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古本屋日誌
今日も暑いです。歩いているだけで汗しますね、大阪では汗をかくのことを汗するとも表現しますが今の子どもには通じません、笑われます。
今日も倉庫です、林望の「謹訳源氏物語」がありました。主語がきちんと補ってありわかりやすいです。谷崎のとか与謝野晶子のは元の文の味わいを生かそうということなんでしょうが、長すぎて私にはよくわかりません。大和和紀の「あさきゆめみし」は顔の描きわけが今ひとつですけど、やはり当たり前だがわかりやすい。桐壺更衣がいじめられるシーンも通れないように廊下にババを置いてあるのが画像になっていて、やはりそうなんやーと納得できますね。桐壺の更衣はなんか頼りなくて気弱でかわいそうな女のように一見なってますけど、実はしたたかな悪女だというのが林望の本でわかります。
漫画では青木雄二の「ナニワ金融道」でいじめられる庶民に涙したけど、考えてみたら「闇金ウシジマくん」だよね、普通の人は、という感じです。
あまりの暑さにクーラーつけそうになります。大阪のうんきが漂いもあーとする昼間です。倉庫の整理で外山滋比古が声について書いた本を見つけて、日本は昔から読み書きそろばんというが、実は読むことばかり教育してきた、それで話をすることや発声法なんかがないがしろにされてきた。オレオレ詐欺でやられる人が東京には多くて大阪は本当に少ないのは、東京は地方出身者が多くて子供のころに話していたのとは別の言葉で話をするから必然的に聞き取る力も落ちてしまい騙される。その点大阪は地元の人が多いから聞き取る力も十分で騙されないんだというのです。
外山先生は立派な学者で「読者の時代」など今でも学ぶべき多くの内容が含まれる名著だと思いますが、これはバカバカしい。だいたい大阪のほうが騙される人が多いわけです、統計から明白です。それがそもそもとらえられてない。また大阪でも地方の人は多くてわけのわからんアクセントで大阪弁らしきものをしゃべつてる人は山のようにいます。何も東京と変わらない。
先生も老化されたのか、心配です。
今日も暑いです。例によって倉庫の整理をしています。橋本幸士の「エスカレーター問題の解」がベストエッセーという本に収録されていて、大阪は右に立って左側を歩くけど、東京は反対やね、というあのての聞き慣れた話かと思いきや、作者は二列とも止まったほうが一度にたくさん人を運べるといいます。それにはエスカレーターを一列に小型化するか、それとも一段の高さを倍にしてそもそもあるけないようにしたらいいのではないかと主張します。ところが香港に出向いてエスカレーターに乗ったら誰も歩いてない、なぜかというとそれはなんと香港のエスカレーターは日本のに比べて速度がものすごく速いんです。この速さでは歩く気も起こらないというわけなんです。
ということで、わりと面白いエッセーでした。大阪の人はイラチやとかいうバカバカしい話はもううんざりだし、そんなもんいろんな人がいるに決まっていて何の客観性もない。例のヒョウ柄の女が多いとかいうのも実証実験で明確に否定されてます。だいたい街を歩いても地味な服装の人が多いことなんかすぐわかることやのにバカげた話を何年も続ける連中はなんなんでしょうね。
このところ雨が続きました、倉庫の整理をしていて、日野原重明の「子どもを輝かせる10のお話」が出てきました。なんでも日野原は5歳の孫が日野原の大事にしているものに鉛筆でいたずら書きをしていたので、かっとなって「どうしてこんなことをするの!」と怒鳴ってしまったらその孫がヘビのような目つきになってにらみ返してきたので、ショックだった、自分が怒鳴ったことがもとで子どもの心に影を落とすことになりかねないと反省したとありました。
予想通りバカですね、子どもを甘やかしてるだけで、しつけにも何にもなってない。だいたいこの人の年代の子供時代て親にしばかれて育ったわけでしょう。別にみんな特にワルになったわけでもない。まあ日野原はそういう育てられ方をしたというだけで、一般化してもらっても意味がないとしかいいようがないです。
最新の「大阪春秋」をこうてきて、読んでいると大塩平八郎の檄文が載っていて要するに大坂の金持ちどもは大名に貸し付けた金の利子で贅沢三昧な暮らしをしているのに、飢餓に瀕している貧乏人を助けようともせず、日々堂島の相場ばかりに血道を上げている。これは許されないからまず役人どもを打ち取りその後で大坂の金持ちどもを殺してやるという内容でした。「誅戮」という言葉を使っていてまあバツを下して殺害するというわけですね。
今なら金持ちは本人が努力したわけだから(もちろんそんなことはなく親の七光りや、目先が器用なだけなんですが)贅沢三昧でもなんでもありですが、江戸時代は儒教があるので、下の者を大切にしてやらないといけないとなるわけですね。上に立つ侍も大変ですね。
しかし不思議なのがこのタイトルの本は講談社からも出ていてオレンジのカバーのやつなんですがこれはそういうたわ言は載ってません。その前に出たシェル出版のやつかなと確かめてみましたがありません。ということは横溝正史の角川文庫の白い背みたいなもんかなと考えましたが、どうなんでしょうか?