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古本屋日誌
今朝はええ天気で、雨が降ったというのに気温も高く11月とは思えないくらいにぬくとい。
NHKが土曜の8時過ぎからやっている「チコちゃんに叱られる」は語源に関するネタばかりで、今回も「あっかんべーはなぜそういうのか?」が取り上げられていて答えは「赤目を意味していて、相手に赤い目を示すことで威嚇する」のだそうだが、語源なんかはなんとでも言えるわけで、「日本国語大辞典」を少し引いてみればこれでもかこれでもかといろんな語源説が並んでいる。つまりこの手のネタは学問的な検証にたえないどころか、バカバカしいので、研究してる人も稀な状態で、テレビが「チコちゃん」もそうだが古舘伊知郎の「日本人のおなまえ」にしてもなんの根拠もない妄説を仰々しく取り上げるのは面白い現象だ。テレビはそういうものなんだから、徹底的にデタラメを追究してもらいたいものだ。
有名な邪視の研究も取り上げてみたらどうだろうか?平安時代の烏帽子もそれを避けるためにまず視線を烏帽子に集中さすためだと言われていし、「めんちきったやろ、面かせ」でよう揉めてたのもこれが原因ですね。テレビで、めんちきるのが得意な人を集めて比較実験を科学的にやってもらいたいものだ。
「二つ返事で承知した」もきちんと取り上げてもらいたいネタだ。何時頃まで返事は必ず二回する習慣があったのか教えて欲しい。お化けは同じことが言えないと柳田國男は言ってたから二回繰り返せるのは人間である証なんだろうが、本当にお化けは「ハイ、ハイ」とか「ちゃうで、ちゃうちゃう」てよう言わんのか心霊スポットでルポしてもらいたい。
それにしても岡村は大阪の出ではないのかな?「あっかんべー」は以前はつこてなかったけどな、「べかこ‼︎」とか「べっかんこ‼︎」てゆうてたけどなあ。これはどういう意味なんだろうか。「くすぐったい」も取り上げてたけど「こそばい」もやってもらいたい。
Eテレの水曜日「ねほりんぱほりん」はこないだヤクザをやめたオトコが声だけで、容姿は例の可愛らしいお人形さんで登場して、組から破門された元ヤクザがやっている店に元の仲間が嫌がらせにやって来て「自分だけ組から抜けてええ思いしてるやつがいてる聞いたけどなあ」などと毎日のように心理的にいたぶって相手を根負けさせて新たな金づるに仕立て上げ「けつの毛えまで抜こうとするんですよ」という。芸人のくせに売れる芸も持たずに素人や普通の人に頼って芸らしきものをさして金をもうけるやり方はどうかとは思うが、まあこの番組に限っては登場するのがみな気合入った一流の人ばかりだから許せる。
今朝は予報通りの雨で猫も全く出たがりません。
最新の「週刊文春」は宮川大輔のヤラセ疑惑なんですが、例の宮崎哲弥が来年に控える消費税引き上げに反対の論陣を張っていて面白い。日本の消費税は8パーセントですでに税収全体に占める割合が3割を超えていて、これは消費税が20何パーになっているスウェーデンやデンマークその他の欧米諸国に並ぶ数字だ。つまり日本の消費税は8パーセントで欧米諸国に比べて安いなどといいう話はデタラメだとある。なぜ日本が8パーセントであるにもかかわらず税収に占める割合が高いのかというと所得税、相続税など金持ちが負担する税の最高税率が欧米諸国に比べて極端に低くて、金持ちを野放しにしているからだと説く。
まことに聞くべきところのある真っ当な意見だな。
上方落語の会で桂千朝が「鴻池の犬」を演じていた。これは要するに大金持ちはこんな生活してるやろなあと勝手にあれこれ妄想する話です。カネモの家では飼い犬も鯛の塩焼きやうまきを、好きなだけ食べてるんだからな、面白いだろうというわけです。小林よしのりの「おぼっちゃまくん」とちょうど同じで犬をもらうのにも吉日を選んだ、紋付袴で頼みに行く。お礼に鰹節を一箱、清酒を3升持って来たてな感じです。それはそれとして、久しぶりにきちんとした大阪アクセントを聞いた。これはこれでもはや貴重。鴻池は今のUFJ銀行なんだが、確かに片町線の鴻池新田駅にある支店は立派。
テレビドラマの「リーガルv」に島崎遥香が後妻業に励んで50歳から歳の離れた爺さんと結婚して200億な遺産をせしめようとする話でした。鼻にかかるしゃべり方はどうかとは思うものの、百変化のようにクルクル変わる表情は大したもので驚きました。
今朝もええ天気で暑いくらいで昨日の晩はやぶ蚊が部屋の中を飛び回り久しぶりに耳につく「ブーン、ブーン」の羽音を聞きました。
雑誌「大阪春秋」の17号から113号まで97冊を入手しました。少しやけがありますが、コンデションもよく資料的な価値もあるし、自由な編集方針で対立する意見がそのまま載ったりして読み物としても一頭地抜くものだと思います。惣菜会社の社長の堀内宏昭が毎号巻頭言を書いていて、大企業や大阪の商社への容赦ない批判が書いてある。政府から優遇されて利益を壟断している、これが大阪経済のガンなんだという一方で当時の三和銀行や阪和興業やらの大きな広告も載っている。
御堂筋を作った際に「最終的には地価が上がって利益を受けるのだから」という理由で土地を召し上げられたのに加えて、相当路から離れたところまで負担金を大阪市が課したことに関して、座談会では批判が噴出して収拾がつかなくなる様子がそのまま書いてあってこれも面白い。
当時の雑誌はあれこれごちゃまぜの魅力があってこれはなにも「大阪春秋」の専売特許ではなく、70年代の「少年ジャンプ」なんかでも読者アンケートは全然よくないのに「はだしのゲン」を連載したりしてましたね。
今朝もええ天気で快適です。
上本町6丁目の千日前通りに面した350坪は優にあろうかという正方形の土地はもともとオフィスビルだったが、完成しても使われることもなく放置されて、やがて仮囲いが設置されて立ち入ることもできなくなっていた。やがて解体工事となって今やテレビでも広告が流れるタワーマンションの建築が発表された。実はここすぐ北側の創価学会の大きな建物に隣接した、元はモータープールの土地も地上げが完了して35階建のタワーマンションになるという。ここはだいぶ前から地上げが行われていたが、長らく二階建ての倉庫のようなビルがポツンと一棟だけ残っていたところであった。
こういう地上げの時は早くに賠償金をもうて出て行った人や近所の羨ましい人から「ずっと居座ってる人は吊り上げようとしてるんや」とまことにどうでもよいあだしごとが囁かれる。
以前枚方の渚南町に住んでいたが、その四戸1の長屋でやはり地上げがあった。大家は枚方市駅の近所の地主で豆腐屋を自分はやっていたが、息子に障害があり、渚南町の長屋の一角を作業所に提供してバザー向けの商品を作っていたが、大家も歳を重ねて老後のことを考え、作業所も含めた長屋のスペース全体を解体してマンションにしたいということのようだった。長屋の住人を集めての説明会が3月にあって、「9月までには明け渡してほしい、次の住居の足しに30万出す、また今月以降の家賃は出て行ってもらうのにもらうことはできない、宿替えの費用も出す、いらない家具などは置いて行ってもろてかまわへん、すまんけど、それでええかどうか返事をほしい」とのことだった。私は家賃もいらんゆうことやし、かまへんけどなとは思いはしたが、しばらく返事せずにいたところ、長屋の住人がやってきて「あんたなあ、うちとこはもうそれでよろしいゆうて家主にゆうたで、あんたとこだけごねとったら、宿替えの30万ももらわれへんし、困るやないの」という。
別に早く出て行きたかったらそう家主にゆうて金をもうたらええだけやのに変なことを言うなあと思いました。世間にはバカがいろいろいるものです。
夜前はかなりの雨で今朝は上がったものの水たまりもずいしょにあり、空気が湿っぽく、ジメジメしています。
プレイガイドジャーナルの1971年と翌年の号がまとまって入荷しました。事務所が谷町6丁目にあったときのものですが、イベントの情報をまとめて売るなどというのは世間で一般的ではなく、日時や連絡先の電話番号の誤記が頻繁に発生しています。編集後記のよれば一番最後のけたの番号を間違えて記載してしまいためにクリーニング屋にライブの問い合わせの電話がしばしばかかってしまう事態となり、抗議を受けて編集部が電話でお詫びしたが「全然取り合ってもらえなかった」とある。まあこの手の雑誌はパイオニアだから世間の認知度も当然無いに等しく「何をいちびっとんのじゃ」となったのでしょうが、今となっては微笑ましい。
映画館の上映のネタは初めは大して載っていませんでした。編集部が話題性があったら芸術性のあるいい作品を上映しているところにしぼるという方針だったからで、例の一乗寺にあった「京一会館」も初めは載ってませんでした。ここは長谷川伸の股旅物特集として「関の弥太っぺ」や「一本刀土俵入り」とかをやっていて、私がよく見に出かけたのは1980年代の初頭だがすでに椅子がかなりのバラバラにされていて、立って見てる人もいる。冬の京都は底冷えで隙間風も容赦なく吹き込んでいる中で震えているとおっさんたちがバラしてある椅子を積み上げてこんもりさせてライターで紙に火をつけて焚き火を始めて暖を取り出しました。これはいくら何でも消防法とかに違反しているやろし、パチパチやかましいので制止されるやろなあと見ていても一向に係員が飛んでくる気配もなく静かに映像は進んでいきました。