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古本屋日誌

2018-11-25 10:57:00

今朝も晴れているためかなり冷え込んでいますが、次第に気温は上がり陽だまりではポカポカ陽気です。

こないだ萱島の駅でクロネコヤマトの従業員が朝の5時半とか6時から始まる仕分けの仕事をしてくれる人を募集するチラシを、うまい棒の入った袋に入れて配っていた。

「ビッグコミック」が「ゴルゴ13」50周年記念号を発売中で、以前永井豪がパロディとして描いた「ゴルゴ17、18、19」を収録しています。オチは「可能を不可能にするスナイパーだ」なんですが、天才永井豪の作品ですから一見の価値はあります、ぜひお読みください。やり過ぎるところが永井豪の魅力で山田風太郎の忍法帖を漫画にして仁徳天皇陵の墳丘から円盤が出て来るシーンを描いたり、「イヤハヤ南友」でおいどの穴を削岩機で掘り進めてもなかなか便秘が治らない話を描いたりしてました。この「イヤハヤ南友」はものすごい便秘であることを誇りに思い、便秘期間や便の硬さを競う競技会の話で、それこそあとう限りの便秘薬を飲ませたり、つるはしで掘り起こしたり、果ては先にも書いたように削岩機まだ出て来る始末で、そのチャンピオンが永井豪の趣味ゆえに、妙齢の乳のデカイ美女で、もちろん最後はこの世の終わりかというような轟音がこだまする中のカタストロフィーとなり大笑いでフィナーレとなります。この作品は徳間文庫が全5巻で出していましたが、このところとんとお目にかからない。「ジャンプ」連載の「トイレット博士」もバカバカしい限りで素晴らしい作品でしたね。昨今「うんこドリル」が猖獗を極めてますから、これら諸作品もまた日の目を見てもらいたいです。IMG_0777.JPG


2018-11-24 12:22:00

今朝はまた一段と冷えが入りましたが、快晴ですので外に出るとぬくい。

2025年に夢洲で万博をやるというが、「ショックドクトリン」のようにこれを口実に今まで手がつけられなかった街の改造をするのはやめてもらいたい。大地震や大火などの天災を天佑として「ここはね、道幅が狭いから緊急車両が入ってこられへんでしょ、せやさかい減歩してもうて道を広げますんや」とか体のいいことを並べて地上げをしてバカが思い通りに金儲けするわけだ。

以前も鶴見緑地で「花の万博」が開催されてそれを口実に難波の花街に大幅な制限が加えられてごちゃごちゃした面白い街の姿が一変したことがあった。他にも椎寺町の勝鬘院のすぐ横にタワーマンションを建て、天王寺警察署の横に残っていた大坂夏の陣より前に出来上がった巨大な町屋建築を破壊してな具合にどんどんおかしな方向に向かっていてそれが万博誘致の成功で加速してしまうのが心配です。特に懸念されるのが下寺町にたくさん残っている寺院建築群で、ここは観光化が全くされていないので来る人もまばらなんだが、実は戦災を逃れた建物や門、仏像もたくさんあり、花見の名所も数多くある。これが例えばあの下品な京都の蛸薬師周辺のように寺を解体して巨大なビルにして一階から四階までは飲み屋や、飲食店にして屋上に申し訳程度に拝殿を設けるなどという街にはなって欲しくない。


2018-11-23 11:45:00

今朝はかなり冷え込んでいて、掛け布団は夏用の薄べりのようなものの上にぶ厚い冬用を重ねました。

評論家の呉智英は以前東京や名古屋で論語や荘子の講座を開いていたことがあり、私も是非参加したいとは思うものの、大阪在住の上に仕事が忙しすぎてままならず、指をくわえて見送っていたところ、ネットで「論語」の講座が全30枚のDVDとなって入手出来るとわかりありがたく拝聴しています。

「論語」は君主が素晴らしい人格者であれば、その周りも感化されて良い人間になっていけるんだという極めて牧歌的、楽天的な思想が随所に述べてあってバカバカしい。そりゃあまあすごい人はいるけど、周りはすごさがわからなかったり、わかってもひがんだり、利用して自分が得をしようと試みたりと、それぞれの器に従って行動するだけでしょう。でもまあ君子として大衆をしっかり指導していくんだという気概は随所に見られて、これは好ましい。だれでも頑張れば可能性があるとか、話せばわかる式の妄想からは自由でまさしくその通りだと思う。こういうちゃんとした人間観察と先のような楽天的なたわ言が同居しているのは不思議です。

古本屋をしていて一番不思議なのはお客さんの蔵書を拝見してあまりにもきれいすぎて、一体どういう保存方法をとったらここまできれいに保持できるんだろうかということです。確かにちくま文庫や中公文庫は岩波文庫や河出文庫に比べると紙質がいいゆえか劣化のスピードは遅いように思えるがそれにしても私が買い取って保存している分は確実に経年劣化してます。タイムマシンでもお持ちでその世界から直接お持ち込みにでもなったのかとしか思えない本を目にすると、本に対する愛情の差がそこにあるようにも思えて残念な気持ちにもなります。


2018-11-22 17:08:00

今朝は朝方まで雨でだんだん寒なってきました。

以前ある県の古本屋の手伝いをしていたことがあって、大阪でもありますが、年に何回か古本市を公民館のようなところをレンタルして開催し、その展示や片付けをしていました。これがまあ面倒な仕事である上に、上の方針がなかなか決まらないので毎回イライラさせられました。何が問題になるのかというと会館の中には柱があってその周りは少し人が寄り付きにくくなりそうだ、となるとそこには漫画のセットのような動きにくいものを置いた方がいいだろうという人もいれば、いやいや柱のところは寄りかかって立ち読みもしやすいので文庫本なんかを置いた方がええという人もいて、延々といつまでもああでもない、こうでもないと話を続けて、お茶飲んだり、酒を飲みに行ったりするので、結局展示が出来上がるのは深夜になっていました。

まあバカの集まりですね、柱の周りは人は来ません、だからそういうところを割り当てられないようにしないといけないだけです。割り当てられてしまったら安い文庫本などを置いたら良い、これが正しいのになんで議論する必要があるのか、本当にバカバカしいと思っていました。

撤収時も私をいれてバイトを5人雇っていましたが上は「1時間以内にやってくれ」と言うのですが、売れ残りの本を段ボール詰めするのは意気もあがらず、いつも1時間半とか、20分くらい超過してしまい、またこれが議論のネタになり、積み込みを終わったトラックを前に上の連中がやれ「1時間半はかかりすぎやろ」やら、まあオーバーしているのは10分かそこらなんだからしゃあないやろ」「いや、今回の展示は会期の途中で本の入れ替えをすることもなかったんだから楽な仕事のはずやろ」などとまた延々とやっていました。

というわけでどの業界もそうですが上がバカな会社はいけませんな。


2018-11-21 12:40:00

今朝も朝方は寒かったが、日がてるに連れて気温は高まり、ひなたでは暑い。

評判の平川新の中公新書「戦国日本と大航海時代」を入手しました。

以前からイエズス会やら日本にキリスト教を広めようとしていた宣教師はスペイン国王やポルトガルのそれの尖兵で、洗脳して戦闘意欲を失わせてから侵略しようとしていたことは言われていました。まあコルテスにせよコロンブスにせよ、インデァンに加えた蛮行を知っている我々からしたら、日本や明国に対してもおんなじ様なスタンスだったんだろうとは容易に思えました。この本はさすが天下の碩学、内外の文献、就中宣教師どもが本国に伝え送った書簡や報告書を博捜して、やれ「明国は今が征服のチャンスです」だの「日本は戦闘力がただならないので、しばらく布教を続けて機会を待ちましょう」だの「明国に出兵する時は日本からも1万人以上兵を出せます」だなといういちびったことを書き送っていた事実を明らかにしました。

こういうのを読むと秀吉の朝鮮出兵は頭がいかれた誇大妄想狂の蛮行とはとても言えず、侵略を企てていたスペインやポルトガルへの布石であり、ヨーロッパ列強に対抗して朝鮮、シナを制圧していきたいということだったとも思えます。朝鮮出兵の軍事的なプレゼンスのやってヨーロッパ列強は侵略を思いとどまった、徳川三百年の平和は実は秀吉の出兵によってもたらされたとも言えるわけですね。


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