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古本屋日誌
今朝も寒いくらいで、ひるひんなかでも涼しいですね。猫さまは相変わらず朝早うからお騒ぎになり、果てには布団に戻しなされましたので、仕方なく起き上がりきれいにさせていただいた上で起きておトイレもきれいにして差し上げました。大阪ではネコババとの言うがにゃんババと可愛らしく盗みのことをいう方が多いんですがこれまた故人も猫さまに取り込まれていた証左でしょうな。
お客さんのところに見積もりでうかがうのには電車を使うんですが、なぜか年齢に関係なく女はドアのすぐ横の手すりにつかまりたがり、下りる時でも名残惜しそうに手すりを離さない。下りてからもまだ左手は手すりをつかんでいるときすらあります、これは婆さんに限ることでなく若い女でもそうなので、電車の揺れや振動から身を守るためではなさそうで、何らかの性癖なんだろう。電車から下りるときもどうこと思うことがありめます。爺さんや婆さんなのに電車がまだ動いていてブレーキをかけるタイミングや加減で車体が揺れたり、また慣性の力が働いて体が前のめりになることくらいもう何十年も生きてきた人間としてわかっているはずなのに、座席からあまりにも早くに立ち上がり、よろけて人の足を踏みつけるバカがいますよね。やってることの意味が全くない、まるで蛭子能収のマンガの主人公のようだ。まるっきり意味のないことをする人間は非常に不気味で、その姿は正しく蛭子の作品に描かれている。
でも小さい子供も無駄なしぐさがいくらもありますね、道を普通に歩かずに下手なスキップをしたり、机に座ってるのに勝手に体が動いて筆箱やら、鉛筆やらをおとしてしまう。
お客さんからプレイガイドジャーナル編の「京都青春街図」の1978年のものをお譲りいただきました。青春街図シリーズは大阪、神戸、京都、福岡、名古屋、東京、湘南、札幌は見たことがありますが、他にもある可能性があります。山口由美子がれいの手書きのタッチで各地域のイラスト地図を描いていてなかなか味があります。喫茶店の紹介がたくさんあって懐古趣味を満足させられるんですが、知ってるサテンなのに、山口とかのコメントは意味不明なことが多くて、これはどう考えればいいのだろうか。例えば京大前の例のレトロな喫茶「進々堂」の説明は「勝手に駈け去った風景が傷を負って戻ってくる、時間が朝の光の中を横切っていく...」ですよ。また王将の説明は「正義の廉価中華料理店」とあるが当時も今も私は王将が安いと思ったことはないなあ。また南座にある例のニシンそばの「松葉」をうまいと書いているが、全く同意できません。
今朝も割合寒うて、すぐにウェアを羽織りました。猫も相変わらず外に出たがって朝早くから大騒ぎするので困りました。仕方なく早起きして出してやりましたが、「まだ、早いから眠たい、もう少し待ちなさいね」と寝床から話しかけても全く聞く耳持たずで、根負けしてしまいます。猫さまにお仕えしている僕のようなものですね。
5月の3日にNHKがスペシャルで「憲法と日本人」を放送して憲法制定から15年ほどたった1965年までの憲法改正をめぐる動きを追跡してアメリカは軍国主義の復活を阻止する目的でいわゆる平和憲法を押しつけ、そのご冷戦が始まり朝鮮戦争となるに及んで今度は軍隊を持つようにと強制しょうとしたという。池田ロバートソン会談では米側から軍隊の規模を30万人にするようにとの要請があったほか、軍隊を毛嫌いする国民を再教育するべきだとか、憲法改正をするにはどの程度の時間がかかるのかなどといった踏み込んだ話が出て、池田は「我が国には憲法の制約に加えて国民の間に戦争を嫌う傾向が根強くある。この二つの制約がある中で再軍備を進めるのは自ずから限界がある」と述べて、アメリカが押しつけてきた憲法を利用してその圧力を跳ね返そうとした。池田は国民の間に根強い反戦意識があるとも述べているのだが、確かに大東亜戦争では日本人だけでも310万人死んでいるのだが、その内訳を考えて見たら大都会を無差別に爆撃する、広島、長崎に原爆を投下するなどといった当時の国際法に照らしても明らかな犯罪行為にアメリカは手を染めたわけで、こういう蛮行が日本国民の反戦意識の核をなしているような気もする。池田はどのあたりまで踏み込んでロバートソンに反論したのか知りたいところだな。
今朝はかなり肌寒くて起きてすぐに上着を羽織りました。それでも雄猫は元気に外に出て雨に濡れたイネ科の植物をむしゃむしゃ食べて盛大に戻しています。
講談社現代新書を先日かなりまとまってお譲り頂きました。「須弥山と極楽」はロングセラーで仏教の世界観を図や表でわかりやすく説明したもので途方も無い雄大な時間の流れを感じることができていながらにして高い山の頂きに登り遥か彼方を見下ろしている気分になれます。これと似た非常にオリジナリティに優れた新書にひろさちやの「死後の世界の観光案内」があります。「道徳を基礎づける」も評判の本で孟子の例の井戸に落ちこもうとしている赤子をみたら惻隠の情を呼び起こしてみな助けたくなるであろうを手掛かりに道徳の基本を考えていく本で人気がありなぜか講談社学術文庫から復刊、やはり文庫の形で出した方が客受けしてよく売れるのでしょう。「季節性うつ病」はようお客さんからないか?と訊ねられる本で現代新書は精神の領域に切り込むおい本がたくさんあります。「稟議と根回し」も人気のある本で日本的な合意形成の理屈をわかりやすく解説した本です。「日本古代の国家形成」も三王朝交代説を唱えたもので昔はよく売れていました。そして西部邁の「核武装論」は彼が自殺してから人気が高まっていてかなり高値が付いています。ただまあ核武装などして、アメリカに頼らず自国の方針は自分で決めたいというのも威勢はいいんだが考えものです。
逆にわけのわからない本では「失われた文明」ですね、これもよく売れていた本ですが、とにかく翻訳がデタラメでわかりにくい、今はこういう低レベルの翻訳はさすがに減っているのでしょうがかつてはこれです、ある意味で記念碑的な本です。
今朝は曇り空で梅雨を思わせる空模様です、奄美はすでに梅雨入りとなり、つゆはつまりはモンスーンで雨期なわけで日本も熱帯なわけです。
私の店の最寄りは京阪電車の萱島駅なんですが、人口減少のあおりで本数も少なくなり以前は普通電車に乗っても次の守口で、急行の連絡待ちでスムーズに市内に出られていたがダイヤ改正でそれもなくなり、かなり待ち時間が増えました。先日お客さんから2002年ごろまで出ていた「KATT 関西圏時刻表」「関東圏時刻表」をかなりたくさんお譲り頂きました。関西圏、関東圏とも全ての路線の時刻表が網羅してあるので空想をめぐらして旅行に出るのにもってこいです。さらに特集で特定の駅例えばJR高槻はつのバス路線の時刻表も載っていてこれまた路線バスの旅が始まるわけで、便利です。ぜひお求めください。
東京から来た友人がよくこぼしているのは大阪や神戸の人は多分京都もそうだろうが電車に乗るとき並ばない、電車が来るまではてんでバラバラで、来たとなるやわーっと押しかけて我れ先に乗っていく。東京ではちゃんと並んで乗ってるそうです。まあ東京は人が多すぎて改札制限せなあかんくらいだから、並んで乗るようにしないとホームが無政府状態になり、列車の運行に支障をきたすんでしょう。これは大阪とか京都も含めてマナーが悪い、つまりは自分のことしか頭にないわけで、見苦しいことは間違いない。さらに人間年をとると見苦しい部分も当然増幅して電車など座ることしか考えてません、だから若い人はそういう見苦しい年寄りに哀れみの目で接してもらいたいし、バカなやつだと軽蔑しつつ、席を譲ってやる度量を示してもらいたいものです。
他にも大阪や神戸の人は自転車に乗るときはブレーキに手をかけて運転していないのでよく衝突してしまう、東京ではそんなことはなく、必ず両手ともにブレーキに手をかけてすぐにでもスピードを落として止まれるようにしているともこの友人は言ってました。そうなのかなあーそれは東京が人が多すぎてそもそも自転車で通られへんような人混みの中も無理に割り込もうとするからなんちゃうかなあ。
今朝は夜前から相当な雨で郵便局にお願いに行った時もかなりの降りでした。
先日お客さんから花輪和一の「護法童子」などをお譲り頂きました。ぶんか社の一冊本で口絵に二巻本にはないカラーのグラビアが載っています。花輪の絵の魅力は背景の至る所にまで細かい書き込みが施されていることのみならずえらゆる角度から戦闘シーンや人物の激しい動きが造形されていることで、水木しげるの背景の書き込み、鳥山明の人物のびょうしゃに勝るとも劣らない素晴らしさです。顔の描きわけもCLAMPや萩尾望都、竹宮恵子を凌ぐものがあり驚くばかりです。
「護法童子」は内容は「ゲゲゲの鬼太郎」風で幼な子二人が合体して護法童子に変身して困窮する人を助けようとするお話なんだが、助けようとしても拒絶されたり、こまってるとみえた人が深い諦念の中で安住していたりと子供にはわからない世界が作ってあってこれがブレイクを妨げているのかもしれない。でもまあ「刑務所の中」は売れたし、映画化もなったしそれほど心配するまでもないだろう。一時花輪は自分のサイトで直筆の不動明王のフルカラー色紙を販売していたこともあって、私も含めファンは大喜びでした。