザイ突撃だ」などといい夜中に大兵力で丘を駆け上らせた。
しかし夜中は航空機からの援護もできないし、艦艇からの砲撃も暗くて不可能だ。そんな中、帝国軍が待ち構える要塞に突撃するわけだから、うまくいくわけがない。海兵隊は何とか丘の頂上部に達して、密集していたところに、帝国陸軍の迫撃砲弾の雪崩うちを浴び、大損害を被って撤退することになる。
まああれですね、米軍は勝ってしまったのでデタラメな戦争でも全てが肯定されて、愚かしい指揮官も英雄になってしまうわけで、これはこれで死んだ兵士は浮ばれませんな。夜襲の最中何度も伝令が来て「いかなる損害が出ても丘を死守せよ❗️❗️」だそうで、要するにさっさとお前は死ね❗️という命令で歴戦のマリーンもさすがに頭にきたとある。
今年はまれに見るような暖冬でとにかく気温が高く、冬だなあと実感できる期間がほとんどない。
例のコロナウィルス騒動でミナミはあまり人出がなく中国人の旅行者がかなり減っているようだ。
昨日の「朝日新聞」に千葉大の神里達広のウイルスの話が載っていて、「今後ウイルスは身体に優しい方向に進化していく」という。激烈な作用を持っていて寄生主を数日で死に至らしめるような、中世のペストや前世紀のスペイン風邪みたいなウイルスは、ウイルス自身にとっても長く繁栄できない。「症状が鼻風邪ぐらいで軽症、長引く方がウイルスは広範囲に広がることができて好都合だからだ」
「21世紀の啓蒙」でピンカーも今後人類を危機に直面させるような流行性新疾患は考えられないと書く。「人類がここまで四通八達した交通網を持つようになり、コロンブスが梅毒を新世界にもたらしたような、これまで経験したことのないウイルスとの出会いは無くなったからだ」
まああれですね、それでもわれわれは大騒ぎして、隔離したり、特に何の効果もないのにマスクを狂奔して買い求めたりして、これは心理的な病気への抵抗感ゆえですな。
つまりはなんでも大げさに怖がる、言えば言えるようなことをほじくり返して騒がないと気が済まない、そういう時代になったということですな。
それにしても消費増税の影響はかなりのもので先ごろも10月から12月のGDPが年率6パーセントをはるかに超える大幅な落ち込みとなり、とりわけ個人消費は11パーセント落ち込んでることが報じられた。
うちの店も12月の売り上げは大きく落ち込み。この2年間一度もなかったほどの状況でした。
消費税は取りやすいところから金をむしり取ってやろうということだし、貧乏人をいじめてやろうとするものです。デフレの不況下に金持ちばかり優遇して、増税に走り今回の事態を招いた安倍は本当に愚かしい。
中川右介がちくま新書から出した「阪神タイガース1985〜2003」は野村克也と星野仙一の大きな違いをはっきりさせた本だ。
野村克也が監督の時、東京ドームでのジャイアンツとの開幕戦で先発は星野だった。軟投派のいいピッチャーではあるが二回で4失点とうまくいかなかった。翌年の開幕戦もまた東京ドームのジャイアンツ戦でまたしても星野が先発。もちろんまた二回もたず大量失点してノックアウトされた。
中川は「これはジャイアンツの先発を考えたら初戦は打てないから勝てない。それで捨て試合と考えて星野をマウンドにあげたのだろう」という。
まあもちろん皮肉っているわけだ。
打つ方でも野村は新庄を4番にして開幕戦も戦っているが、そんなもんあの程度のバッターが4番であるわけはないよなあ。今岡とソリが合わず冷遇していたし、投げる方でも藪と仲違いして使いこなせなかった。
対して星野は就任した2002年にFAで片岡篤史を獲得し、2003年には金本知憲をカープから獲得したし、さらに下柳にメジャーからは伊良部、アリアスも取った。
中川が言うには実はスワローズとの契約でもめていたペタジーニも獲得しようとしていたがうまくいかなかったんだとのことだ。
金本の獲得は当時から不思議がられていて「怪我している、せやないと出すわけがない」とみんな言ってました。中川の本では2002年の金本の成績が落ちていたことやカープが「FA宣言するなら残ることはできない」などとおかしなルールを決めていたことなどを挙げてます。
まああれですね、大物選手を動かそうとする時の星野仙一の大仰な物言い「一緒に球界を変えていこうや」とか「お前に惚れた‼️」がなぜか星野仙一ならさまになってるわけです。
去年7月から五つになる雄猫はお腹を中心に下半身、とりわけ向かって右側の黒い毛が無残にも抜け落ちてその下に生えている白いにこげだけとなり上半身は黒、下半身は白と黒のまだらになっていました。
原因はストレスだとのことで、以来積極的に外に出して、他の猫と喧嘩をしてもそのまま見てるだけにしてみたところ、ようやく黒い毛が戻ってきて黒猫らしくなりました〜〜
野村克也が亡くなって追悼番組が昨日あって江本や八木が出て「タイガース時代は3年間最下位だったが、星野が優勝できる下地を作った」という話をしていた。
でもまあ監督だったんだから結果も出せないようでは無能だよなあ。
野村克也のタイガース3年間はバッターが全く打てず貧打で、対して投げる方はなかなか見事なもので特にリリーフは素晴らしかったんだが、いくら投手が抑えても肝心の打つ方がからっきしダメなもんだから、結局ピッチャーも辛抱しきれなくなって打たれて負けていました。シーン後半には投手も疲れがたまり打ち崩されることも多くなりました。
普通に考えてきちんとまともな4番バッターを他のチームから引き抜いてくることが必要でした。監督をしているくせになぜそれができなかったのか謎としか言いようがない。
また野村は選手を育てたり再生させたりするのが得意なんだそうだが、じゃあ今岡はどうなんだ。打点王を取るほどの圧倒的に勝負強いバッターを全然育てられなかった。それどころか喧嘩して今岡はやる気をなくしていた。