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古本屋日誌

2019-11-03 11:27:00

高橋源一郎の「ぼくらの民主主義なんだぜ」に台湾の立法院を数百の学生が占拠したときの話がある。

飲食業や金融サービスの市場を中国にも解放するとした協定に反対するためで占拠は20日あまりにも達して学生の執行部にそろそろ封鎖を解かないといけないとの判断が働いた時に、1人の学生が「撤退するかどうかを幹部だけで決めるのには納得できない」という。

そのため学生のリーダーは丸一日かけて様々な学生の意見を聞いて回り、最後に妥協して封鎖を解くことを表明した、すると前日の学生は「ぼくの意見を聞いてくれてありがとう」と言った。

高橋はこれが民主主義の原点ではないかといい、日本にはまだ一度もそれがなかったともいう。

こんな話でした。

 

まああれですね。高橋源一郎の言うことには全く共感できないね。だいたい意見を聞いたからと言って反対派が納得するなどという考えが理解できないな。それはおとぎ話でしかない。

政治的決断はやるか、やらないかしかないわけで怒りや不満が残る。それを封じ込めるために「多数決で決まったから」とか「あの人が言っていることだから」とか「あれだけ意見を聞いてくれたから」とかいろんな説得方法を編み出して強制するわけだ。

だいたい多数決だから正しいわけがないことはみんな知っていることだから民主主義なるものの実態は単なるルールに過ぎない。また「あれだけ話を聞いてくれたから」ということで説得されるのはもはや民主主義とは縁もゆかりもないだろう。それはカリスマ性がある君主の一言で決まったようなもので、ほとんど王制ではないか。