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古本屋日誌
朝日文庫から永井義男の「本当はブラックな江戸時代」が出た。徳川時代がエコで平和な住み良い社会であったかのような幻想はもはやないが、「藤岡屋日記」や様々な随筆集を手掛かりに事細かくややこしかった世相を再現していて面白い本だ。
汲み取り便所なので不潔で伝染病が蔓延すること、試し切りや「人を斬ってみたかった」と言って辻斬りをする狼藉者、騒ぎが起こっても奉行所は手を出さず当事者同士の示談でカタをつけるように誘導する、10両以上の盗みは死罪となるため被害者が「夢見が悪いから」と泣き寝入りを強いられたりする。
まあこの辺はよく知られていることだな。それにしても大坂夏の陣では前田家や藤堂家、松平家などを中心に大量の戦死者が出てますよね。もちろん大坂方もそうなんですが、これなど理不尽、不合理ないくさでしかなく無駄にあたら若者を殺したが故に大坂は人口が急減して、しまった。いくさの後無理やり京都から町人を移住させる羽目になった。当然金沢や桑名でも同じ事態になってしまったと思われるのだがそのあたりの記録は残っていないのだろうか。
南森町の天神さんの境内で開催中の古本まつりは今日が最終日です。4時までとのことでぜひお出かけください。
まああれですね、今回の古本まつりでは2メートルのひぼを500円で客に買わせてそれでしばれるだけ100均の本を持ち帰っていいという企画をやったそうだ。遊びとしても面白く、「もっとたくさんしばれるんちゃうかな」と購買心に火をつけることもできそうで客にも店にもウインウインでよろしい。
ただ私はあまりにも不器用でたとえ丁寧に縛り方をレクチャーしてもらったとしてもざんない本の束しかできないことが初めから分かっているので嫌ですけどね。
欲を言えば京都の百万遍の古本まつりで試みているように競りとかさらにはバナナの叩き売りのような啖呵売なんかもあったらよかろうなあ。もちろんコーヒーが飲める喫茶コーナーやカツカレーとかパスタが楽しめる店や、さらには地ビールや清酒も飲めるバルのような店も欲しい。
古本まつりは50万冊とか100万冊の規模だろうけれどその10倍とかの本を集めて欲しい。場所は街中でなくても山の中で十分だし、そもそも本はパルプから来ているので早く言えば材木ですから森の中で販売してもらえれば森林浴も楽しめるし、ついでに家族でオリエンテーリングにも行けるというものだ。
福島県の山の中には数百万冊の在庫を持つ古本屋があると聞いている。客は本を売って現金を受け取るのではなく巨大な古本屋がある山中の土地の権利を受け取ることになるという。これによって広大な緑のジャングルが半永久的に保たれるし、暇を見つけては自分の所有物でもある古本屋に足を運んで一日を過ごすこともできる。
内容は次の通りでした。
それで地下二階の地下鉄乗降口から地下一階の店舗までのエスカレーターを階段の真ん中に設置している。
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住友信託銀行が昭和38年に出した「大阪案内」という冊子があって、120ページあまり、カラーページもさることながら、紹介する店舗の写真を一つ一つ入れて、解説は宮本又次、花登筺、渋谷天外、秋田実となかなか豪勢だ。その上梅田からミナミまで主要ビルを細かく描いた鳥瞰図が付いている。なんでも「医学会総会」で来阪する医者のために作ったんだという。
注目の「日本一」の巨大キャバレーメトロに関しては正面玄関をとらえた写真があり、それで見る限り玄関を入ると少し降りる階段があるように見受けられた。現在営業中の「ミス大阪」のように入店したら段差なく真正面にステージが開けてくる体育館のような開放的な作りではないようだ。
客席は一階と二階に分かれていて一階はキャバレーシステム、二階はアルサロシステムで料金は一階がワンセット2000円、二階が1300円とある。ビール一本と突き出し、オードブルがつく。ホステスは700人いて、もちろん呼び物のショーは大したもので「大阪の夕刊に掲載されている演劇評にものるほど」とのことだ。フルーツは400円で、ホステスを指名するとアナウンスがかかるのだという。実際に遊んだ時の料金も載っていて2人でビール4本(大)ホステスを2名、突き出し1で3260円だったとある。
まああれですね、昭和38年にはすでにアルバイトサロンの仕組みがあって、それが巨大キャバレーの一階分全フロアーを占めるくらいになっていたのはびっくりしました。
料金も高いね〜〜〜〜。私は小学生時代、住吉に住んでましたが我孫子道駅近くのたこ焼き屋は3個で10円でした。今は3個売りはしてませんね、8個で300円くらいでしょう、つまり物価は10倍以上になってますね。メトロでいわゆるセット料金で遊んでも今の感覚で2万はかかるんだから驚きだ。ただこの本には普通の飲食店の情報もあって例の「インデアンカレー」が130円だからそれほどではないようだ。
今ミナミの「ミス大阪」なら早い時間に行ったら5000円くらいで飲み放題だし、ホステスも楽しいし、わからんもんです。
ちなみにメトロでは一階にいるプロのホステスのことを「本番ホステス」と呼んでいた、じゃあ二階のアルサロのホステスは何てゆうてたんだろう、気になるなあ。
台風は関東方面に向かうので大阪には特段影響もないだろうと思っていたが、気象庁は暴風警報も出しているしあまりにも大げさでよくわからなかった。
では実際はどうかというと当然ながら風は全然吹いていない。警報が出たり計画運休となると正社員はまだいいとして、バイトの中には一方的に仕事を取り消されるケースも実に多いわけだが、世間ではそういうことは存在しないことになっていて話題にもならない。
経営者はバイトの人件費を払う必要もないわけで、台風ごとに収益が上がる。これはナオミクラインのいう「ショックドクトリン」であり、そんな卑怯なことまでして金儲けをする経営者て見苦しいしバカだよなあ。
イオンシネマ四條畷に嫁と出向いて三谷幸喜の「記憶にございません」を見た。
総理大臣の記憶喪失の話だけに三谷幸喜の政治的な心情が仄見えるシーンがいろいろあった。記憶を失った総理がやりたいこととして「消費税を下げる、代わりに法人税を少し上がる、それで問題なくやれる」とか、アメリカから求められているサクランボの関税引き下げを断固として拒否し、大統領を怒らせるが結局「アメリカと日本が対等になんでも話し合える関係」を構築することができる結果となる。
首相官邸の内装が合板を貼り付けたものだというシーンもあって「内閣総理大臣はみんなの憧れなんです。だからその住まいはもっときちんとしたものでないといけない」とかもあった。