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古本屋日誌

2019-11-05 15:22:00

幼い頃阪堺線の天王寺駅界隈にはたくさん乞食がいたし、傷病軍人や救世軍もいた。

しかしまあ自分個人を考えてみると他人が金を恵んでくれることはなく、世間はそういうものだろうと思っていた。

でもまあ世間には能力が至らない人もかなりいるわけだから、そんな人と勝負して勝つとかいうのは人としてバカバカしいし、結果の見える勝負はつまらないだろう。そういう人にはちゃんとした保護をかけないといけないのは論じるまでもない。

このところカードや銀行口座を作ったらポイントや現銀をくれたり、買い物をしたら何%かバックされたりという驚くべき事態が起きている。

この西岡研介の「トラジャ」という国鉄の分割民営化とその後の労組との対立を詳細に綴った600ページを超える本は2640円するのだが、ヤフーショッピングでこうたんだが初めての取引だということで500円分がプレゼントされ、その上送料が無料であり、さらに2割に当たる金額がバックしてもらえるという。つまり実質1600円くらいで家まで持ってきてもらえたわけで驚くほかない。

なんでもスゥェーデンでは既にキャッシュレス決済しか基本的にはないそうで、外出する際も財布に現銀を入れて歩くことはないとある。


2019-11-04 15:09:00

どうかと思える小説や論考は数知れないが、まあそれは大した才能などなくてもプロとなれることの証左であり、私同様全く才能もなく、努力を積むこともない怠惰な大衆に大それた夢を与える。

中島京子の「長いお別れ」もその一つで、主人公は歳のせいで記憶がすぐになくなってしまう病を患っている。

ところが、中村という親友の通夜に出て、旧友2人と再会して「ところで誰か死んだのか?」と2人に尋ねる。それを主人公の娘が横で聞いているという体なんだが、2人は戸惑いながらもまさかボケてしまって何も分からなくなっているとは思わないから中村以外には誰が死んだのかと尋ねていると考えて、「〇〇もこないだ亡くなったし、その前は△△も死んだよなあ」と応じる。
そして「お前は死んだ中村と親しかったんだから、弔辞を読んでくれ」と主人公に依頼するのだが、娘は「父は最近健康を害していて無理ですから他の人がやってください」と頼む。

さらに主人公が「ところで、中村は死んだのか?」と畳み掛けるものだからさすがにボケてしまっていると気づく話なんだがいくらなんでも無理筋だな。
だいたいこの娘がよくない。父親がアルツハイマーなんだからその旨こっそりでも2人の友人に伝えるのが当たり前だ、というか普通のまともな人間ならそれ以外の選択肢などない。
中島京子は才能がないものだから無理やり不自然なストーリーを長々と書いてしまう。バカはどうしょうもない。


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2019-11-03 11:27:00

高橋源一郎の「ぼくらの民主主義なんだぜ」に台湾の立法院を数百の学生が占拠したときの話がある。

飲食業や金融サービスの市場を中国にも解放するとした協定に反対するためで占拠は20日あまりにも達して学生の執行部にそろそろ封鎖を解かないといけないとの判断が働いた時に、1人の学生が「撤退するかどうかを幹部だけで決めるのには納得できない」という。

そのため学生のリーダーは丸一日かけて様々な学生の意見を聞いて回り、最後に妥協して封鎖を解くことを表明した、すると前日の学生は「ぼくの意見を聞いてくれてありがとう」と言った。

高橋はこれが民主主義の原点ではないかといい、日本にはまだ一度もそれがなかったともいう。

こんな話でした。

 

まああれですね。高橋源一郎の言うことには全く共感できないね。だいたい意見を聞いたからと言って反対派が納得するなどという考えが理解できないな。それはおとぎ話でしかない。

政治的決断はやるか、やらないかしかないわけで怒りや不満が残る。それを封じ込めるために「多数決で決まったから」とか「あの人が言っていることだから」とか「あれだけ意見を聞いてくれたから」とかいろんな説得方法を編み出して強制するわけだ。

だいたい多数決だから正しいわけがないことはみんな知っていることだから民主主義なるものの実態は単なるルールに過ぎない。また「あれだけ話を聞いてくれたから」ということで説得されるのはもはや民主主義とは縁もゆかりもないだろう。それはカリスマ性がある君主の一言で決まったようなもので、ほとんど王制ではないか。


2019-11-02 11:16:00

雑誌「SPA」の10月29日号で小林よしのりは「今の価値観を過去に適用する愚」と題して論考をものしている。大ヒットした「おしん」や木枯らし紋次郎を取り上げてその時代には口減らしで子どもを売り飛ばしたりまた口にこんにゃくを押し込んで窒息死させて間引くことは普通に行われていた。その上で韓国併合は当時は植民地支配の時代であり、完全に合法的なものだったという。

当時の朝鮮は奴隷身分が人口の5割近くを占め、それに対し両班と呼ばれる支配階級が3割以上いるといういびつな社会で全く近代化が進んでおらず、そこにやってきた日本が36年でインフラ整備を始め様々な近代化を一気に推し進めたという。

こんな内容でした。

まああれですね、「おしん」の話が出たのでてっきり従軍慰安婦はその当時の社会情勢からして女性の人権侵害などと考えるのは間違っているという方向に話が進むのかと思いきや、韓国併合に行ったので変な感じはしました。

確かに大日本帝国は気を遣って様々な基盤整備やインフラ整備をすすめ、これが戦後の韓国の発展につながったことはある。また朝鮮人の国会議員や軍隊での将校の地位も認めたりしていました。

ただまあ韓国人や朝鮮人はそんなこと言われてた絶対に納得しないわけで、そこはどうクリアしていくのだろうか。

 

 


2019-11-01 16:08:00

昨日10月31日から恒例の百万遍の古本まつりが始まりました。私も早速初日に行ってみました。

今出川通に面した門は普請中で通れなくなっていて、代わりに横の勝手口から出入りするようになっていました。消費税率のアップに伴い外税設定で、100円の本は110円となっています。竹岡書店は2冊500円の例の均一本は内税で、唯一ペイペイが使えました。

いちばんおどろいたのはキクオ書店で、500円の均一本コーナーなんだが15メートル✖️3メートルくらいの台が3つもあってびっしり本が詰めてある。若い店員さんが空いたスペースに本を補充しているのだがこちらが作業を待って立ち止まっていると、詰め終わって「さあどうぞ」とばかりに右手を広げて招き入れてくれる。話を聞いてみたら「今日はあんまり補充はなくて、土曜日にたくさんいれる予定ですわー」という。

このおそらく5トンは下らない凄まじい量の本を運び込んで、なおかつ余裕をもって客対応してできるのはもはやスーパーマンの領域ですな。この頃の若い子はほんとうに真面目だ、よく仕事をするので頭が下がるなあ。自分の若い頃などまともに仕事をした覚えもない。

シルヴァン書房という古本屋は写真(寸葉というらしい)をよく出しているのだが、戦前の岩波文庫の玉勝間や古事記伝、エマソン論文集もあっていずれも帯が付いている。もう80年くらい前なのにしかも玉勝間は何回も重版になっているし、エマソン論文集は新版が出て読みやすくなっているのに、まだ古い版にこだわって保存していたのは不思議だ。それよりもおどろいたのは昭和30年代に出た岩波文庫の「人生談義」で奥付に定価が⭐️の数で示してあるのだが、値上げとなって1ミリ四方くらいの紙を上から貼り付けて⭐️を増やしている。ようそんな小さな紙をちまちまと貼り付けられたものだと、これまた想像しただけで気持ち悪くなる。


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