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古本屋日誌
このところ倉庫の掃除を毎日していて、埃が舞い上がってしまうため、喘息気味になり、体調がすぐれない。
今日は11時くらいまで寝て、それから出荷作業に努めて、2時前に郵便局にお願いに行った。
少し休んでから5時半に甲子園。イオンの地下一階にあるくまざわ書店を少し覗く。ここはきちんとした単行本もたくさん置いてある。
友人が苦労して取ってくれたレフトスタンドのチケットで、ファイターズ戦を見た。今日は三階席で、階段を上り切ると息切れしてしまい、ちょっと困った。
タイガースの先発は西で、なかなかのピッチング。最終回3連打で満塁として、高寺のセカンドライナーは素晴らしい当たりだった。
終わってから、例によって近所のバー「GLOVE」で少し飲んだ。
今日は月曜で出荷だ。前の晩から注文品は取り出して机に積み上げ、ゆうメールで送るものは、梱包の上宛名書きも済ませてある。
朝9時半ごろ起きて寝てる間に来た注文品を探し出して、クリックポストの発送のこしらえをする。昼前に完成してすぐに郵便局に出向いてお願いした。
くつろいでから2時過ぎに萱島から準急で枚方市、特急のプレミアムカーで三条。久しぶりにブックオフ 三条駅ビル店に行ってみた。
相変わらず文庫はとりわけ同じことタイトルの本がたくさん並んでいて驚かされる。
特に中公文庫の大岡昇平の『レイテ戦記』全4巻の最新版は15冊くらいずらりと目のつく棚に並んでいる。
この本はなかなか面白いもので、彼が従軍したフィリピン戦線の模様を詳細に伝えている。
海軍が行った、小沢のおとり艦隊が決して無駄ではなく、敵機動部隊を北上させて、その間に陸軍が大量の物資や兵員を陸上げされることに成功して、いたずらに戦闘を長引かせたことがよくわかった。
しかしなかなか売れないわけだよね。
岩波文庫の『千夜一夜物語」、『モンテ・クリスト伯』新島襄の本、そして『ブッダのことば』なんかもたくさんある。
俺の憶測だか、こういう本は大学の一回生に読ませるような種類のものだがら、彼らが単位を取得していらなくなった本を売りにきているのではないか、そういうインテリとも言えない中途半端な客しか、今のところ掴めていないのではないか。
かなり日差しの強い中、てくてく歩いて、近所の、知り合いの同業者と待ち合わせて話す。
「俺の店は専門以外に、客が買い取ってくれ、と持ってくる本はもうめんどくさいから適当に値段つけて並べとくな。店によってはいちいち通販の値段を勉強してるとこもあるけど、時間の無駄だからな。合理的に考えやんとな」という。
「店の棚の本なんか、どんどん回転していってもらわんと、シャバ代払ろてるのに、損いくばっかりやんか。客買いが増える時期なんか、いちいちAmazonの値段勉強しとったら、店の中が本だらけになってもうて、店に来るお客さんも敬遠するし、だいたい通路が塞がってあむないやんか。俺もどこに何があるかわからんようになって、やる気も失せるしな」
今日は日曜日で出荷はない。
このところ岩波文庫の『耳嚢』全3巻が品切れになってしまい、古書価が上がっている。揃いで4500円くらいになっている。
現代から見ると、到底容認されない差別ネタが散見されるし、短い話ばかりなので、読みやすいし、想像力を掻き立てる効果もある。以前は100円くらいで古本屋に並んでいたのに不思議だ。
また光文社文庫の『神聖喜劇』全5巻も人気なんだが、なかなか本が見つからない。
大西巨人のこの長編は、帝国陸軍のおかしな習慣に明晰な頭脳で立ち向かう男の話で、ディテールがしっかりしていて、読み飽きない。
元々文春文庫で出ていたが、品切れになり、続いてちくま文庫から出たが、これも今は品切れだ。そして活字も少し大きくて読みやすい光文社文庫となったのだが、現在揃いだと1万以上するようだ。
今日は土曜日なので、出荷はなし。9時半ごろ起きてデニッシュ食パン、ヨーグルト、アーモンドチョコ、ぶどうで朝ごはん。今月、集英社新書で『戦国日本VSヨーロッパ』が出た。
最近欧米で発見が続いているイエズス会の宣教師たちの日本がらみの文書を踏まえて、豊臣時代に新しい視座を提供する試みだ。
これは前からも言われていたことだが、イエズス会はシナを植民地化したいと考えており、その兵力を日本から出せるようにしたい、そのために日本のキリシタン化を進める意図があった。
既にフィリピンはスペインの植民地となっていたし、これまでの教科書的な、日本にキリスト教を広めにきました的な史観は問題があるわけだ。
洗濯物をといれてから、準急で淀屋橋に出て、FIVE RUNでアップルパイなんかをこうてから、地下道を南にてくてく歩いて、インデアンカレーでスパゲッティを食べた。(930円)
御堂筋線で緑地公園、例によって電動自転車を借って、天牛書店、本店。
いつもながらいろんな本が廉価で並んでいて素晴らしい。
天牛書店は、大阪の古本屋を代表する名店であり、自らの基準で誇りをもって古書価を決めているような印象を俺は抱いている。
コンディションの悪いものは、それを値段とともに表記して、安くする。
例えば岩波文庫の本居宣長の『古事記伝』全4巻はわりと珍しい本だが、蔵書印があるとか、カバーをテープでとめてあったりすると、安い値段で売っている。これはマンガ業界の第一人者のまんだらけでも同じだな。
今日は9時くらいまで雨が、時折降っていたようだ。昨晩遅くの雨足は大変なものだったから、そんなに暑くはない。
9時半過ぎに起きて出荷のこしらえをしてから、デニッシュ食パン、ヨーグルト、コーヒーで朝ごはん。昼前に郵便局にお願いに行く。
その足で再び長岡天神。今日は門真市駅からモノレールで南茨木、高槻市とつないで、再びヨドニカ文庫に出向いた。
昨日は雨だったので、いつもなら店先に段ボールに入れて並んでいる文庫本やCD、浮世絵などが見れてない。
昼前に到着、阪急の長岡天神駅は特急の止まる駅なんだが、あまり繁華とはいえない街並みで、線路沿い、すぐ南にはイズミヤがある。また駅の西、500米には長岡天満宮があって、5月初めにはツツジの名所となる。
曇り空で時折日差しも差し込んでくるので、店先には段ボールに入れた文庫本、単行本、CD、浮世絵などが所狭しと並んでいる。
お客さんもたくさんいて、各々関心のあるエリアを熱心に見ている。日差しを避けるため、本やCDの入った箱の上には大きな青いテントが張ってある。
浮世絵は美人画で、一枚200円。徳川時代の美人画は写実的ではなく、そもそも美人に見えないから俺は興味はない。
CDもたくさんあって全て100円だが、俺は音楽にも全く関心はない。
文庫本は新潮文庫の『人生劇場』11冊揃、一冊裸本が500円、文春文庫の吉村昭の『彦九郎山河』帯、初版、創元推理文庫の『神の目の小さな塵』全2巻揃(この本は最近、新版が発売されている)とかあまり見たことのない本があった。
店に入るとたくさんのお客さんで賑わっている。
昨日は見れなかった、はいって左手の本棚には、まんだらけの目録がずらり10冊以上並んでいる。(500円くらい)他にオーディブルのCDがたくさん並んでいる。
またどんつきには京都に関するいろんな本、竹村の名所図会もある。
さらに、今度は右手の壁面や並んでいる本棚を見ると、講談社の古い絵本、昭和の初めに出た国語辞典『広辞林』(1500円)、東洋文庫の『聖フランシスコザビエル全書簡集』全4巻揃(4000円)尾崎士郎の『京浜国道』や、俺には全然わからないたくさんの和本が本棚だけでなく、通路にも積み上げてある。
それにしてもさまざまなジャンルの、レベルの高い、あまりお目にかかれない本がたくさん並んでいて驚いた。