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古本屋日誌
2018-11-23 11:45:00
今朝はかなり冷え込んでいて、掛け布団は夏用の薄べりのようなものの上にぶ厚い冬用を重ねました。
評論家の呉智英は以前東京や名古屋で論語や荘子の講座を開いていたことがあり、私も是非参加したいとは思うものの、大阪在住の上に仕事が忙しすぎてままならず、指をくわえて見送っていたところ、ネットで「論語」の講座が全30枚のDVDとなって入手出来るとわかりありがたく拝聴しています。
「論語」は君主が素晴らしい人格者であれば、その周りも感化されて良い人間になっていけるんだという極めて牧歌的、楽天的な思想が随所に述べてあってバカバカしい。そりゃあまあすごい人はいるけど、周りはすごさがわからなかったり、わかってもひがんだり、利用して自分が得をしようと試みたりと、それぞれの器に従って行動するだけでしょう。でもまあ君子として大衆をしっかり指導していくんだという気概は随所に見られて、これは好ましい。だれでも頑張れば可能性があるとか、話せばわかる式の妄想からは自由でまさしくその通りだと思う。こういうちゃんとした人間観察と先のような楽天的なたわ言が同居しているのは不思議です。
古本屋をしていて一番不思議なのはお客さんの蔵書を拝見してあまりにもきれいすぎて、一体どういう保存方法をとったらここまできれいに保持できるんだろうかということです。確かにちくま文庫や中公文庫は岩波文庫や河出文庫に比べると紙質がいいゆえか劣化のスピードは遅いように思えるがそれにしても私が買い取って保存している分は確実に経年劣化してます。タイムマシンでもお持ちでその世界から直接お持ち込みにでもなったのかとしか思えない本を目にすると、本に対する愛情の差がそこにあるようにも思えて残念な気持ちにもなります。