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古本屋日誌
2020-02-24 21:43:00
私の母親はもう80をとうに越しているのだが、詩吟が趣味で変な大声を張り上げ自転車にも乗って移動して足腰は丈夫そうに見えた。
ところが歩道と車道の10センチに足りない段差を足が十分上がっていないのに進もうとしてこけてしまい、左肩を歩道の縁石にぶっつけ、たったそれだけで複雑骨折してしまった。
手術して腕が上がるようにするとのことで天王寺の鉄道病院に入院した。
父親も長らく肺気腫を患っていて酸素ボンベなしに出歩くことはままならず、このところは車椅子での移動とあいなってしまった。ベッドに横になっている時もボンベが手放せず、そのボンベには呼吸数が一定数を下回ると警告音がなるようになっていて、かなり頻繁に鳴るのだ。
初めのうちはそれエライコッチャと駆けつけてボンベを開け閉め調節してことなきをえようとしてみたが、アラームが鳴り止んでまたすぐに鳴りはじめるので「こりゃあ、センサーがええ加減やな、とにかく何でも鳴るようになっとんねやな」とわかり、しばらく様子を見ていたら鳴り止んでしまう。
てな具合でこの頃はアラームが鳴っても全く気にせずに仕事をしている。その父親も長期療養型の病院に入れることになった。
いままで、両親が暮らしていたマンションは空き家となり、もう家賃を払うのももったいないので解約して荷物を運び出そうと思ったんだが母親は「あんたあれやで、また帰るやろし、安いから置いといてや」と言う。
まあ安いことは安いし、二人の持ち物をほとんど処分するのも大変なのでしばらくはそのまま置いておくことになりそうだ。