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古本屋日誌

2017-10-16 12:41:00

今日も雨ですね、雨は落ち着きますね。倉庫の整理で塩野七生の「生き方の演習」を見つけました、塩野は例の「ローマ人の物語」で有名な力のある作家ですが、この本では国際人になるには英語だけではダメで母国語の能力、言いたいことを持っていることに加えて起承転結を踏まえて表現できる論理的な力も大切だとわりとありきたりなことを書いています。

「転のところで、承でかいたことを一つ一つ展開していく」と書いてますがこれは違うでしょう、それなら全然転になってない、承が続いてるだけ。

桃山学院の薬師院ていう人が日本人は英語ばかりやってるけど、世界の趨勢はそんなもんではない、実は英語は大して通用してないんだ、フランス語や中国語、ロシア語などを侮ってはならないと書いてましたが、現実はどうも英語一辺倒になりつつあるようです。

 


2017-10-15 00:09:00

昨日は高槻市のお客さんのもとに伺い、角川文庫の信長公記などをお譲りいただきました。信長公記は原文はそれなりに面白いのですが、やはり読みにくいので、新人物往来社やちくまから出ている文庫本の現代語訳で補って読みます。例の浅井の裏切りで岐阜まで帰る途中で信長は山中で狙撃されます。かなりの至近距離から発砲したが、1発目はまあよくあることなんでしょうが外れ、しかし続けて今度はしっかり調節して発砲するわけです。

しかしあろうことかまた外す。天が味方したか、やんぬるかな、虎口をのがれ、その後どういう手段つこたのか、犯人を割り出して逮捕して処刑したり、信長が遠出をしたので、今日はかえらんやろと油断して城下に遊びに行った女官たちをこれまた処刑したりと、恨みが蓄積しそうな記述が多いです。

この狙撃の話はのちにさいとうたかおが狙撃手の子孫を登場させて、ゴルゴ13になぜ外れたのか検証しながらの狙撃を依頼するというバカバカしい話につながっていきます。

しかしピンカーの「暴力の世界史」によれば人口比などから考えて有史以来最大の死者を出したのは安禄山の変だというのもあるし、そこまで行かなくても司馬遷の「史記」の項羽のエピソード(降伏した秦の将兵20万人に自ら穴を掘らして生き埋めにして皆殺しにした)とかをみたらたいしたことでもないんでしょうな。

 

 


2017-10-14 00:29:00

昨日は三ノ宮のお客さんのところで講談社学術文庫や大量のプレイガイドジャーナルをお譲りいただきました。うちのねこは一匹はサビ猫のもちろんメス、あとの二匹は黒猫なんですが、この黒猫のオスが3歳なんですが、すでに体重が7キロもあり、いま痩せさそうと必死に運動さしたり、ダイェット用のエサにかえたりしています。この黒猫は古川橋のサタケというスーパーに嫁が勤めていた時にそのゴミ捨て場に5匹のねこがすてられてあって、既に3匹はこときれており、残りの2匹をひろてきたものなんですが、恐らく生後間も無くなのに、やたらに耳がでかくて、顔の全体の幅くらいはありびっくりしました。


2017-10-13 10:58:00

今日も涼しいですね、倉庫の整理にはありがたいです、須賀敦子の「遠い朝の本たち」に大阪に住んでいた時の話があり大阪商人の中で育った祖母は本ばかり読んでると女はろくなことがない、夜読むのは電気がもったいないと壁のスイッチを消すのだそうだ。その後東京の学校に移った時は大阪弁だということで級友や教師たちにまで白い目で見られて悲しかったともいう。

まあよくある話ですが私は下らない本の方が実は余りにも多いのでそういうものは時間の無駄だから読むなと取りたいです。

大阪弁だからいじめられる、これはその当時の東京の人たちの劣等感の表れです。大阪に負けていることを過剰に意識している証拠で、かつて「東京のうどんはだしがまっくろで食えたもんやない」とバカバカしいことを言っていた大阪のひとたちと同じ心理なんです。


2017-10-12 13:17:00

今日は急に肌寒くなりました。午前中大阪市内のお客さんのところに伺い有明夏夫の文庫本などをお譲り頂きました。有明の作品はとにかくディテールが細かい、大阪市内の地理、町の名前、沿革など徹底して調査して余すところがない。明治初めに市内の町名が大きく変更されて従来の細かい固有名詞の町名が洋式なのか、番号で呼ぶことにされ大衆が迷惑してる話なんかがさりげなく織り込まれている。そういう逸話はミステリーには大した意味を持たないような気もしますがそれが書きたいんでしょう。推理の筋道もしっかりしていて、なんでみんなもっと読まないのか不思議です。「半七」みたいな感じだがあれは風俗小説みたいでしょう。

角川文庫のカバーは初め西郷さんの錦絵でしたが、NHKで桂枝雀主演のドラマになってそれが表紙になりました。

高橋のぼるは例の「土竜の唄」でブレイクして、素晴らしい漫画家ですが、45巻でシチリアマフィアの家の地下に監禁されて身動きできない状態で、逸物をネズミにかじられる危機に直面して、バカバカしい妄想にふけってネズミを退治していくんですが、その絵が妄想爆発で、きらびやかで素晴らしい。歩く歩道に縛り付けられて仰向けで女の中を移動していく細かい絵なんです。そこまで細かくしなくてもいいのに高橋はそれが描きたいわけでしょう。


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